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早く死のうね。

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ここ2ヶ月間、週の6日間は何かしら用事があって、何もない日は土曜日だけになった。


久しぶりの何もない休日。
眠れなくて隣ですやすやしている恋人を起こして、ちょっと怒られて、でも絡まってぬくぬくして、ふわふわ揺れているうちに事が終わって眠りについていた。

起きたら16時半。恋人は炊きたてのご飯と、作り置きしていたトマト煮込みハンバーグを温め直して食べていた。トマトソースの酸味とひき肉の旨みが混ざった匂いがする。いい匂い。


足の筋肉痛が残っている。炊きたてご飯って美味しい。
日課のゲームを少しやって、飽きたので作業している恋人の邪魔をする。


いつもこんな感じだ。恋人に構ってもらいたくて、寝ていようが作業してようが気にせず話しかけたり邪魔をしたりする。自分でも害悪すぎるなとは思う。

恋人はいつも笑って許してくれる。嬉しい。可愛いって言われて私は上機嫌。
睡眠や作業より私のことを優先してくれるのが好き。私のことを、どんな物事より優先してくれる。

愛されてるな、と日々思う。本当にありがたい。傲慢になりすぎないように甘えていきたいと思う。


お布団に誘って、横になってまた絡まって、ぐるぐるになって、ふざけた。夏蜘蛛ではなく冬蜘蛛だろうか。
夜より筋肉痛が増して一緒にお風呂に入った。


思い返せば無理やり始めた同棲生活だけど、一緒に住んでよかったと本当に思う。お互いの延命治療を、8万円の家賃と4万円ほどの食費と光熱費で賄っている。


幸せの中にも霧があって、私はそこで
この日々はどこに向かっているのだろう。
今日はなんの途中なのだろう。
明日は、何があるのだろう。 
などと考えている。

シャワーを浴びながら、一緒に住んでよかったねと話をして、私は「早く死のうね」と笑いながら言ってた。

恋人は笑いながら「そうだね」と返した。

そういうところが好き。



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