CEO白坂流 今昔特許明細書の書き方 -はじめに-

株式会社AI SamuraiのCEOで,弁理士の白坂です。

新型コロナ危機の到来は,大企業から中小企業まで知財戦略をどのように進めていくべきかの大きな変革時期なのではないでしょうか。


中小企業の場合,昨年までの資金調達ブームは陰り,資金調達も困難となることが予想されます。

また,デッドファイナンス(銀行などの借入)ができたとしても借入額に限度がある場合など,弁理士に特許出願書類の作成費用を捻出できないかもしれません。

また,大企業も予算の削減は余儀なくされるかもしれません。


一方で、コロナ危機を乗り越えるため企業競争はより激化,この時代に「変化」できない組織や個人は乗り遅れると考えてよいでしょう。

その中で,予算も限られる中,知的財産の戦略はよりスピーディーに、そしてスマートに実行していく必要があります。

そこで、知財戦略の上で,もっとも重要といってもよい特許明細書の書き方を素人の方が独学で記載できるように,またソフトウェアの発展を踏まえ,最新の特許明細書の書き方を玄人の方にも興味をもっていけるように記していきます。


さて、話は変わりますが,日本が一番伸びた高度経済成長期に、特許は注目を浴びはじめます。

しかしながら,日本のみならず、外国においても実は,特許明細書の書き方のガイドブックは存在していませんでした。

そこで、昭和42年(1967年)秋山武弁理士は,新聞掲載を経たのちに,世界でも稀な『特許明細書の書き方』という特許書類の書き方の本を世に輩出しています。


本の冒頭で秋山弁理士は、「技術革新のテンポが早くなり,新製品の開発競争が激しくなっており、開発技術を特許によって,独占的に保護したいという要望は,従来にもまして,いよいよつよく,強力な特許を取得できるかどうかは,いわば企業の将来の命運を支配する死活のキーにっているとさえいえよう」と述べており,戦後日本がもがき成長をしていく中でのメッセージでありますが,今の我々と同じ境遇なのではないでしょうか。


秋山弁理士が、この本を世に出してから、派生して,多くの特許明細書の書き方本が出版されています。若い弁理士の方では、秋山弁理士の本の存在すら知らない人が多いかもしれません。

今回,この秋山弁理士の「特許明細書の書き方」をベースに,私が現代にマッチするように「今昔特許明細書の書き方」と題して,秋山弁理士の本質的に良い部分を大事にしながら,コロナ危機時代を踏まえて,スピーディーかつ、スマートに特許明細書を書けるように,素人の方でも書けるように、玄人の方でも興味をもってもらえるように説明したいと思います。


また、ここで2つの強力な武器を紹介します。


1.特許庁の『明細書・図面等の作成について』の資料
2.特許庁『知財インテリジェンスサービス』の『IP Samurai®


IP Samuraiは,弊社開発のシステムで,発明内容を入力すると、人工知能による類似文献評価を実施してくれます。

発明内容から国際特許分類(IPC)を自動認定し、A~Dの4段階でスピーディーに類似性を評価してくれるので書いた書類のクオリティチェックに有効かと思いますので利用していきます。

それでは、『今昔特許明細書の書き方』の記載を通して,私も勉強し,読んでくださった読者の方とコミュニケーション取れれば幸いです。

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