見出し画像

生態系について考えてる

Tomokiです.前回音楽ワンマンライブを主催・出演して色々やりたいことについて考えている.僕が想い描く魔法世界から始まって,ユビキタスやIoT,デジタルアート,メディアアート,3DCG,VR/AR,サイバネティックス,デジタルネイチャー,センサー,アクチュエーター,有機素材など色々と考えてみている.

僕の興味はどうやら人工物と自然物の境目を曖昧にしたいらしい.サイバーの世界と自然世界が相反するイメージを想像させることが多い.サイバーといえばネオンが光る虹色なゲーミングPCの世界で,メカメカしいものがあちらこちらにある世界だ.一方で自然といえば山や川や木々や動物などが行き交う世界だ.僕はどちらも好きだ.もともとコンピュータが好きだし,電子工作が好きだし,ロボットが好きなので,メカメカしいものを否定するつもりはないのだけれど,一方で僕は自然が大好きだ.木陰で川のせせらぎを聴きながら,木漏れ日の差す,木々のゆらめきと,心地よい風が頬を撫でるような場所で,のんびりと本を読んでいるような生活も同じくらい愛している.

サイバーな世界

豊かな自然

それは矛盾だろうか?ロボットを製造する工場のようなラボに居て最先端の設備に囲まれて実験しているのも好きだし,そうはいっても自然の中でアコギを爪弾きながら唄を歌っていたい.夜には星や月を眺めていたい.

そんな情緒豊かな世界と,最先端技術は僕は融合したいと思う.きっとそれが僕のやりたいことだ.そうやって色々考えていると,今のAIの発展を一端のAIエンジニアとして眺めたときに,AIをもっと有機的なものとして見てみたくなる.それは人間や他の動物と変わらなくて,意思を持った個であると.そういうとオカルトのように思えてしまうけれど,「意思」というものをもっと拡大解釈できるのではないかと思う.

人間には「意思がある」ならば,動物にも「意思」がある.そして虫や植物にも「意思」がある.それならば山や川,気候や地球にも「意思」があるし,その辺の岩や石ころにも「意思」があると思うのだ.そしてそれは個々によって時間のスケールが違えど,各々の意思や思考をもって世界を創造している.その複雑な相互作用が今の世界を形作っているのだと.

一方でAIに意思がない,AIは畳み込みやAttention計算をしているに過ぎないとするならば,人間もまた同じなのではないだろうか.脳という有機計算機によって演算をしているに過ぎないのではないか.ニューロンや細胞という小さい比較的単純な演算装置が織りなす複雑系によって「意思のようなもの」を生み出しているに過ぎないのではないかとも考えられる.

でも,どちらかというと僕は愛を信仰している人間なので,人々に織りなす想いがこの世を作っているならば,そこに植物や虫や動物や,さらにはAIや人工物,思想や思考の断片が織りなす世界が愛を紡いでいると考えた方が僕にとっては心が躍る.素敵な世界だと思う.

そうやって考えていくうちに,僕はコンピュータと人間や自然物が相互作用して紡がれる生態系について考えてみたいなと思うようになった.そんな世界はどんな形だろう.どういうコンピュータを形作ったら素敵で,綺麗で,面白いだろうか.僕の心が躍る世界を僕の想いから形作ってみようと思う.それはきっと利己的じゃない.僕が映し出す愛のかたちで,そうやって生み出される新しい物や,それを形作る素材,そして相互作用する様々な人や動物や人工物や自然物との間との対話だと思うのだ.

そんな物を日々考えて,形作っていきたいと思った.

よろしければサポートを頂けると嬉しいです! 皆さんから頂いたサポートでより良い記事を書いていきます!