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【エッセイ】【緊急執筆】東北楽天・安樂の「いじめスキャンダル」、「NPBとしての対応・処分を強く御要望です!」、これって「現代版の黒い霧事件」だよ!【野球】【NPB】



 「安楽のいじめ事件」、NPB本体として対応する、最終的にコミッショナー裁定として出すが、最も望ましい対応であると、声を大にして伝えたい!そして今回のことは、東北楽天として「雰囲気・風通しの悪さ」が故であると想像、この改善をも含めた「チーム再建」を!





 自分は「野球ファン」であり、「いじめに苦しんできた」人間でもあります。自分が「いじめに苦しんできた歩み」は、ここでは深入りしませんが、「中学校・高校の6年間の半分以上は、いじめに苦しんできた時間」とは、ここで言及させて頂きます。そう、自分の人生の「キーフレーズの1つ」が「いじめ」「生きづらさ」である、とはっきりと明確にいえますので。
 そのような立場で生きてきたからこそ、伝える必要があるといえるのでは。そう判断して、そう、言葉通りの「緊急執筆」として綴る判断をさせて頂きました。
 そう、自分自身を形成している1つが、1998年、中学2年生のとき、「松坂世代の高校野球」、特に夏の選手権大会の準決勝の「横浜vs明徳義塾」、いわゆる「6点差をラスト2イニングで大逆転サヨナラ勝利」、これにとても感動したことがきっかけで、野球ファンになったことです。



 当時、自分は、甲子園(阪神甲子園球場)がある西宮に住んでいました(中学3年生まで西宮、その後から現在までは大阪です)。そう考えると「これもご縁」と感じてますし、今季だと「日本シリーズの関西対決」、そして「阪神とオリックス、同日の優勝パレード」、そりゃあとても嬉しかったですよ。



 そうだ、せっかくですので、前回のnote記事、山崎福也、最終的に「北海道日本ハム」を選んだ決断、正直「とても驚き」でしたけど、少しだけですが触れさせて頂きます。



 はい、山崎福也の日本ハム行き、「全く想像できていませんでした」、これが正直な感じです。ですけど、視点を変えれば、

 「FA市場にほとんど参加しない球団が参加するときは、『一定以上の勝算があると判断しているから』。」

 確かにそうです、で、「山崎福也の父が、日本ハムに在籍歴があること」は、調べてはいましたし、「山崎福也がよくバッテリーを組んでいたのが伏見であったこと」も、事実です(2021年、2022年。今季は主に若月と組んでいました)。

 2021年(21/21)、2022年(13/19)
 (確かにこうしてみると、山崎福にとって「最も投げやすいのが伏見」という想像ができる。)


 これは、他球団だってそうで、例えば、今季大ブレイクを遂げた、村上(阪神)。村上は坂本という「最高の相性を持つ捕手」に出会えたことが、恐らく大きかった、と自分は感じてます。これは今季、オールスターで梅野と組んだときに大炎上してしまったことで、より強調された感じでもあります。そう、「相性って、想像以上に大きいんだろうな」と。


 近年、これは野球に加えて、バスケットボールでもそうですけど、移籍市場での動きとして「人間関係」が1つのキーフレーズになってきています。
 例えば、今年でだと、バスケットボールの馬場雄大がそうで、「長崎」って、自分は全く想像していなくて。で、馬場が長崎を選んだ大きな理由として、「A東京時代に懇意にさせて頂いた人間が複数人、長崎にいるから(GM、トレーナー)」と。
 そう、「働きやすさ」、いわば「職場環境」。これはとても(プラスの意味で)考えさせられることです。

 勿論、「出場機会」「家庭の事情」「立地(故郷に近いなど)」「より大きな立ち位置・役割を求めて」等といったことを理由にしての移籍も、これからもあるだろうと思いますけど、移籍市場の流れを読み解くにあたって、「人間関係」は、いままで以上に留意の必要があるんだなと。

 自分の長所を最も引き出してくれる、伏見の存在。
 それと、シンプルに日本ハムでだと「先発3~4番手」として重要戦力と位置付けてもらえること。
 この2つが大きかったと想像ですけど、「お金じゃない、やりがい」が明確であったことが伝わり、もともと好きな1人ですけど、
 「より納得できる移籍先を選べて、おめでとう。」
 そうエールを伝えさせて頂きたいです。



 で、いま、「職場環境」という言葉を出しましたけど、ここで、今回の本題です。そう、東北楽天、安楽の「いじめスキャンダル」です。
 報道では「パワハラ」という表現がなされていますが、自分はむしろ「いじめ」という表現がよりしっくりいくと判断しているので、この表現を使用させて頂きます。


