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泡のように、もしくは

どんなに忙しくても、


明るいのは苦手で、


暗い方が好き。


だから、夏は苦手だ。


日差しが強いから。


それに、さらされている気持ちになる。


何に?


根掘り葉掘り訊いてくる人が嫌いだ。


大嫌い。


自分の質問が中心で、それに応えたことがすべてで、応えるぼくのことは、目に入っていない。


実際のところは知らないけど、少なくとも、ぼくはそう思った。


ただの愚痴。


忙しいのは、好きじゃない。


と思っていたけど、それは、会社にいたときの話だったのかもしれない。


今、ぼくが忙しいのは、ぼくのせい。


語弊があるけど、今のぼくは、たとえば、一ヶ月後のぼくが、少しでも楽になるように、そのために、忙しくなっている。


まがいなりにも、働くために。


ぼくが、大丈夫なやり方で。


だから、忙しいけど、体がもたないこともあるけど、精神が病んでしまわなくて、よかったと思う。


今はまだ。


大丈夫、大丈夫、と言い聞かせているところもあるけど。


苦しくて、息ができないときもあるけど。


それはつまり、病んでいるのではないかと、思われるかもしれないけど。


体感としては、大丈夫なんだ。本当に。


本当に?


頭の中の、端から端を、行ったり来たり。


そんな感覚が、ずっとある。


しばらく、じっくり本を読んでいないせいかな。


色んなことがうまく書けない。


書くのに、時間がかかる。


言い訳であることは、わかっているけど。


泡のように、思考が次から次へと消えていく。


翌日も生きている実感がない。


ふつり、ふつり、と何かが切れる感じがある。


「しんでしまいたい」も「生きていたい」も、何もない。


ときどき痺れる指先だけが、現実にある。

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