マガジンのカバー画像

グッとnote。(2019年から)

946
自分が読んでグッときたnoteを綴るマガジン。こころを元気にしたり、何かのヒントになるかも。10個以上「スキ」がついた自分のnoteも綴じます。なんというか“GOODなnote”
運営しているクリエイター

#ブログ

訴えられたら一人前

僕が若い頃、26歳頃ですが、店を始めたのもその頃で「いいお客様」「悪いお客様」がいるなんて想像もしていませんでした。 下積みの頃にいろんなお客様に出会いましたが、その時は良くも悪くも他人事で別にどうでも良かったのです。いい人だったな、やなやつだったもう来るなよ、それだけのことだったのです。自分の店じゃないからですね。気に留めなかった。 ところが自分で店を始めてみるとだんだん気になってくるわけです。 「自分の家」にヤなやつがいるということが耐え難くなってきて、それがどんどん

JAMCAFE11周年

おはようございます。 仙台の店舗JAMCAFEが11周年を迎えました。これまでにJAMCAFEに関わってくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。 色々思い出そうとすると失敗したこととか、うまくいかなかったことばかりが浮かんできます。でも冷静に考えてみると「うまくいっていない時間」の方が多いのだから当たり前ですけど。 正直なことをいうと、飲食店をやるのがこんなに難しいのか!というのが素直な感想です。うちの規模が大きくないというのも理由ですが、働いても働いて

東京カフェ10選②

以前に東京カフェ10選というものを書かせていただきました。順位があるわけではなくて、自分の中の偏愛を書いただけではありましたがなかなかたくさんの方に興味を持っていただけたようで書いてよかったな、と思っています。 流行っているからとか、インスタにアップしたいから、とかそういう理由ではなくて、きちんと自分が長く通えているお店を勝手にシェアするみたいな感覚です。 不思議なもので書いているうちに「あ、自分はこういうものが好きなんだ?」という共通点のようなものが浮かび上がってきてとても

シンプルに声を出せ

いいサービスとは、という話をするときに、最近まず思い浮かぶのが「声を出す」ということです。 小籔千豊さんがご自分の番組で「ダウンタウンは声が大きい」という話をしていました。ダウンタウンのおふたりが昔「声はでかい方がいい」と話していたそうで、あの声量は「考えられた声量」なのです。 もちろんサービスをするときに声を張り上げる、ということはできません。居酒屋さんのように「ナマ一丁!」は仕方のないことだとしても、大抵のサービスの現場では大声を出すという機会はありません。 その小籔

お前はなんだ

東京が好きです。東京が好きだから店を出したわけではなくて、東京に住みたいので地に足がついた生活をするために店を出した、というわけです。 「孤独でいる」ことが許されるところが気に入っています。東京砂漠、とはよく言ったものでだれもがそれぞれ砂のようです。どこで誰が何をしていても気に留めない。道端の砂のように気にしない。 地元仙台では10年ちょっと店をやっています。近くに三越さんもありますし、アーケードの中、いわゆる一等地です。 自分で言うのも気が引けますが「あ、あのお店の人だ

東京カフェ10選

宮城と東京で10年のうちにこれまでに3店舗やってきた店主が選ぶ「東京カフェ10選」です。カフェといいつつ、喫茶店(と呼ばれるもの)も入っていますが。 評価の中に「映える」とか「コスパ」とか「wifi(波とは言わない)が繋がる」とか、そういうものは全く入っていません。 「お店をやっている人の体臭」がきちんとして「決してコピーできない」お店を選んでいます。 個人的な見解で、個人的に感情を揺さぶられるお店を選んでいますのでご参考までに、どうぞ。 一次情報などは省略しております

毎朝、休まずに自分で珈琲をたてます。なにも深い理由はありません。決めているわけでも、練習のためでもありません。自分が飲みたいから、です。毎朝たてる、毎朝練習する、そう決めた瞬間からつまらなくなるし、辛くなります。 でも毎朝「飲みたいから自分でたてる」というのは全く辛くないです。休まずに自分で珈琲をたてます、と最初に書きましたがたまたま毎日「結果として」やっている、というだけのことです。 片道1時間。満員電車に乗って店に行く。買い出しをしながらヘトヘトで店に着く。それでも湯

