一日一句【菜根譚】#8『水勿過清,人勿過察』相手をさぐりすぎないで
『相手を探りすぎるとロクなことがない。』というのは、
昔も今も変わらないようですね。
水勿過清,人勿過察
水 (shuǐ):水
勿 (wù):~しないで
過 (guò):~すぎる
清 (qīng):澄んだ
人 (rén):人
勿 (wù):~しないで
過 (guò):~すぎる
察 (cè):察する、見抜く
これは、中国の古典的な諺で、日本語では「水は澄みすぎず、人は察しすぎないほうがよい」という意味です。
水が澄みすぎると、魚が逃げてしまうように、人が見透かされると、
悪い印象を与えてしまうことがあるという意味です。
また、人を見透かそうとすると、誤解やトラブルを招くこともあるという意味です。
この諺は、人間関係において、相手の気持ちや考えを尊重し、過度な干渉や詮索は避けるべきであるという教訓を与えています。
具体的には、次の点に注意するとよいでしょう。
相手の話をよく聞き、相手の立場になって考えるようにする
相手のことを過度に評価したり、批判したりしない
相手のプライバシーを尊重する
また、この諺を踏まえた、具体的なエピソードや実例を交えて紹介すると、以下のようなエピソードがあります。
● ある会社で、上司が部下のことを過度に詮索し、部下がストレスを感じ、退職してしまった。
● あるカップルで、お互いに相手の気持ちを過度に探ろうとし、誤解が生じ、喧嘩になった。
● ある友人同士で、相手のプライバシーを尊重せず、詮索したことで、関係が悪化した。
昔も今も『週刊文春』の記者のような、ゴシップ好きがいたようですね!
一日一句【菜根譚】#9 『不悪辱穢,礼德賢愚』許容する心:人として生きていく上で大切な心構え
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