 ある選手はスポニチ本紙の取材に、今夏のロッテ戦前のZOZOマリンのロッカールームで「倒立しろ」と命令されたことを明かし「身動きがとれない状態でズボンとパンツを取られて下半身を露出させられた。陰部に靴下をかぶせて笑いものにされて恥ずかしかったし、精神的な苦痛を受けた。同じ被害を受けた選手は別にもいる」と生々しく証言した。この場面を見たという複数の選手もいる。

 また別の選手らによると指導の名目で「アホ」や「バカ」など罵声を浴びせ、食事などの誘いを断ったり電話に出ない際は「だからお前はダメなんだ」などの言葉で人格否定を繰り返す被害もあった。「罰金」と称して金銭の支払いを強要することもあり、このような内容を送ったLINEなどの記録も残されているという。またかつて在籍した選手からも、21年の春季キャンプ中に平手打ちされ、むち打ちの症状が出たと証言する声も出ている。外部の人間が入れないロッカールーム内での行為も多く、これまで実態が表面化することはなかったが、ある中堅選手は「明らかないじめ行為。周囲が注意しても安楽は“そんなことはしていない”とか“あいつだって悪い”と聞く耳をもたなかった」と話した。

 (「楽天に激震!安楽パワハラ疑惑 複数の選手が告発 球団側も認め『しっかりと調査する』」、「2023年11月25日、スポーツニッポンの記事」より引用・抜粋。)


 安楽は後輩を食事に誘うことが度々みられ、その際、断る回数が多い選手に対しては態度を豹変(ひょうへん)させることがあったという。ある選手は「断った次の日はあいさつをしても無視される。『予定があります』と言っているのに、断った日の夜中2時くらいに7、8回くらい電話がかかってきたこともあります」と証言した。
 また、別の選手は「『来月の予定を教えて』と言われ、1か月先の予定を確認される。家族と予定を入れたい日があっても『それ以外の日は全部空いているだろう』と、また無理やり誘われる」と何度も強要されたとした。


 さらにシーズン中のロッカールームでは逆立ちを強要された上で、下着をずらして下半身を露出させられたという。この現場を見ていた複数の選手は「あれはいじめです」とまで話した。(中略)
 
また、過去に在籍していた元選手は21年2月の沖縄キャンプ中に頭部を平手でたたかれ「むち打ちみたいになった」と暴力を受けたことを明かし、精神的なショックを受け、その後の練習に大きな支障をきたした事実も告白した。
 
すでに訴えを起こしている選手に加え、退団している元選手を含めると、安楽からのハラスメントを主張する選手は10人以上に上るという情報もある。

 (「【楽天】安楽智大にハラスメント疑惑 複数選手訴えで森井誠之球団社長『しっかりと調査する』」、「2023年11月25日、スポーツ報知の記事」より引用・抜粋。)


 いま、いくつかの箇所に下線を引かせて頂きました。

 (1)「倒立しろ」と強要した上で、下半身を半強制的に露出させられた選手がいた。
 (→「脅迫罪」といえる。性犯罪に該当の可能性も。仮に性犯罪でなくても、「人間としてのプライドを傷付けられた」が明確に成立するかと。)

 (2)人格否定的な言葉を浴びせる。「罰金」と称した「金銭の支払いの強要」をさせられた選手も。
 (→これも「言葉の暴力」等の「れっきとしたいじめ」。加えて証拠的なLINEの文面があるとなれば、これだけでも「中長期の出場停止」に値するかと。)

 (3)平手打ちをされた結果、むち打ちに陥って、それが原因でその後の練習やパフォーマンスに影響が出て、最終的に選手生命を絶たれた選手が。
 (→主として下線を引いた部分がこれ。この1つだけでも、個人的には「選手生命を絶たれた選手を出した時点で、その原因をつくった選手と同じ職場にしてはいけないでしょう?」と。ましてやこれだと、球団単体ではなくて、連盟・協会[この場合だとNPB〈日本野球機構〉]に裁定を仰ぐことがより望ましい事案である、と自分は強く考えるのです。)


 東北楽天のチーム内の雰囲気がよくない、これは昨季の半ばあたりから、噂ベースでですが耳にはしていました。いくつか試合を観ていて、「悪い」とは思わないけど、「よい」とはいえないよなあ…の感じは、正直抱いていました。

