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今日見た夢の話と愛を信じていなかった私のこと

今日は金曜日、私にとってはお休みの日。

……だったのだけど、つい昨日にみずのさんから #こたつラジオ のお誘いをもらって、ちょうど予定が合うのが今日だったので、ふたつ返事で今日出していただくことになった。1年半ぶり。みずのさん、ありがとうございます!

▲直接ここからも聞けます


朝8時からおしゃべり。寝坊しないようにとソワソワしながら寝て起きて、1時間楽しくおしゃべりをした。終わってからは、ふ〜〜〜っと気が抜けながら朝ごはんを食べた。そして、昨日家族と予定していた、おじいちゃんたちのお墓参りへ。

それで、思い出した。そういえば今日みた夢に、昔の恋人が出てきたなと。先日訃報を受けとった、あの元恋人が。

あの元恋人が夢に出てくるなんてことは起きないだろうなんて、つい数日前に話していたからこそ、不思議な感覚だった。今日やることをすべて終えて、昼寝もして、時間ができた今だから、オチも何もないけれど、noteに残しておこうと思う。

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訃報を受けてからこの数日、私の心は私が思う以上に落ち込んでいた。それは、元恋人への何か後悔というよりも、若くしてこの世を去ることになった彼の体験と、面識がある彼の妻の体験を、想像して自分に重ねて落ち込んでいるのだろうというのが私の見立て。

ひとの体験を勝手に借りるなんてどうかしてると思う私。と、これも人間くさい私の一部だと思う私。大きなエゴだなぁと思う。しばらく会ってもいないのに、勝手に体験を借りてごめんね。


いまの恋人に出会う以前の私は長らく、「ひとがひとを愛する」ということを信じていなかった。というよりも、たぶん馬鹿にしていた。

「ひとがひとを愛する」なんてものはこの世には存在しないと思っていて、結婚とは自分ではなく他人のためにさせられているものだと思っていた。自己肯定感が低く日本で生きてきた私には、世界がそんなふうに見えていた。

それが、1年半前にドイツに移り住んだのちに恋人ができて、ふたりでの体験を積み重ねるにつれて、どうやら「ひとがひとを愛する」ということは存在するのだと思うようになった。

愛というものの存在と、エネルギーと、力強さを知った。そのおかげでいまの私は、「若くしてこの世を去る」という1人の体験と、「パートナーを亡くす」という2人の体験を同時に自分へ想像して、打ちのめされたのかもしれない。

私にとっていまの恋人は、心からの繋がりを信じられる初めての恋人。いや、正しくいえば過去にもいたのだけど、その人との間の失恋によって、愛を信じることをやめていた。

10年以上ぶりに信じられた愛の存在。この愛をともに持っている、いまの恋人との間に同じ体験が起きたら……と考えると耐えられない。そんな想像をして、私は打ちのめされたのだと思う。


こういうメカニズムで私は落ち込んでいるのだと気づく前、混乱している真っ只中で、私は昔の同僚から連絡をもらった。彼女は数年前に親友を亡くし、その後その親友が何度か夢に出てきてくれたと言っていた。

話を聞いて、ふたりに循環するあたたかな愛を感じた反面、私にはそんなことは起きないと思うと話していた。そんなことをしそうな元恋人ではないし、私も夢で会う心の準備ができていないからと。

でも、今日の私の記憶にあるのは、今朝の夢で元恋人を見たこと。何か言葉を交わしたわけではないけれど、あ、来てくれたんだね、と思ったし、それを目で伝えた。


亡くなったひとが夢に出てくることを、私はどうしても特別なことだと捉える。15年ほど前におじいちゃんが亡くなったあと、おじいちゃんが夢に出てくるたびに、その情景を大切に振り返っていた。

最初は姿を見るだけだったのが、そのうち何かを話すようになった。この変化に何の意味があるのかはわからないけれど、夢でおじいちゃんに会えることを私はいまでも嬉しく思っている。


亡くなったひとが夢に出てくるのは、いつも不思議な感覚がする。今日の夢では何か言葉を交わしたわけではないけれど、「来てくれたんだね」と目で言葉を交わした。元恋人にも気持ちが伝わっているように見えた。

あなたたちの体験、申し訳ないけれどもう少し借りるねと、心で断っておこうと思う。これを打っているパソコンの横に置かれた、恋人と私と弟の3人で写ったプリクラを眺めて、人生のいまの章に登場している大切な存在のことを考えている。


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