紫陽花

執筆練習兼ねた徒然なるひとりごと。

紫陽花

執筆練習兼ねた徒然なるひとりごと。

記事一覧

自分を取り戻す。

俗物的な渦の中で過ごした後は、 そのまま自分の部屋に入る気になれない。 自分の軸を取り戻す時間が必要だと、 帰る道すがら思った。 思考と感情が、 目まぐるしいのだ…

紫陽花
3年前
1

とあるセンチメンタルな深夜。

昔盲目的に好きだった人がいた。 その彼の誕生日の朝、 Facebookの誕生日通知により 久しぶりに思い出した。 報われなかった恋だったが、 しかし私の盲目さはもはや重症だ…

紫陽花
3年前
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花言葉。

アカウントの名前にもしている「紫陽花」。 私は紫陽花が好きだ。 と言っても、 昔はさほどでもなかったように思う。 自分の生まれた月にちなんだ花だと思っているのは変…

紫陽花
4年前
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時間の流れ。

家を一歩出れば山と田んぼと畑しかない。 そんな土地で育った。 緑は当たり前のように私の傍にあった。 私の家は山を所有していた。 ご近所さんはそんな家ばかりだ。 時間…

紫陽花
4年前
6

大きな街の小さな空の下で

深夜1時前 洗濯物干すためにベランダに出る。 寝静まった夜。 斜め前の窓からは灯り。 外は静か。 空の音、雲の音? 自然の音。 地球が蠢く音がする。 部屋の中の…

紫陽花
4年前
5
自分を取り戻す。

自分を取り戻す。

俗物的な渦の中で過ごした後は、
そのまま自分の部屋に入る気になれない。

自分の軸を取り戻す時間が必要だと、
帰る道すがら思った。

思考と感情が、
目まぐるしいのだ。

嫌な感情を打ち消すように思考が働く。
俗物的なものへの怒りなのか悲しみなのか
その時はわかっていなかったけれど、
とにかくネガティブな感情を
“起きてないもの”にしようとしていることには
うっすらと気が付いていた。

“別に何も

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とあるセンチメンタルな深夜。

とあるセンチメンタルな深夜。

昔盲目的に好きだった人がいた。
その彼の誕生日の朝、
Facebookの誕生日通知により
久しぶりに思い出した。

報われなかった恋だったが、
しかし私の盲目さはもはや重症だった。

望みがない、
とわかった時点で、
想いを沈静化することができなかった。

いや、いろいろした挙句、
一応諦めてはいたのだと思う。

恋の成就…なんてことは、
早々に諦めていた。

それでも彼を好きで居続けたのは、

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花言葉。

花言葉。

アカウントの名前にもしている「紫陽花」。

私は紫陽花が好きだ。

と言っても、
昔はさほどでもなかったように思う。

自分の生まれた月にちなんだ花だと思っているのは変わらないが、
それにしても子どもだった時の私には、
「雨の日の花」「梅雨時期の花」という印象で、

雨や梅雨=憂鬱な気分

が結びついていた私にとって、
更にイコールとなる紫陽花も、
そんなにポジティブなイメージを持っていなかったの

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時間の流れ。

時間の流れ。

家を一歩出れば山と田んぼと畑しかない。
そんな土地で育った。
緑は当たり前のように私の傍にあった。
私の家は山を所有していた。
ご近所さんはそんな家ばかりだ。

時間の流れはゆっくりだった。
すごく長い時間を過ごした気分なのに、
まだ一日が残っている。
そんな感じだ。

朝起きて、
朝食食べたと思ったらもうお昼、
昼食の食休みをしたと思ったらもう夕方、
という勢いで時が流れているように感じる
東京

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大きな街の小さな空の下で

大きな街の小さな空の下で

深夜1時前
洗濯物干すためにベランダに出る。

寝静まった夜。
斜め前の窓からは灯り。
外は静か。

空の音、雲の音?
自然の音。
地球が蠢く音がする。

部屋の中の電気音から逃れて、
ともすれば地響きのようにも聴こえる、
ごおおおぉっていう音が心地いい。

地平線のない都心。
遮られる視界。
深夜なのに明るい空。

何もかもが人工的な四角い枠の中で、
それでもただ触れる風だけ

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