見出し画像

『aiPass』のシステムに関連する技術について業界初の特許を取得!

はじめましての方も、そうでない方も、こんにちは。
aiPass CEO(Cuicin Eraso Officer)の辻です。

クイッキン株式会社で運営している、宿泊施設向けのスマートオペレーションサービス『 aiPass 』のシステムに関して、特許を取得いたしました!
宿泊施設のオペレーションシステムとして業界初、個人としても人生初の特許です!

とは言いつつ、今回取得した特許がどういったもので、どのようなメリットがあるのか分からないというお声もあるので、少しだけ解説したいと思います。

特許とは?

そもそも今回取得した特許ですが、 aiPass で提供している『旅行業務を管理するための情報処理システム』の発明に関して、特許を取得しました。
宿泊施設のオペレーションシステムとしては業界初の特許取得となるわけですが、何が発明として認められたのでしょうか。

特許制度
 特許とは「発明」を保護する制度です。特許制度は、発明をした者に対して、国が特許権という独占権を与えることで発明を保護・奨励し、かつ、出願された発明の技術内容を公開して利用を図ることで、産業の発達に寄与することを目的としています。
 特許を受けるためには、発明について特許庁に特許出願をし、特許庁の審査をクリアする(特許査定される)ことが必要です。特許査定されると、出願人がその発明についての特許権を取得し、出願日から原則として20年間、当該発明の利用を独占することができます。

特許は、上記に書いてあるように発明した技術を保護する代わりに、公開してみんなが使えるようにしようという制度です。
どうしても、特許訴訟等が目立ってしまい、技術を独占しようとするイメージがされがちですが、本来は広く社会で使ってもらうために、発明者を保護していく仕組みです。
僕らも、社会で広く安心して aiPass を使ってもらうために今回の特許を出願し取得しました。


取得した特許について

特許については特許庁の検索プラットフォームから閲覧することができるので、気になった方はみてみてください。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

今回取得した特許は aiPass で提供している『旅行業務を管理するための情報処理システム』の発明に関わる発明です。

特許に関する情報
特許番号: 第6741285号
特許権者: CUICIN株式会社
登録日:  2020年7月29日

特許において最も重要なのが、技術の根幹である請求項1の内容になります。下記が今回取得した特許の請求項1の内容です。

【 請求項1】
旅行業務を管理するための情報処理システム(図12)において、管理サーバ(8200)と、宿泊情報を管理する宿泊予約装置(8400)と、宿泊施設側装置(8300)と、ユーザ端末(8100)とが、それぞれネットワーク(8500)を介して接続されており、前記管理サーバ(8200)は、ユーザ識別子およびユーザ側ステータスを管理する手段(図14)と、宿泊施設識別子および宿泊施設側ステータスを管理する手段(図14)と、情報配信の履歴を格納する配信履歴データベース(図15)と、を備え、前記ユーザ端末(8100)は、前記管理サーバが付与したユーザ識別子を使用して、宿泊予約装置にログインして、宿泊施設識別子および宿泊日を選択できるように構成されており(図13:S9010)、前記宿泊予約装置(8400)は、前記管理サーバから取得したユーザ識別子と、ユーザ端末が選択した宿泊施設識別子および宿泊日とを関連付けて、前記管理サーバに送信し(S9020)、前記管理サーバ(8200)は、さらに、前記ユーザ識別子と、前記宿泊施設識別子と、前記宿泊日と、前記情報配信の履歴と、に基づいて、前記ユーザ側ステータスおよび前記宿泊施設側ステータスを決定する手段(S9030)と、当該決定されたユーザ側ステータスと前記宿泊施設側ステータスとの組み合わせに基づく情報を、前記配信履歴データベースから取得して、前記ユーザ端末に配信する手段(S9040)と、前記ユーザ識別子と前記宿泊施設識別子の組み合わせをキーとして、当該決定された前記ユーザ側ステータスと前記宿泊施設側ステータスとの組み合わせと、前記配信された情報とを関連付けて、時系列で前記配信履歴データベースに記憶する手段(S9050)と、を備える、ことを特徴とするシステム。

画像1

これを読んですぐに理解できた方は、いるんでしょうか、、ww
ほんと特許の書き方は特殊で、初めて特許事務所の方から初稿が出てきたときは、僕も「・・・・?」でした。

ざっくりとですが解説すると、このシステムは旅行者が自身の端末を使ってネットワークを通じてaiPassにアクセスしてユーザーのステータスを呼び出し、端末に情報を配信する仕組みです。
すぐに気づいた方がいたと思いますが、この仕組みって結構単純で、むしろ宿泊業界以外では、普段皆さんが当たり前に使っている仕組みでもあるのです。例えば、レストランの予約サイトとかもこれに近いですね。

レガシーな宿泊業界

他の産業では当たり前となっている仕組みでも、宿泊業界のシステムとしては初の技術として採用されたことで、無事に今回の特許査定となったことを考えると、宿泊施設のシステムはこの20年ほど進化が止まってしまっていると実感しました。

そこには、これまで、多くの施設で採用されてきたシステムはオンプレミス型で、ハドーウェアの端末をフロントに設置するものが多く、旅行者の端末を使うという発想がそもそも出てこなかったという背景があります。

スマートフォンは30代の9割強の普及率に達している現代において、いつまでも施設に行かないとチェックインできないといった環境は、今後より不便になってきます。

おわりに

現在、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に伴う急速な環境の変化によって、これまで以上に宿泊業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の需要が大きく増加しています。

COVID-19でGo to対応など大変な宿泊業界ですが、『旅行者の端末』を利用したチェックインといった『 aiPass 』独自の仕組みを使って施設の業務効率化や三密回避・非対面・非接触のオペレーション構築に貢献していきます!!

スマートオペレーションサービス『aiPass』

旅行者のスマホを活用した宿泊施設向けスマートオペレーションサービスです。
事前チェックインから、モバイルでのチェックアウトまで一気通貫したオペレーション基盤を提供し、効率化を実現します。

aiPassの導入効果
簡単に業務効率化
運用コストの削減
旅行体験の向上


​aiPassはスマートオペレーションで宿泊施設を支えていきます。

-----

Writer
辻 慎太郎

aiPass|スマートオペレーション
https://aipass.jp/

aiPassのメッセージボードでは社内制度などのニュースをはじめとして、活躍するメンバーの紹介などアイパスの今を伝えていきます。

#旅行 #SaaS #DX #cx #社内報 #宿泊業 #aiPass #スマートオペレーションサービス #アイパス #社内掲示板 #パートナーシップ #パートナーシッププログラム #特許 #特許取得


この記事が参加している募集

オープン社内報

ありがとうございます!宿泊施設のサポートに活用させていただきます!応援どうぞ宜しくお願います!