両手放し

先日、3年ほど続けたnoteでの定期購読マガジンの配信を打ち切りました。スケジュールがタイトになってきたこともあるが、執着心がなくなったからだと思う。そして、正直大変さもあった。1記事書くのに平気で2〜3日かかることもある。 とはいえ購読料は正直「美味しい」のです。 自分のためにも使えるが、誰か他の人の支援にそれをそのまま回したりすることが多かったのでとてもいい循環だったと思っています。 「経済の行き着く先は福祉」を体現したような流れで、いろんな選択ができました。 しか

一発逆転なんかない

新店舗のクラウドファンディングが残り一週間で目標金額を達成しました。本当にありがとうございます。 ネクストゴールを設けておりまして、そちらを目指して引き続き頑張っています。 (残り2日!) 運営側のスタッフさんからメールで「最初の目標を達成したら新しいリターン(返礼品)を作るのもおすすめですよ」と言われたので「クラウドファンディングを攻略するためのコンサルティング」をリターンにしたら面白そうかな、と。 内容に追加や変更を加えるためには運営側への再度の申請が必要となります

有料
500

レシピと数字

コーヒーの話でいうとレシピや数字でどうこうなる問題は多いとも言えるし少ないとも言える。 たったひとつ言えることは「それで全ては解決できない」ということです。 それが可能になるのであれば誰もが名人になれるはずなのですが、現実はそんなことはないです。 ---------- 以前、広告代理店の方からDMを頂いたことがあります。PRのサポート会社、ということでコーヒーを飲んでそれについて投稿してほしい、ということでした。 やっていることに関しては全然何も思わないし、そういう

PENITENT開業まで#5 クラウドファンディング編

前回お知らせしましたクラウドファンディングがいよいよ始まりました。 単純に物を販売するのとは違い「1ヶ月」という期間(設定は人によりけり)で、いかに目標を達成するのか、というゲームのようでもあります。普段やっていることが短距離走ならこっちはスティールボールランレースのようでもあります。 #納得は全てに優先する まだ申請中ですが新しいリターン(返礼品)なども追加する予定ですので楽しんでもらえたらな、と思います。 さて。 そもそもなぜクラウドファンディングなのか、やちょ

有料
500

いよいよ着工

定期購読マガジン3月3本目の配信です。 このマガジンはカフェを経営することについての全てをお話するものとなっています。全て僕の体験から生まれたものですので嘘偽りはありません。あくまで僕のフィルターを通したものを読者の皆様に追体験してもらう内容となっておりますので役に立つかどうかは分かりませんが、きっと何か意味は感じてもらえるかと思います。 現在は6月にオープン予定の東京のカフェのメイキングが多めとなっていますがどうでもいい話や他では言えないことやカフェの作り方、継続の仕方の

有料
500

PENITENT 開業まで#3(資金編)

定期購読マガジン2月2本目の配信です。 今日はまた新店舗の近況報告をしたいと思います。 ---------- 東京店舗「PENITENT」の打ち合わせも佳境に入ってきました。 2月の最初にknofさん(設計事務所さん)との第2回目の打ち合わせがありまして、3時間ほどみっちりお話しさせていただきました。僕の「場所(席の位置)による楽しみの総量のバランス感覚」という抽象的な話も即座にご理解いただき個人的にとても嬉しかったです。このかたたちをプロジェクトの伴侶にしてよかった

有料
550

1%の可能性

先日スタッフ全員とミーティングをして、自分自身も初心に帰ることがたくさんあった。 「毎日続けること」 ミーティングの内容はこちらに共有してあります。↓ ---------- 10年前、店を始めたときはお客様が全然来なくて「どうしたらいいんだろう?」と毎日悩んでいた。 店の前の人通りは多く「うちの店だけ透けてるのでは?」とすら思った。 ブログを毎日書いてみることにした。今思えば、ブログなんて拡散力もないし、誰が読んでくれているかも分からない。たまにコメントしてくれる人