 で、東北楽天って、「選手の年齢構成の高齢化」がここ数年のずっとの課題で、でもこれは悪いことばかりではなくて、「経験豊富な選手が何人もいるが故である」、実際、

 「投手だと『田中将、則本、岸』、打者だと『浅村、鈴木大地、炭谷銀仁朗、銀次』」

 このうち、銀仁朗は今季終了後に放出(→古巣である埼玉西武へ)、銀次は今季は出場機会を一気に失って、最終的に引退(→事実上のフロント入りで球団に残る)になりました。
 ですけど、1野球ファンとしては、例えば、「鈴木大地」。
 自分は、鈴木大のことは、「強烈なリーダーシップを持つ貴重な選手」として高く評価しています(勿論「好きな野球選手の1人」でもあります)。
 あるいは、岸も「よき兄貴分的な存在」のイメージを持っています。

 投手で「岸」、打者で「鈴木大」、確かに2人共に「外様」ではあるけど、「強烈なリーダーシップを持つ」選手が2人いる、いわば「名誉生え抜き」とみなしてよい、そのような選手が投打の両面でいるのに、「雰囲気がよくない」って、どういうことだろう…?と、ずっと「漠然とした疑問」がありました。


 「起用法がよくない」、とは、漠然と感じてはいました。
 例えば、自分が監督ならば、小深田・辰己は「1,2番で固定し続ける」とかして欲しかったが本音ですし、今季でだと、鈴木大地は「年齢的に休養日を設けるのは仕方ないにせよ、基本は正一塁手で起用してよい、リーグ平均以上はいまも堅持しているから外す必要まではないはず」とか、「あれ?と感じる疑問符的な起用法」が少なからずあった。
 ですけど、そう、「起用法がよくない」だけではない、もっと根深い問題がこの球団(東北楽天)にはあるのかなと。勿論、ずっとある「年齢構成の高齢化」「極端な左打者偏重」も、「根深い問題の1つ」ですけど(その意味で、昨オフの阿部[←中日]のトレード補強は、「もっと評価されてよい」と自分は思ってます。阿部は一関[岩手県]が故郷とのことで、その意味でも「ナイス補強」といえますし)。


 実は自分、東北楽天は、「ずっと注目・期待し続けている存在」でして。
 というのも、まず第1に、自分にとって「東北楽天は、自分にとっては大阪近鉄の延長線上」なのです。そう、自分、中学校・高校が上本町でして(上本町には近鉄の本社がある。子ども時代の病院通いや、高2・高3時代の予備校通いの際は、この近鉄本社の前が通り道であった)、いまも天王寺が職場(いまはフリーランスだけど、実質的に職場として使うカフェ・コワーキングスペースは天王寺だから。ちなみに「あべのハルカス」も、いまではがっつりと「生活の一部」です)で、近鉄南大阪線のホームの前を通ったりします。
 ですので、近鉄にはなにかと縁のある人生で。ですから、2001年の大阪近鉄のリーグ優勝は、とても嬉しかったのです(当時は「高校2年生」)。

 第2に、「自分にとって、東北は『再出発をさせてくれた特別な場所』だから」があります。いまの自分がいるのは、「2011年9月~2015年3月」に、延べ10回、ボランティア等で東北を訪れる機会を得て、そこでのいくつもの学び・出会いがあったから、ですので(これが当時、「27歳~30歳」のときです)。



 つい先日(11月18日土曜日)の、NHK総合『おはよう日本』(6時台前半)で、いまリンク添付させて頂いた、「School For Life Compath」(北海道東川町。旭川に近い内陸部の小さな町にある。番組では「人生を見つめ直せる『大人の学び舎』」として紹介されていた)さんの取り組みの特集を観て、自分自身、1人の人間として「とても共感です!」の感じで。

 そう、自分の場合、この「人生の学校」、言い換えれば「『生きた学び』の場所」が「東北での学びの日々」でした。そう、あのとき自分は「東北で、『人間として大切なこと』をいくつも学べた」、正直な表現をさせて頂けるならば「ずっと欲しかった『心の青春』ができた」。
 そう、「東日本大震災」、実は自分は小学4年生のとき、「阪神・淡路大震災」の被災経験があって、こうして東北を訪れたのは、「あのときして頂いたことの恩返しを自分がする番だ、と感じたから」が最初のきっかけでしたけど、実際に東北を訪れたら、「『生きる力』をもらえたのは、自分の方であった」と。この、自分自身の東北のことについては、いずれ改めて機会があればの感じですけど、「どれほど感謝してもし切れない」と明確にいえますので。

