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中国のネット戦略!? 〜記事出して、消して、また出してちょっと変えて・・・ちょこちょこやる効果は、いかほど?〜

ノーベル”平和賞”記事、中国は出したり引っ込めたり!?


過日のノーベル「平和賞」の発表。中国のネット上の報道は・・・やっぱり案の定だったか。

フィリピンとロシアの二人の反体制記者の受賞は、報じない方がよいという判断をしたのか、速報が出た直後に削除されたという。速報を出した人や部署は、何も問題が起きていないか、勝手に心配になる。

やっぱり、平和賞記事、なかなか出てこない


私が少し遅れて新華社のサイト内で「诺贝尔 和平奖(ヌオベイアール・ホォーピィンジアン=ノーベル平和賞)」で検索した時は、新華社のサイトでは、探し中のマークが出てずっとそのままでフリーズ。(ちなみにURLの所にある、”安全ではありません”は、いつも怖い・・・)

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今度はグーグルで中国語で新華社ニュースを検索してみても、「诺贝尔(ノーベル)」だけなら、物理学賞や化学賞ばかり出てきて、「和平」をつけたすと、2018年平和賞、2019年平和賞・・あれ?去年と今年はないのか!?

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気のせい? 記事の出稿時間が変わった!?


その後「百度」で、検索すると、他の記事が出ていたけれど・・・

あれっ?これ何日か前の発表なのに「○時間前」などと。「あっ、やっぱり出した方がよいと判断して、今さっき出したのか」・・・と思ってしばらく経ってまた見ると、あれ?「2日前」に変わってる!?えっ見間違い??

 ちなみに、自分の会社のニュースサイトでも、出稿日時を手入力で変える(例えは不適切だがまるで食品偽装のように?)ことが技術的にはできるけれど、それ???

そして、フィリピンの受賞者、マリア・レッサ記者の紹介の「百度百科」は、彼女が評価された自ら立ち上げたメディアのことより、元アメリカCNNの記者であったことを強調している。

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「投稿」という形でのノーベル賞平和賞批判のオンパレード


そしてこれも、予想どおり。

「最近のノーベル賞は変だ。自分の国のリーダーを批判したら、こんなすごい賞をもらえる機会に恵まれるらしい」とか、「親米のフィリピン人記者と親米のロシア人記者が受賞」・・・というような、アメリカへの敵意剥き出しの、反ノーベル平和賞の文章ばかりが、次々に出てくる。

そして、いつものように、「うちはプラットフォームを提供しているだけです」という「特別声明」が書かれて。一般の人の投稿という形になっている。

ちょこちょこ謎の動き・・・その効果は!?


この記事は、平和賞を報じない中国の姿勢を批判する、そんな大そうな意図はない。ただ、私が、いつもどうしてもわからない、不思議な疑問を書きたかった。

それは、当局が、記事を出したり、すぐ消したり、また出したり、でちょっと変えたり、そして、投稿という形で同じトーンの反米記事ばかり出したり・・・と、やたら、ちょこちょこ動くことに、どれほどの効果があるだろう、ということだ。

最初から”完無視”を決めたまま突き進むならいざしらず、なんか変な動きをちょこちょこしてしまう。

そしてそもそも、そんなことをしなくても、一般的な人民の行動や考え方は何も変わらない気がするし(しかも、それは当局にとってそんな困るようなものでは全然ない気がするし)、国外に向けては、こんなことしない方がよっぽど印象がいい。

誰に向けての行動で、それをやらなければどういう困ったことが起きるのか、またやったらどういう宣伝効果があるのか、全然見えてこない。

そして、それが結構脇が甘くみえたりする。過去に投稿した以下の記事もぜひお読みいただきたいのだが、Wilson Edwardsという、この謎のおじいさんの話、やっぱり、ちょっと、脇が甘すぎるというか、漫画のような・・・・

こういうツッコミどころ満載なぐらいが、まだ安全ということかもしれないが、それにしても、このちょこちょこした変な動き、そのメリットが全くわからないのだった。

AJ 😀



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