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弟を日本へ帰すことに痛みがある

2か月ほど前からドイツに遊びに来てくれている弟が、日本へ帰る日が近づいている。私たちは歳が離れていて、子どもの頃は一緒に過ごす時間が短かったけれど、大人になってからたくさん話をするようになった。

弟がドイツに来てからもたくさん話をした。なかでも、日本の将来について話すことが多かった。

私は日本の未来を憂いているし恐れがある。そんな国に、弟を帰してしまうことに痛みがある。

弟がここに残ったところで、問題解決というわけではないことはわかっている。弟の人生は私の人生ではないし、私がどうにかできることでもどうにかすることでもないともわかっている。

でもやっぱり痛みがあるということを、ただここに書いておきたい。私は自分の大事なひとに、ただ幸せに生きてほしい。


円安が止まらないこととか、賃金が上がらないこととか、お互いに監視するように働く文化とか、増税とか、もろもろ。

十分に忙しくて心が貧しくなりやすい環境なのに、金銭的にも貧しさが増そうとしている日本が心配でならない。

私の短所は物事をひとくくりにとらえすぎることなので、この「日本が心配」も主語が大きすぎるのだろうと思うけれど、やっぱり心配でならない。

それでも幸せなのは、家族がみんな元気で健在で、そこそこに仲がよくて、助け合える範囲で暮らしているということ。ドイツにいる私を除いて、だけれど。

家族という単位は万能ではないけれど、あるに越したことはなくて、想像以上に助けあえるものだと最近思う。ドイツに住んでいても家族には助けられているし、こちらにいる恋人の家族にもたくさん助けてもらっている。


弟を日本へ帰すことに痛みがある。もっといえば、日本に住んで円のみで暮らすことに恐れがある。

かといって、私が住むドイツが安泰かといえばそうではないのだけど。何が正解で答えなのかはわからないけれど。

家族がみんな幸せで、自分らしく生きてくれることを願っている。私たちの人生はまだまだ長いし、自分らしく生きる権利がある。


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