 …と、話が脱線しつつある気がしますが(汗)、そう、ですので、「2013年の東北楽天の日本一」は、もう、最高に嬉しくて。これは「大阪近鉄の延長線上」の意味でも、「自分にいのちを吹き込んでくれた東北の球団」の意味でも。
 で、ちょうど、改めて東北を訪れる予定を構想していたタイミングであったこともあり(このときは「いわき」を訪れようと思っていた)、「せっかくだし、優勝パレード、行くぞ!」と、半ば勢いで「優勝パレードへの参加」、させて頂きました。

 永井(現在、1軍投手コーチ)にありったけの「ありがとう」を伝えたときの感情、いまでもはっきりと記憶しています。若くしての引退は、とても悲しくて悔しかったですけど、いまもこうして球団に残って、指導者になれて、改めて優勝を追い求め続けていて、ですので、今回の「安楽のいじめ事件」、とてもショックだろうと想像するのです。



 (1)「倒立しろ」と強要した上で、下半身を半強制的に露出させられた選手がいた。
 (→「脅迫罪」といえる。性犯罪に該当の可能性も。仮に性犯罪でなくても、「人間としてのプライドを傷付けられた」が明確に成立するかと。)

 (2)人格否定的な言葉を浴びせる。「罰金」と称した「金銭の支払いの強要」をさせられた選手も。
 (→これも「言葉の暴力」等の「れっきとしたいじめ」。加えて証拠的なLINEの文面があるとなれば、これだけでも「中長期の出場停止」に値するかと。)

 (3)平手打ちをされた結果、むち打ちに陥って、それが原因でその後の練習やパフォーマンスに影響が出て、最終的に選手生命を絶たれた選手が。
 (→主として下線を引いた部分がこれ。この1つだけでも、個人的には「選手生命を絶たれた選手を出した時点で、その原因をつくった選手と同じ職場にしてはいけないでしょう?」と。ましてやこれだと、球団単体ではなくて、連盟・協会[この場合だとNPB〈日本野球機構〉]に裁定を仰ぐことがより望ましい事案である、と自分は強く考えるのです。)


 話を本題に戻して、そう、「安楽のいじめ事件」です。
 ここで挙げられている「3つの事象」。特に自分は、(3)のこと、つまり「むち打ちの症状が出て、選手生命を絶たれるまで追い込まれた選手」がいたこと。これだけでも「一発アウト=永久追放(失格処分)」に値する、と自分は思ってます。

 あるいは、(1)のこと、「倒立しろ」と強要して、下半身を半強制的に露出させたこともとてもよろしくないことですし、(2)のことだけをとっても、LINEという物的証拠があるならば、これだけでも「物的証拠がある、言い逃れできないよね」となると思ってます。

 で、そう、今回、こうしてnote記事を緊急執筆を決断させて頂いたのは、今回の安楽のことは「いじめ」である、野球ファン全体で

 「野球界は『希望の世界』であって欲しい訳で、だからこそなおさら、『いじめ』は今回のことで最後にしなければいけない!」

 これを伝えたいことも、趣旨の1つですけど、今回のnote記事の最大の趣旨は、

 「球団としての仮の処分は勿論必要だろうけど、球団として仮の処分をした上で、NPBに最終的な裁定を仰いで、NPBとしての正式な処分をすることが絶対に必要である、と強く伝えたいです!」

 これをどうしても伝えたくて、今回、note記事の緊急執筆を決断したのです。









 実は、自分自身、安楽は「好きな選手の1人」でした。
 そう、シンプルに「高校野球のスター選手」ですので(愛媛、済美高校)。

 同じ愛媛の高校野球のスターならば、実は「秋山(阪神。西条高校)」の方が、より好きです。それこそ「エースで4番」という前近代スタイルを地で行くもですけど、NPB入りしてからもずっとそうですけど「いつだって全力」の姿勢が伝わるし、ここ2年はとても悔しかったと想像ですけど、「復活を信じてる」と思ってることと共に、「将来、素敵な指導者(特に投手コーチとして)になれるのでは?」と期待なんですよね。



 あるいは、今回の安楽のことでいえば、「中田翔(北海道日本ハム→巨人→現在は自由契約)」のことが引き合いに出されやすいですけど、自分は、「中田翔のことと一緒くたにするのは、中田翔に失礼だよ!」が、正直な本音です。まあこれは、はっきり正直に述べますが、

 「中田翔は、自分にとって『大好きな野球選手の1人』ですので!
 そう、『中田翔ファン』ですので。」

 そう、ですので、2021年の中田翔の暴力スキャンダルは、1人の人間、1人の野球ファンとして、「精神的にとてもつらい時間」でした。
 勿論、いかなる理由があろうとも、「手を出すこと自体が絶対にいけないこと」です。ですけど、漏れ伝わる状況的に、

