Aira Hattori

(22)幸せが溢れても「明日には消えてなくなりたい」をずっと願ってる

Aira Hattori

(22)幸せが溢れても「明日には消えてなくなりたい」をずっと願ってる

最近の記事

  • 固定された記事

20歳、鬱病だなんて甘すぎる

人生初めての精神科に行ってきた。 鬱症状は5年ほど前からずっとあったけれど、行くのが怖くて先延ばしにしてきた。 結果からいえば案の定、鬱病だと診断された。 「そうですか…」と曖昧に頷く私は、なんだか納得がいかなかったからだ。 医者に対してではなく、なんだろう、やっぱり自分に対してだ。 自分はもっと元気な方だと思ってた。 現在は週5勤務と休みの2日を別のバイトで抹殺し、夕方から夜間の専門学校に週4で通い、スケジュールを埋め尽くしている。 確かに突然泣き出したり、過呼吸

    • 灘の中で

      「今度2人でディズニーシー行くんだ〜♪」 と言われ、自分だけ誘われなかったことに結構なダメージを追いながら「え〜いいな〜!誘ってよ〜笑」みたいなテンションで笑顔のまま熱々のアイロンを布地に叩き付けてた。 言ったそばから「厚かましいな自分」と思い脳内反省会が始まる。そりゃそう。2人とは1年生の頃からずっと仲良くさせてもらっているけれど、私だけクラスが離れているので、2人だけで紡がれる時間や友情があったっておかしくない。 でも私は図々しい人間なので、1年半ぶりくらいにディズニ

      • 書き散らし

        上手くいってたことも結局最後は自分で壊してしまう。 なんて生き方をしてるんだろう。 10月にクローズが決まったバズライトイヤーのアストロブラスターを偲ぶように並んでいたら、後ろの女の子達が「バズがシュガーラッシュに壊されちゃう!」と大真面目に言っていて、なんとも複雑な気持ちになった。 「破壊が想像を産む」の理論は分かるが、全てのものが破壊されていいとは思っていない。 リニューアルするとはいえ、子供の頃から沢山乗ったスペースマウンテンの取り壊しが決まり、人生初めてアトラクシ

        • 私と私

          友達ってなんだろうなと思いながら、ふわふわ揺れる桜色のケープを眺めている。 彼女は可愛い。でも私の意思がなければ動かない。彼女と自分はそれぞれの体を持っているだけで中身は同じだ。 すれ違う星の子達が、チャットを送り合う吹き出しを頭の上に弾ませながら空へ羽ばたいていく。あの子達にはそれぞれ別の魂が宿っているんだと分かると微笑ましい。 ゲームをする上で他人の存在があるかを重要視してるプレイヤーも多いだろう。実際「仲良かった人が辞めたから」という理由でゲームから離れてしまうお

        • 固定された記事

        20歳、鬱病だなんて甘すぎる

          君のミッキー

          私はまた間違える。 集中して机に向かい作業していると、誰かが左側に立って私を眺めているのが分かった。 その暖かくて柔らかな雰囲気が「ああ、恋人が来てくれたんだ」と思い、手を伸ばしたら「ミッキー?」と呼ばれた。 掴もうと伸ばした左手が、宙で固まってた。 違う、ここは学校で恋人は家だ。隣にいるのは去年から同じクラスで仲良しの男の子。 「どうしたの?手、止まってるよ?」 子犬みたいな顔で私に問いかけてくる。 「ごめん。間違えちゃった」 と、訂正するように手を膝の上に戻した。手

          君のミッキー

          そう、だから私は何もしてあげられない。誰かに対しても、貴方に対しても。

          そう、だから私は何もしてあげられない。誰かに対しても、貴方に対しても。

          みんなのことをここでずっと待ってたの

          みんなのことをここでずっと待ってたの

          惜しみない愛を向けたら 見返りに傷をつけられた プルシュカ/indigo la End

          惜しみない愛を向けたら 見返りに傷をつけられた プルシュカ/indigo la End

          深淵の渚

          ショッキングな出来事や映像は、なぜ頭から離れてくれないのだろう。 大好きだった声優が自殺してしまったとか、安倍総理の銃撃事件とか、母親の暴力や暴言とか、大切な人の遺書とか。 得体の知れない巨大魚に食べられる夢とか。 平凡な日常でふと、水の中に空気が生まれたようにぷくぷくと浮上し、パッと水面で弾けて私をハッとさせる。空を見上げていた目線が、一瞬で真っ暗な水底に引き戻される。 深く深く、その先に光は届かない。決して引き揚げられる事のないものたちが沈んでいる。 私は2年ほど

