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双極性障害:産業医との面談とその後の通院の話

この間、復職にあたって産業医との面談が必要とのことだったので初めて「産業医」という方にお会いした。

第一印象は「中肉中生の普通の中年男性」という感じ。
白衣も着てないし、物凄くカジュアルな服装で「へ〜、お医者さんでもこんな人もいるんだ」と思った。

面談では色々聞かれた。
これまでの病歴や今何時に寝て何時に起きてるか等。

自分の答え方次第でこの先の近い未来が変わると思うと緊張だった。


「あなたの場合、寛解に近いとはいえまだ完全に寛解してるわけじゃないんですよね?本当は完全に寛解してる状態で復帰するのが望ましいんですよ。寛解してない中途半端な状態で復帰するとかなりの率で病気が悪化するんです」

え、そうなのか…
でももう会社規定でこれ以上休職伸ばせないんですけど…。辞めるのだけは嫌なんですけど…。

そして最後に、
「今日から万歩計を使って1日に何歩歩いたか記録してください。この仕事だと1日に1万五千歩が望ましいです。そして1日の生活記録を書いて下さい(何時に起きて何をして過ごして何時に寝たか等を記入する用事を渡された)。昼寝もしないでください」と言われた。

「おー、中々面倒くさいな。主治医に言われて書いてる日記もあるのに、またタスクが増えたぞ」と、少し気が重くなった。
でも復職したいから頑張ってこなそうと思った。


その後いつものクリニックに行き主治医との診察で今日の産業医とのやり取りを全て話した。

私「生活記録表っていうのを書くように言われたんですけどね、先生、これって正直に書かなきゃいけないもんですか?だって、正直言って、別に嘘書いたってバレないですよね?」

主治医「そうですよ。あんなもん誰がちゃんと書くかって話ですよ。
「向こうが見たい現実を見せてやる」
くらい図太く思ってていいです。これは」

まさかの回答に笑う私。笑

途中、大きく咳き込む先生。

「それにね、寛解って言いますけどね、僕が「寛解しました」と言えば寛解したことになるんです。AKANEさんが「寛解したって先生に言われました」って言えば寛解したことになるんです。そういうことなんです。
実際僕はほとんど寛解したと思ってますし仕事に復帰しても大丈夫だと思ってます。
大体ね、双極性障害でなくても多少の気分の波は誰にでもありますし」

いつもの3倍くらい多弁だな、先生…
ちょっと面白いぞ。

私「でも先生、ついこの間私救急車で運ばれるようなことがあったのに大丈夫なんですか?」

主治医「あのようなことは寛解の直前によくあることです。ある意味それだけパワーが出てきたということですからね」

また咳き込む先生。

主治医「産業医は産業医としての仕事があるから、マニュアルがあるからそれに従ってああやって言うんですよ」

また大きく咳き込む先生。

「すみません。喘息で今日は発作がひどくて」

私「ああ、喘息持ちなんですね。先生」

主治医「はい」

私「じゃあ、生活の記録は気楽な感じで「向こうが見たい現実」を書くようにします」

主治医「はい。それでいいと思います」

また大きく咳き込む先生

主治医「咳ばかりして今日はすみません。今日は…どちらが女医さんでどちらが患者か分からなかったですね」

と言って診察が終わった。笑

今までで一番笑えた診察だった。
まさか先生があんなこと言うなんて(良い意味で)笑
最後の冗談も。笑


医者からすると産業医ってうっとうしい存在なのかなぁとか、色々と考えさせられた。

その日は主治医のおかけでだいぶ気持ちが楽になり、安心した気持ちで帰路に着くことが出来た。

復職するにあたって頑張りすぎず、今月はできるだけ早寝早起きは心がけようと思う。
でないと復帰できた時にしんどいからね…。

体力に関してはもうここ4ヶ月ぐらい毎朝ヨガと筋トレをしているのでむしろ休職前より、というか人生で一番筋肉ついてるからあまり心配はしていない。

産業医との面談、その後の主治医とのやり取りはこんな感じでした。

なんとか復帰できそうな気がする。

会社の方はありがたいことに「戻って来て欲しいから」と、会社規定である「半年」という休職期間を更に1〜2ヶ月伸ばしてくれるそうだ。
よかった。

復職は多少の不安もあるが、望んでいた未来が見えてくると嬉しさも込み上げて来た。
あとはちゃんとタスクをこなし、会社に「復帰させても大丈夫」と判断してもらえるように頑張ろう。

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