 「一定期間の出場停止はやむなしと思うけど、これって『瞬間的・突発的に頭に血が上っただけ』であって、勿論『絶対にいけないこと』だけど、だからといって『万死に値するほどまでいくことなの…?』」

 と、当時は感じていたんですよね。
 最終的には、「巨人への無償トレード」でした。正直自分は、「球団として、『一定程度の試合数(例えば「20試合」)の出場停止』をして、とするのがより望ましかったのでは?」と当時は感じていました。

 いま思えば、当時の日本ハムは「総年俸を減らしたがっていた節があった」。これはこの年のオフ(2021年オフ)の、「西川、大田、秋吉の3人への『ノンテンダーFA』事件」に現れています(「ノンテンダーFA」という制度・システム的なことはここでは深入りはしませんが)。
 そう、このときも、「西川・大田・秋吉の3人への敬意を感じない」と正直感じてましたけど、なんというか、「手順が違うよなあ…」と。ただ単純に

 「最終的には『自由契約』です、これこれこういうチーム事情から、3選手のこれまでの貢献には敬意を持っていますけど、中長期的な観点をも考えて、『自由契約』という結論にせざるを得ませんでした。」

 …と、いわば「もっとやり方があったはずでは?」と思うのです。


 そう、中田翔へのことだって、

 「暴力事件自体は絶対に許されないけど、『どこかで放出のタイミングを伺っていた、いわば【放出ありき】だから、あのような【無償トレードという曖昧な決着】にした』んでしょう?」

 と、自分は解釈しています。

 その後、中田翔は2022年に復活を遂げました。で、今季は一見すると不本意な成績でしたけど、「500打席換算」にすると

 「打率.255、26本塁打」

 ですので、実は「例年通り」になるのです。それに「来季で35歳」ですので、「全盛期に近いレベルでのパフォーマンスは、来季を含めてあと2年程度は可能では?」と映るのです。
 中田翔に批判的な人間の気持ちは、理解はできるつもりです。ですけどそれでも、自分のように「中田翔には、納得できる野球人生をやり遂げて欲しい」と思っている人間だっているんだよ、が伝わって欲しい!が正直な想いです。ですので「納得できる移籍先に出会えますように」と思ってます。
 尤もここでは、中田翔のことがメインテーマではないですので、より望ましい移籍先の考察はしませんけど(ただ、可能性として浮上している「中日」「ロッテ」は、どちらもニーズ的には合致すると思ってます)。



 …と、また話を脱線させてしまいましたけど(激汗)、そう、今回の安楽の「いじめ事件」は、中田翔のことよりもよほど「悪質性を感じる」ことが、まず伝えたかったこと。そう、「悪質性の強さ」を考えればなおさら、「日本の野球界全体で考えることがより望ましいことでは?」と考える訳で、そう、

 「NPBにあげて、NPBとしての事情聴取及び正式な処分が必要な事案である!」

 これを伝えたかったのです。ですけど、直近でも、山川のことについて、結局最後まで「球団(埼玉西武)に任せっぱなしで、埼玉西武も『ただ漫然と出場停止を続けただけ』」で、勿論、「無期限の出場停止」という埼玉西武の処分は納得ではあるのですけど、これも(ましてや、「性犯罪」という最悪に許されない事象が絡んでいることを考えると)本来は、「NPBにあげて、NPBとしての事情聴取+正式な処分をするのが筋であった、山川のことの真実がうやむやに終わった感がある」と映るのです。

 ですけど、実は、NPBとして対応した事案は、過去にあったのです。
 それが、先程にリンク添付させて頂いた、

 「黒い霧事件」(1969年~1971年)
 「脱税事件」(1997年~1998年)
 「野球賭博事件」(2015年~2016年)

 の3つです。というか今回のことは、「むち打ちのこと」「倒立のこと」「LINEのこと」、1つ1つの事象が重いと映りますので(特に「選手生命を絶たれることに直結してしまった人間がいる」というのは、それだけでも「おおごと」と映ってます)、球団だけで対応するよりも、NPBが介入する方が「よりフェアでしょう?」と映るのです。



 ちょうど、今回のnote記事の執筆のタイミングで偶然にも、ロッテの吉井理人監督が「『対話』『風通し』『雰囲気づくり』を大切にする」チームづくりに取り組んだ1年であったことがアップされていました。
 (実際、今季のロッテは「チーム内の雰囲気のよさ」がとても伝わってきていた。角中が「俺や荻野がいつまでもスタメンではよくない」は、本音でもあるけど「チームの一体感の現れ」ともいえるかと。)



