改めて、つくづく、ぼくは

ボランティアをサボった。


（まあ、月一で参加すれば問題のない、だいぶゆるいボランティアなので、サボったとは思われていないだろうけど。）


体は、動かそうと思えば動いた。たぶん。


でも、動かなかった。ぼくが。


全部放り出してしまいたかった。


朝は、10時だったか11時だったか、それでも午後になる前には、起きられたと思う。


最近にしては、ずいぶん遅い始まりだった。


ずいぶん、鬱鬱としていた。


ここまで落ちたのは、ひさしぶりかもしれない。


そうだっけ。


体が痛い。


なにかに駆られるように、珈琲豆の焙煎だけはした。


ぼくは、成長もなにもかも、遅いから。


始まってからすぐ、焙煎時間を計るためのタイマーが手元にないのに気付いた。


正確な時間はわからないけど、続きはスマホで計った。


ぼんやりしすぎている。


その日も手順を変えてみたけど、それでも、あまりよくないらしい。


こんなところでも、気候にふり回されている。


そういえば、一昨日の受診で、薬が追加になった。


薬といっても、漢方だから、まあ、いいかと思った。


気象病をなんとかするための。


漢方は、なんとかなるのに、時間がかかるけど。


それ以外を、増薬されるよりは。


n-bunaの『ラプンツェル』を聞いた。ことを、思い出した。

たぶん、朝だった。


昨日の朝は、『ラプンツェル』しか聞かなかったから。


それにしても、どうして今、唐突に思い出したのか。


よくわからない。


それは、まあいいとして。


「もみほぐしとか、そういうのに、行ってもいいんじゃないか」


と、一昨日、パートナーに言われていた。


ときどき、自分で勝手に行くことはあっても、パートナーに勧められたことはなかった。


よほど、見るに見かねたんだろう。


そんなに、最近のぼくの様子は、ひどかったんだろうか。


ひどかったな。


いつもより体が痛くて、痛いところが多くて、よくうなっていたから。


だから、当日来店してもいいところを探した。


腕を酷使していることはわかっているから、メインにほぐしてもらった。


店員さんが、やたら親切だったのを覚えている。


（どうでもいいけど、「てんいん」の第一候補が「転院」だったのだけど。ぼくが、一度も使ったことのはずのないことばなのだけど。）


正直、よくなったのかは、よくわからなかった。たぶん、少しは軽くなったんだろうけど。


店を出ると、いろんなものがやたら眩しく感じた。


ので、ぼくは急いで帰った。居心地が、ひどく悪く感じた。


玄関に体をすべり込ませると、珈琲の生豆の、焼けた皮の匂いがした。


なにもかも、うまくいかない。


改めて、つくづく、そう思った。