          早く死のうね。

          https://open.spotify.com/track/72qVfT25snW8y5fA4Otw3F?si=lJ3TmVEnStu1MH0frpZf_g ここ2ヶ月間、週の6日間は何かしら用事があって、何もない日は土曜日だけになった。 久しぶりの何もない休日。 眠れなくて隣ですやすやしている恋人を起こして、ちょっと怒られて、でも絡まってぬくぬくして、ふわふわ揺れているうちに事が終わって眠りについていた。 起きたら16時半。恋人は炊きたてのご飯と、作り置きしていたト

          早く死のうね。

          23.11.17

          まだ私は貴方と同じになりたいようだ。 ゲームやSNSの名前を彼の苗字にしている。 初めにそう名乗りはじめて2年くらい経った。 偽名だけど、本当の名前のようにすっかり馴染んできた。 その響きが大好き。何度も唇の上で、おまじないのように唱えてきた苗字。 私に明日をくれた人。生きる希望だった人。 貴方と出会ったのは私が中学2年生の頃。 クラスのムードメーカーだった貴方。クラスメイトが貴方の苗字に因んだ呼び名を考えたのをきっかけに、私もそう呼ぶようになった。 結局そう呼んでいた

          同じような壁にやっぱりぶつかるのは それこそ心が探してる答え パラレルメイズ/Ra*bits

          同じような壁にやっぱりぶつかるのは それこそ心が探してる答え パラレルメイズ/Ra*bits

          noteの空白期間

          実を言うと、2022年の記憶がほぼ抜け落ちている。 私の脳は年々レベルアップして、嫌な記憶は直ちにメモリーから排除することを覚えた。その成果によって、2022年の記憶は10月後半から12月までの2ヶ月間しかない。 noteの下書きや鍵垢のTwitterに、抜け落ちた日々の鬱屈とした断片が散らばっている。別垢にいくつか供養しているが、内容がどれも酷い。 誰にも見せられない言葉も私であって、私だけがそれを飼い慣らすことが出来ると信じている。 2023年、現在21歳の私は休学

          noteの空白期間

          夢を叶えたら、うつ病になった話

          そんなの誰が想像したでしょうか。 私の恋人は凄い。ずっとやりたかった事が仕事になって、その作品を気に入った人がそれを買い、お金を貰えるようになった。それはとても凄いことだし、自分にとっても相手にとってもプラスになるような素敵な事だ。 才能がある、と思う。彼は直ぐに「個人制作のものだから、プロに比べたらクオリティは低いし」と恥ずかしそうに否定する。 クオリティとか、そういう技術面での才能もあるんだと思う。でもそれ以上に、「好きな事をずっと好きでいて、それを誰かの幸せの為に

          夢を叶えたら、うつ病になった話

          今日もダメでした。

          今日も何もしていない。 だからせめて何かしたという証を残したくてダラダラとnoteを書いている。 昨日は台風の影響で雨が降っていた。こんな天気に外に出たくないと決め込んでいたが、今朝恋人が冷蔵庫に牛乳がないことを残念がっていたので、レインを来てスーパーに行った。 買い物の為だけに外に出るとか、非効率的で嫌いだ。でも、今何もせずただただ時間を浪費してる私の方がもっと非効率的で大嫌いだ。雨の中自転車を漕ぎながら自己嫌悪がどんどん増していく。 「Everyday Low p

          今日もダメでした。

          赤、停止信号

          鬱を拗らせてる今、何もやる気が出ない。 いつもどこか体調が悪くてグラグラする。 「気持ち悪い」と言う回数が多くなった。体内の変化も、自分も、他人も、世の中の理も気持ち悪い。 右耳のヘッドホンから「無印よ、お前に価値はあるのか?」って歌詞が流れる。私に向かって歌っている訳ではないのに、その言葉の羅列に深く傷つく。価値なんてないよ。ヒロくんは価値の意味を、誰に教えて貰えたの。 学校に行くため、家に帰るため。吐きそうで、今にも泣き出しそうな嗚咽を必死に飲み込みながら歩いている

          赤、停止信号