 ロッテでいえば、特に安田にはとても期待していて(好きな野球選手の1人でもあります)、来季こそ「20本塁打、中軸に定着」を強く期待したい(「20本塁打に届かなくても、それに相当するパフォーマンスを」と思う、それこそ今季の大山[阪神]のように)、それができる選手と自分は伝えたいですけど(いまのままだと「セリーグ版の高橋周平」に片足を突っ込んでる、こんなままで終わる選手じゃないでしょう?と)、「安田、山口、藤原、高部など、本来は『これからの選手』を多く擁している」と思っていて、ですのでロッテの来季は「よりプラスの成長曲線に期待できる」チームと思ってるんですよね、でも「貧打の傾向が否めない」ですし、むしろ「若いチーム」だからこそをも含めて、「中田翔の補強は、『短期的な長打力強化』『中長期的な若手への刺激』の両面で、メリットが大きい」と思っていますけど(加えてロッテは「再生工場的なチーム」のカラーでもある、今季も石川慎吾がまさしくそう。その意味でも中田翔の補強は「とても理に適う」と考えるのだがと)。


 そう、今季、いつだったか、ロッテと東北楽天の試合を、BSで観た記憶がありますけど、「こんな職場で働ければ、より幸せだろうなあといえるのは、ロッテの方である」と感じた記憶があります。
 そう、野球の場合、雰囲気がどうかというのは、「どこか漠然とした感じまでしか伝わりづらい」感じはあります、バスケットボールのように「見ればわかるという『筒抜け感』」は、球場(とバスケアリーナ)の構造的なこともあり、そこまでは難しいですので。
 ですけど実は、「負けが込んでいるからといって、雰囲気が悪いとは必ずしも限らない」のです。例えば、自分の普段からの応援球団の1つである、バスケの奈良、昨季も今季も「どっぷりとB2の残留争い」ですけど(負け出すと止まらないのは、もはや「球団体質」といわざるを得ないだろう)、でも、生観戦時でも配信越しにでも、「どこが残留争いの球団なんだ?」といえるほど、よく声が出ていて、雰囲気のよさが伝わるのです。足りてないのはシンプルに白星だけ、1勝さえすればきっとよくなる、と映ってたんですよね(で、いまはこの「1勝」ができたことで、相手関係が手伝ってる感もあるけど、明らかにチーム状態は上向いてきている)。


 だけど、今回の東北楽天のこと(安楽のいじめ事件)。「雰囲気がよくない」、この噂が出るだけでも、「一体感がない」「同じ方向を向けていない存在がいる」という想像ができます。そしてこれは「風通しがよくない」ことの想像ができる
 「風通しがよくない」、今回の「安楽のいじめ事件」のこと、もし「被害者に打者(野手)が含まれてる」であれば、恐らく「鈴木大地とかの耳に入っている」と想像できます、というか鈴木大地の耳に入っていれば、鈴木大地が「おまえ、これ以上はするなよ、自分がやられて嫌なことはするなっていわれてきたはずだろう?」とか一喝してるでしょう。尤もそう考えると、「投手と野手との間でも、同じ方向を向けていなかった」可能性が高い、となる訳で、とても切ない、心がきゅっと来てしまいますけど。

 で、「風通しがよくない」、これは「雰囲気づくりの失敗」といえますけど、そもそも「風通しを良くする」「雰囲気をつくる」ことの最大の責任者って、やるのは選手という意味では「チームリーダー的な選手」(この場合「鈴木大地、浅村」)といえますけど、野球だと「監督の影響力」って、とても大きいと思うのです。
 ですので今回の「安楽のいじめ事件」、ある意味では「石井一久監督こそ、最大の責任があるのでは?」(いまは前監督だがフロントとして球団に残っている。当時の監督という意味で、ここでは「監督」と表記しています)と思うのです。これは「監督不行き届き」もありますが、

 「風通しの良いチームづくりをそもそもできなかった、だから『安楽のいじめ事件』が起きてしまったのでは?」

 と思ってるんですよね。処分できるかは別として(現実論としては、よくいって「厳重注意」までしかできないし、いまは監督から外れているので、なおさら処分は非現実的といわざるを得ませんが)、石井一久監督が

 「雰囲気づくりを(先頭に立って)できる立場だったのに、それができなかったから、ギスギスした雰囲気が生み出されて、結果として『安楽のいじめ事件』になってしまい、誰も止められなかったのでは?」

