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「やってみなはれ」見守る大切さ 【かあちゃん学】概念編#2


傍にいる側の視点と挑戦する側の視点

「かあちゃん学」における「見守る」という要素は、

傍にいる人の視点

◎挑戦する自己の視点

の両方から考えることができます。

やってみなはれ みとくんなはれ】はそれを端的に表している言葉です。

サントリー宣伝部出身の芥川賞・直木賞作家コンビが綴った「幻のサントリー社史」

サントリーの「やってみなはれ」精神


サントリーは、創業以来「やってみなはれ」精神を掲げ、失敗を恐れずに挑戦し続けてきた企業です。

この精神は、サントリーの製品開発や企業文化に大きな影響を与え、100年以上にわたり、時代の変化に適応し、常に新しい価値を創造し続けてきました。

例えば、日本初のポートワイン「赤玉ポートワイン」や、国産第一号ウイスキー「白札」は、当時としては画期的な製品であり、サントリーの挑戦精神を体現しています。

また、サントリーの企業文化においても、「やってみなはれ」精神は重要な役割を果たしており、社員一人ひとりが失敗を恐れずに挑戦することを奨励しています。


「やってみなはれ」の考察:二つの視点

「かあちゃん学」における「見守る」という要素を、

①傍にいる人の視点【見守る】「やってみなはれ」

②挑戦する自己の視点【見守られる】「みとくんなはれ」

から考察すると、以下のようなポイントが挙げられます。

傍にいる人の視点での【見守り】「やってみなはれ」

  1. 応援の気持ち: 「やってみなはれ」は、傍にいる人が挑戦する人に対して「やってみる価値がある」「君ならできる」というエールを送るメッセージとなります。これは、挑戦する人を見守り、その努力や挑戦を応援する気持ちを表現しています。

  2. 信頼の表現: このスローガンは、傍にいる人が挑戦する人に対して「君の能力を信じている」という信頼の気持ちを伝えるものとも言えます。これは、挑戦する人が自信を持って前に進む一助となります。

  3. 失敗を恐れない環境の提供: 「やってみなはれ」は、失敗を恐れずに新しいことに挑戦することの大切さを伝える言葉でもあります。傍にいる人がこのスローガンの精神を共有することで、挑戦する人が安心して新しいことにトライできる環境を提供することができます。

挑戦する自己の視点での【見守られる】「みとくんなはれ」

自由な挑戦: 「みとくんなはれ」の精神は、挑戦する人に「失敗を恐れずに新しいことを試してみる価値がある」というメッセージを送ります。これにより、自由にアイディアを試し、実行に移す勇気が生まれます。

自己成長の機会: この言葉は、自分自身の成長やスキルの向上を追求する機会として捉えられます。挑戦することによって、自分の限界を知り、それを超える経験を積むことができます。

失敗からの学び: 「みとくんなはれ」の精神は、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを教えてくれます。これにより、挑戦する人は失敗を経験として捉え、そこから学びを得ることができます。

創造性の発揮: 新しいことに挑戦する自由があると、創造性も自然と発揮されます。これは、新しいアイディアや革新的な製品、サービスを生み出す上で重要です。

このように、「やってみなはれ」「みとくんなはれ」の精神は、挑戦する人にとって、自己成長、創造性の発揮、そして失敗からの学びといった多くの価値を提供しています。

また、挑戦する人だけでなく、その人を見守る側にも共感を呼び起こすメッセージです。

これは、「かあちゃん学」における「見守る」という要素と重なり、人々がお互いを励まし、成長を喜び合う関係を築く上で重要な考え方と言えるでしょう。


補足:NIKEの「JUST DO IT」とのちがい

「やってみなはれ」と「Just do it」は、一見すると似たようなメッセージを伝えているように感じられますが、文化的背景や意図において異なる特徴を持っています。

「Just do it」


「Just do it」は文脈により異なる意味を持つスローガンです。威嚇的にも聞こえる一方で、友達が応援する際や行動を促す言葉としても使えます。

ナイキはこれを商品プロモーションにも活用し、売り上げを25%伸ばしました。

日本語では「習うより慣れろ」や「実行あるのみ」といった意味になり、行動の重要性を強調します。

これらのフレーズは、それぞれ異なる文化や価値観を背景に持ちながら、共通して「挑戦することの大切さ」を伝えています。

英語に慣れていないせいもあると思いますが、
やはり、「やってみなはれ」の言葉のニュアンスとバランスが絶妙なところに、感服します!


次回は
信じぬく大切さ 【かあちゃん学】概念編#3
をお届けします。
 



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