妙な夢を見る日というのは、
夢の中のぼくはよく知っていて、現実のぼくはまったく知らない町にいた。
海沿いの町。
最終的には、どこかの地下にいて、大勢でEveの『ナンセンス文学』を合唱していた。
あと、カビキラーが顔にかかった。
そんな、よくわからない夢。
よくわからない夢しか、見ないけど。
カビキラーの、泡の感触が生々しくて、そういうことがあるから、夢を夢だと思えないんだな、と感じた。
そういえば、顔についても何ともなかったし、そもそもパッケージすら目にしていないのに、なんであの泡をカビキラーだと思ったんだろう。
それは、どうでもいいとして。
人とたくさん喋った日は、情報量の多い夢を見る。
情報処理の苦手なぼくだから、眠っている間に、その日起きた出来事を整理しようとしているんだろうか。まったくできていないけど。
昨日は、人前でコーヒーを淹れる日だった。
ぼくが、珈琲屋になる日。
出店場所が場所だったので、お客さんは知っている人ばかりだったけど、それでも、気疲れしたらしい。
そのときのぼくは、まあ、お金をもらってコーヒーを提供する立場だったから、緊張するものはする。特に、コーヒーを淹れるときは。
今までに比べて、気力も体力もあまり使わなかった、と思ったけど、アパートに帰った途端、時間差でそれはやって来た。ぼくの肩を、机の上に押し付けるように。
どんな状況であっても、疲れてしまうんだな、ぼくは。まだ、珈琲屋に慣れていないのもあるけど。
結局、すぐに眠ってしまった。いつも通り、数時間で目を覚ました。そして、また眠った。変な夢を見た。
今のぼくは、頭より体が眠たい。
つまるところ、疲れが取れていない。
先が思いやられる。
まあ、今日くらいは、いいか。
キーボードを打つ指も、まだ力が入らないんだから。
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