 と、自分には映っているのです。そう、「監督室をオープンにしていなかった」ことが想像できることをも含めて。

 というか、監督・コーチといった首脳陣を選手側が信頼し切れていなかった(「あの人ならばきっと助けてくれる・守ってくれる」という心理)、だから「助けて欲しいの気持ちを伝えることができなかった」んだろうなあと想像するのです。で、恐らくですけど、問題が契約更改の席上でようやく噴出した、ってことなのかなと。

 そう、いわば当然といえますけど、「雰囲気・風通しがよくないと、チームとして同じ方向を向けるはずがない、故に『勝てるはずがない』」になる、今回の「安楽のいじめ事件」の「教訓の1つ」である、と自分は思うのです。


 で、そもそも、「いじめ」って、やられた側の心はズタボロに壊されるんですよ。そう考えると、球団内部で処分を全部決めるのは、やはり無理があるのではないかなと。ですので自分は、球団としての仮の処分は勿論あってよいと思いますけど、最終的な正式な処分は、NPBが決めるのが本筋である(これは「安楽側に弁明の機会を与える」ことをも含めてです)、これを自分は伝えたい訳です。
 現実の社会や政治でも、「統治機構」っていうじゃないですか、それでいえば、日本の野球界の統治機構の頂点は、NPBであって然るべきはずと思うのです。

 尤も、中田翔のこと、山川のことも球団に丸投げしてきたことに照らせば、「そもそも、NPBに処分ができる能力があるのか?」といえるかもですけど、それでも自分は、「野球に携わる人間として、NPBとしてする必要がある決断があるでしょう?」と伝えたい訳です。
 そう、「人間として、『いじめ』は最もしてはいけないこと」、これを示すことは「本来、当たり前のこと」のはずでしょう?の意味でもと。


 正直、高校時代から、好きであった選手のことを、認めたくない自分がいます。ですけど、最初の報道の時点で、これほど具体的なことを、各スポーツ紙が一斉に報道していること(この場合、「球団側が流した」と考えてよいでしょう。ちなみに後追いでですけど、「共同通信」、及び[東北楽天の事実上の大本営である]「河北新報」が報道していますので、「確定」である訳です)。
 そして、「チーム内でいじめが起こっていた」、これって正直、「前代未聞」で、「あって欲しくなかったこと」な訳です。それこそ「日本野球の歴史で、最大級レベルのスキャンダルといえる」と。「黒い霧事件」とどちらが酷いって、「どちらも同等に酷い」と自分は映るのです。いや、誰かの心を壊したという意味でならば、「黒い霧事件よりも酷いだろう」と自分は感じてます。
 尤もこれ、「首謀者が安楽である」ことは確定な訳ですけど、年長者の投手(田中将、岸、則本)は「結果として解決できなかった」だけでも、本来ならば「数か月の給与天引きもの」と自分は思ってます(例えば「3か月、給与30%カット」とか)。その意味でも、東北楽天の「チームの雰囲気の悪さ」の現れといえますし、今オフ、そもそも東北楽天は「再建モード突入やむなし」といわれていましたけど(実際、FA市場には全く参加の気配さえなかった)、今回のことでより一層「再建モード突入が確定」といえます


 感覚的には、いまの東北楽天のチーム状況は、「2015年のオフ、金本知憲政権の誕生時に重なるのです(このとき、阪神は「再建モード突入」を明確にしていた。この判断が正解であったことを証明したのが、今季の日本一といえる)。当時の阪神は、雰囲気的には悪いとは思いませんでしたけど、「これ以上上がり目はない」といわれていましたので(さらに述べれば、当時の和田豊監督は後に、ある試合での解説の際に「日本シリーズ進出を叶えた2014年の時点で、若手を使わなければまずいことは頭ではわかっていた、でも当時は起用を決断させるほどの若手がいなかった」趣旨のことを述べていて、いわば「半強制的に若手を使う環境を生み出さざるを得ない」チーム状況であったといえます)。

 そう考えると、ここでは深入りはしませんけど、「2~3年スパンで思い切った若手起用をしていく(勿論、則本、浅村など、「投打の両面で『軸』といえる選手はむしろ継続起用が重要である」といえるし、単に若手を使うだけではなくて、その中から「次世代の軸」、例えば投手ならば「早川」、打者ならば「小郷」を次世代の軸と位置付けて重要な役割を務めさせることも重要でしょう)ことが重要になるかな、と感じます。



