ぼくの朝は、小さな葛藤の積み重ね
21時にならない内に眠った。
ぐっすり、というより、ぐったり眠った。
貧血が悪化したせいだと思う。
2回は目が覚めた。
でも、あとは眠っていた。
夢は見たと思う。
たぶん、いつものように、ろくでもない夢。
でも、それすらどうでもよくなるほど、ぼくは眠っていた。
浅い眠りも、深い眠りも、違いもわからず、貪るように。
そのおかげなのか、6時のアラームで、すっと起き上がれた。
ぼくにしては、珍しい。
まだ暗いのに、と思っていたけど、10分も経たない内に、外はみるみる明るくなっている。
日は短くなったけど、その分、明るくなるときは、すぐに明るくなるんだろうか。
暗くなるときも。
まだ頭が回っていない、というより、頭に流す血が足りていない感覚がある。
頭が空っぽ、とは違う、考えていることが次から次へと垂れ流されているような。
この数日、理由もわからず抱え込んでいた不安は、だいぶ軽くなった。ただ、そういう時期だったのかもしれない。
ぼくも、うすうす感じてはいたけど、だからといって、不安が薄まるわけじゃない。
目を覚ます度、背中が痛いのは、眠っている間も、緊張しているから。
ぼくが緊張していないときは、ないから。
嫌だな。
静かに穏やかに、眠りたいだけなのに。
体に力を入れずに眠れる日は、来るんだろうか。
来ないんだろうな、とは、思っている。
ぐったり眠った夜さえ、体は痛い。
ぼくの状態は、関係ないんだ。
ぼくの根っこの部分が、変わらない限り。
それにしても、あんなに眠ったのに、まだ眠いのは、貧血のせいだろうか。
もう一度、眠ってしまおうか。
でも、体が痛くなるだけだな。
ぼくの朝は、小さな葛藤の積み重ね。
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