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ん?これ何語? しゃべる検温機の謎 

語学については、私は結構センスがある方だと思っていた。

英語と中国語は独学で仕事で使えるようになったし、フランス語やロシア語、韓国語も独学でなんかぼんやり分かってこれも仕事に時々役に立つことがある。また、どんな国でも、短期間でも滞在する時は、最低限の会話を覚えることをマイルールにしていて、そのコツを自分の中で構築していた。アフガニスタンでも、もちろん文法的にはひどかっただろうけど、かなり現地の人たちと交流できるようになったり。こうした経験から、自分は語学に対する感覚があると思っていた。

しかし、そんな自信が、瞬時に崩れ落ちるような体験を最近した。

今流行りの、24時間オープンの無人のスポーツクラブ。近所にできたので行くようになったのだが、その入り口にある、検温機。手を入れると、体温が表示され、ピッという音とともに消毒液が飛び出す。そして、機械が言葉を発するのだ。

”?#$&%”+*#  ノンマーウ”!?

ん?ん? 何語? さっぱりわからない。何度も手をつっこんで、機械に発声させて耳を近づけてみたが、やっぱりわからない。

意味は、多分、よくある「体温正常」ってとこだろうと推測はするものの、何語なのか。最初思ったのは、ベトナム語?いや、タイ語?など東南アジアの言語。根拠は何もない。ただの感覚だ。声の感じがそう私には聞こえたのだった。そういう各言語特有の発声の特徴も、自分はわかる方だと思っていた。これが何語かを知るまでは。

しかし、そもそもなぜ検温機が外国語でしゃべるのか。多分、24時間無人ジムだけに、言語の設定を間違ってどこかの言葉にしたまま放置されているのだと思ったが、来るたびにこの謎の声が気になって気持ちが悪い。そこで、インスタグラムで投稿して、世界中の人に聞いてみることにした。

皆さんも、ちょっと聞いてみてほしい。何語に聞こえるだろうか?(下のコメント欄は、まだ読まないでくださいね)

AJ on Instagram: "24時間無人スポーツクラブの入り口にある体温計。んっ? 何語?ベトナム語?タイ語?「体温正常」って言ってるのか?気になって仕方がない。誰か教えてください。 Does anybody know what this thermometer at the entrance of a 24-hour Tokyo sport club is saying? ... and what language is this?Vietnamese? Thai? I've no idea... * (追伸)皆さんのご指摘で判明!ポルトガル語みたいですね。temperatura normal !=体温正常、か。そう言われるとそう聴こえる。ベトナム語と全然違った。耳悪すぎ。笑。それにしても、なぜポルトガル語なのか?在日ブラジル人が多いわけでもなく、多分、設定を間違えたままで、、 * * * #thermometer #language #temperature #somebodytellme #体温計 #スポーツクラブ #何語 #誰か教えて #ベトナム語 #タイ語 #何て言ってるんだろう #動画 #ショート動画 #iphone動画 #portuguese #ポルトガル語" 93 likes, 5 comments - AJ (@aj_photo_traveler) on Instagram: www.instagram.com

さて、投稿後しばらくすると、フォロワーの方々から早速反応が来ている!
結果2人から答えを教えてもらうことになった。

正解は・・・なんと、ベトナム語でもタイ語でもない。

Temperatura normal (=体温正常) ポルトガル語だったのだ!

そ、そうなのか。もう一度よく耳を研ぎ澄まして聴いてみる。
「ティエンペラトゥーラ・ノゥマウ」みたいに聴こえるが、なるほど、ポルトガル語だったのか。(正しい発音、誰か教えてください)

誰だ、ベトナム語だとかタイ語だとか言ったのは。いい加減にもほどがある。しかも全く違う系統の言語。normal temperatureの意味だろう、と推測した時から、そういう発想でちゃんと聞けば、temperature normalをどこかの国の言葉で言っているのだろうと推測もできように。

もうこの瞬間から、自分は言語に対する感覚が良い、などといった言葉は金輪際吐かないことに決めた(笑)

ところで、ポルトガル語だという情報をくれたのは、ひとりは日本にいる知人のイタリア人。そしてもう一人は、まだお会いしたことのない南米チリのフォロワーの方だ。そうか。イタリア語話者とスペイン語話者。どちらもラテン系言語で、ポルトガル語とは共通点も多いのだろうか。

今さっきもジムに行って来た。
Temperatura normal. 検温機は、確かにそう言っていた。

ジムに入る時は、憧れのポルトガルの美しい風景を想像して。そして、出る時も、ポルトガル語が聴きたくて、検温機にまた手を突っ込んでしまう。今度は、ブラジル、リオのビーチの美女を想像して。帰り道、私の頭の中では、ボサノヴァ「イパネマの娘」が流れていた。(これ、本当。😀)



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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ 😀



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