 それと気に掛かるのが、これは噂ベースに過ぎませんけど、「今オフ、小深田のトレード放出説が、オフが始まって程なくしてから燻り続けていること」です(自分がもし、東北楽天ファンならば、信じたくないですね)。しかもこれ、根拠がない話ではなくて、これは「(とりわけ)横浜DeNAが『1番・中堅手』が『要補強ポイント』であるから」と(個人的には巨人も該当し得ると映ってるが)。これは自前では補強は難しく、現実的により手っ取り早いのがトレード補強になると。で、横浜DeNAは、ここ2年、優勝を現実的に目指せるといわれながら優勝できていないのは、「各駅停車打線」といわれているからと(現に1,2番の「盗塁数」「出塁率」の低さは、繰り返し指摘され続けている。それに「牧、宮崎というポイントゲッターがいても、出塁できる選手[=チャンスメイカー]がいなければ、得点圏を創出する機会が限られるから、得点期待値がおのずと減る)。
 これは難しい判断になる訳で、東北楽天は近年、「機動力野球」に活路を見出してきて、小深田はこの「機動力野球」の象徴的存在です。そう考えると、むしろ「再建の軸」にしたい。ですけど年齢的に、「来季で29歳」です、そう考えると「これから盗塁数は徐々に落ち始める」と判断して、思い切ってトレード放出に応じるのも、一案かもしれません。

 実際、特に横浜DeNAとでだと、「小深田+投手⇔桑原+投手」は、理論上は成立し得ます(ただし桑原は、年俸変動制の契約が来季を含めて「あと2年」あります)。そう、東北楽天の長年の課題、「慢性的な右打者不足」への対応の意味では、桑原は「短期的対応」では理に適っていますし、「辰己と鉄壁の右中間の形成」というメリットがあります(この場合、小郷は左翼手で起用のイメージ。「中心打者に育てる」意味でも、これはある種、合理的といえるかもと)。
 まあ、小深田のトレード説とかは、「どうなるか、見てみよう」ではありますけど、少なくとも「2~3年は『我慢をする』こと、及び、『中長期的な【軸】を見定めて使い続けて確立する』こと」は必要だろうなあとは映っているのです。それに、「何らかの変化が必要」なことはもはや明らかだけど、あまり年齢が高い選手は動かしづらい(「相手があること」な訳で、例えば「オーバー35」は「2年後を計算しづらい」、そして東北楽天にはこれに近い選手を多く抱えてしまっている、そうなると「動かせて、かつ一定程度の見返りを見込める」のが小深田以外に見当たらずで、だからこのような噂が出るのかなと)、それも含めて、東北楽天の「チーム再建」は、いま中日が直面しているように、「長い時間と労力が不可避」だろうなあと映るのです。



 いえることは、東北楽天の目線でいえば、「雰囲気がなぜよくないのか」をまず改善させる必要があること。「空元気でよいから、まず声を出すことから始めよう」から着手することも一案でしょう。せっかく監督が変わった(来季から今江敏晃さんの就任が発表済みである。今季は1軍打撃コーチであった。ちなみに今江新監督は、現役時代は「右の中距離打者」で、「勝負強さ」や「堅実な三塁守備」も特徴の選手でした)ので、だからこそ、それこそかつて、横浜DeNAで中畑清さんが「まずはあいさつをすることから」から着手したことを参考にするのも、一案であると思います。


 で、今回の「安楽のいじめ事件」。繰り返しになりますけど、今回の最大の趣旨としては、

 「ただ処分を出すで終わらせずに、なぜ今回のいじめ事件が起きたのかを(できる限り最大級に)明らかにすること。併せて、首謀者は安楽であっても、これが『球団体質など』に起因するのかを含めて、問題をできるだけ炙り出すがより望ましいこと(チームリーダー的な存在が本来はいるはずで、そういった存在はいたのか、あるいは機能できていたのかを含めて)。
 そもそも『いじめ』は『被害者がいる事象』であり、『誰かの心を壊す事象』であり、しかも今回は『犯罪に近い事象』もはっきりと伺われること。これに照らせばなおさら、今回の『安楽のいじめ事件』は、『NPB本体による対応、かつ最終的には【コミッショナー裁定】に委ねる対応が、本来は最も望ましい対応では?』と、声を大にして伝えたいです!

 いずれにせよ、脈絡のない文章になりましたけど、今回の想いが、NPBに、東北楽天に、届きますように、ということと共に、「いじめ」という言葉・概念が、もう野球界から根絶されますように、今回のnote記事が、このことへの問いかけの意義として伝わりますように、です。


 【野球#6A】【エッセイ#25A】


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