「人生ってこんなもの。」〜宇宙飛行士選抜試験に残った人の話〜

人生って、選択やトラブルの連続だと思います。
どういう選択をするか、そして自分が意としない出来事が起きる事によって、その後の人生が変わって来る。本当に予想不可能な事の連続だと思います。

私が良く知る人に、宇宙飛行士選抜試験で最後の方に残った方がいます。日本人宇宙飛行士になるなら、JAXAの宇宙飛行士の選抜試験を受ける事に
なりますが、倍率は1,000倍くらい。2,000人位応募して数人が宇宙飛行士に選ばれる、かなり狭き門です。人類の代表として宇宙に行くのですから、希望する人も多く、選ぶ方もかなり大変だと思います。
宇宙飛行士選抜試験は、この世で一番厳しい試験だと思います。
その方は、学歴やキャリアも超一流。
けれどユーモアに溢れて親しみ易く、
とても素敵な方です。皆さんご存知の日本人
宇宙飛行士と一緒にいても、全く違和感ありません。その方はかなり昔、宇宙飛行士選抜試験を受けました。

2,000人から数十人まで残った段階にいたので、
多分、次の試験で宇宙飛行士に選ばれるか
どうかの段階にいたのだと思います。
けれど、その試験の日に熱を出し、受けられなく
なってしまいました。
宇宙飛行士は地球を離れたレベルの仕事をする訳で
すから、運も必要な要素だと思います。なので追試験など受けられるはずもなく、その日に選抜から
外れる事になりました。

本当に、ご本人も考えられない出来事ですよね。
凄く悔しかったと思います。
でもそこは、さすが宇宙飛行士選抜試験に残った方。全てを受け入れ、現在も立派なお仕事をされています。腐ることなく、明るくユーモアのある魅力的な方のままです。私だったらショックで飲み歩き、ヤケクソになって転落人生を歩んだかもしれません。
人生ってこんなもの。何が起きるかわからない。
どんなに研鑽を重ねても、自分がどうする事も
出来ない出来事で、悔しい思いをする事がある。
そんな時でもこの方のように
「まあ、しょうがないか」
と笑える人でありたいです。
人生を、いつエンスト起こすかわからない車に
乗って、楽しく旅する位の感覚で。