![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27815668/rectangle_large_type_2_2e0b291318c848ded86b61cb5e225ccf.jpg?width=800)
消える
誰もいない街
雲の影に似ている
通り過ぎていくもの
追わないまま
ここにない
ない
ない
歪なダンスを いつまでも
1人で 踊り続けている
見つめていた ただ
19の影が
音もなくして しんでいく
急な下り坂を 勢いよく
滑り落ちてくような感覚で
いない
いない
捉えられないものに 囚われて
永遠をさまようみたい
砂漠の幽霊みたいに
不時着したこの場所で
異質に囲まれている
私は もう そこにいない
いない
いない
いない
見上げたら 星の粒が
降っているようだった
思わず 瞬きしたら
消えてしまう夢だった
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?