6/30
5:04起床。
天気は雨。
耳を塞ぐ雨音が、心地よく響いている。
おはよう。
それとも、
こんにちは?
どちらにせよ、
ごきげんよう。
コーヒーはいかが?
インスタントだけど、おいしいのがあってね……。
これからお仕事?
じゃあ、その前に一服いかが?
せっかくの日曜日だもの。
少しだけ一息つくのも、悪くないよ。
僕はキャラメルラテにするけど、あなたは?
……これでいいの?
うーん……。
僕には、これくらいが丁度いいけど、
人によっては、ちょっと甘すぎるかもしれないよ。
……それでもいいの?
じゃあ、はいどうぞ。
熱いから、気をつけてね。
……うん?
こんなに暑いのに、
そんなに熱いのを口にするのは、おかしいって?
あはは、そうだね。
明日には7月なるんだから。
でもさ、今日はまだ6月だよ。
だから、ちょっとくらいいいでしょ?
僕はね、
雨が降ったら、コーヒーを飲みたくなるんだ。
コーヒー、苦手なくせにね。
だから、なるべくうんと甘いのを選んでいる。
特にこだわりとかは無いんだけどね。
ちょっとだけお高いのも、買ったりするよ。
僕らが飲んでいるのも、そうだよ。
お高いっていっても、
500円玉を持っていけば、足りるけどね。
……アイスコーヒー?
あー……そうだな、思い付かなかった。
でも、思い付いていたとしても、
僕はきっと、ホットしか飲まないよ。
キンキンに冷えたのって苦手だし、
それに、コーヒーはあったかくして飲みたいんだ。
たとえ、季節が冬じゃなくてもね。
……あはは、さすがに炎天下はちょっと。
そもそも、喉が渇いたときには、
まっ先に飲みたいのは、コーヒーじゃないでしょ?
……ちょっと話がずれちゃったかな。
……サイダー?
ああ、
サンダー、サイダー、サバイバーってね。
あれだけのたまっといて何だけど、
僕、サイダー飲めないんだよね。
サイダーというか、炭酸全般がダメ。
唇をちょっと付けるのもダメなんだ。
痛くって、痛くって……。
……あなたは飲めるの? 羨ましいな。
あんなにしゅわしゅわしていて、
宝石みたいに、きれいな飲み物。
一度は、ぐいっと飲んでみたいけどね。
……あ、カップが空になっているね。
コーヒーは……ああ、ごめんなさい。
どうやら、この2杯で最後だったみたいだ。
ええと、十六茶ならあるけど……。
……最初から、それを出せって?
これは失礼。
ぬるいのしかないけど、どうぞ。
僕、常温じゃないと飲めなくってね……。
おお、いい飲みっぷりだね。
もう1杯、どう?
……もう、行かないといけない?
そっかそっか。
ほんのつかの間だったけど、
楽しんで、いただけたかな?
僕は楽しかったよ。とても。
気が向いたら、いつでもおいで。
今度は、苦いのも用意しておくよ。
じゃあ、またね。
どうか、よい1日を。
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