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長崎訪問6 お寿司を食べよう
盲学校を後にした私は、長崎県視覚障害者協会のN会長が待つお店に向かった。
案内された店内は、入口に入って右手側に縦にカウンターが並ぶ、縦長の寿司屋だった。
それほど大きくはないが、なんとなく良いお店の雰囲気がする。
会長に迎えられて隣に座り、盲学校の体験会がどうだったかや囲碁の話をしながら料理を待った。
既に会長はビールを飲んでいて陽気になっていたので、私もたまには便乗してビールを飲むことにし
長崎訪問5 囲碁体験会
長崎訪問記事の続きを書くのが大分遅くなってしまった。
渋谷での視覚障害者囲碁大会や新潟訪問など、書きたいことはあるのに、筆の遅さが災いして全然進まない。
ご容赦いただきたい。
さて、気を取り直して長崎訪問記事の続きを書こう。
「先生は負けるのが嫌だから本気で石を取るぞ」と言っていた先生だったが、結局は生徒にヒントを与えたり、取られそうな石があると教えたりしていた。
やはりそこは教育者、私が言わな
長崎訪問4 空気を読んでくれ
まずは5限目の授業である。
この授業には、NIB長崎国際テレビの取材が入ると聞いていたので、授業前にテレビスタッフの方とご挨拶をさせていただいた。
実は、事前に長崎県記者クラブへこの囲碁体験会の実施についてのプレスリリースを出しておいたので、こうして取材に来ていただけて嬉しい。
小学部の生徒との囲碁体験
小学部生徒4名はそれぞれ挨拶しながら教室に入ってきた。
みんな声が初々しく、私もその声を聴い
長崎訪問3船は良いね
長崎空港に着いた私は、予め航空会社に伝えていた通り、時津船着場まで行く船が出ている場所まで誘導してもらった。
そう、今回の旅は陸海空すべてを使っての移動なのだ。
事前に長崎県視覚障害者協会のN会長に連絡し、盲学校までのアクセス方法を聞いていた。
その時N会長から提案されたのが船での移動だったため、ロマンを感じた私は迷わずこのルートに決めたのだった。
地方での場合、視覚障害者の単独移動では時々、
長崎訪問2 死神は囲碁が好き
6月5日の朝、私はなんとか無事に目覚めることができた。
フライト時間の1時間前に羽田空港第一ターミナルに到着。
東横イン羽田空港1のサービスとして、午前4時台から15分おきに空港までのシャトルバスが運行されていたことがありがたかった。
今回利用する航空会社はJALだった。
私はJALのカウンターまで行き、その後は空港職員の方にお願いして機内までご案内してもらった。
途中、長崎で配る土産物(東京の
長崎訪問1 カツカレーを食べよう
6月5日から7日まで長崎を訪問してきたので、つらつらと書いていこうと思う。
まずは前日の話から。
5日は羽田空港午前7時20分発という、朝が弱い私にとっては厳しいスケジュールだったため、前日は東横イン羽田空港1に宿泊した。
ちなみに、全国の盲学校を回るようになった2016年から私は東横インのクラブ会員になっているため、会員の恩恵を大いに受けていると言える。
10回宿泊すると1泊無料になるシステム
ChatGPTを使った囲碁勉強法について
全盲の視覚障害者愛好家が強くなるにはどうしたら良いか、いつも考えています。
最近、Perplexityと言うAIを使えるサイトを教えてもらったので、試しに自分の棋譜の評価を質問してみたところ、こんな答えが帰ってきました。
良いアドバイスは得られなかったものの、とてもおもしろいと思う。
記念にここに記載しておこう。
Perplexity
https://www.perplexity.ai/
囲碁
アイゴヒストリー5 碁盤金型の復活(後編)
前回までのあらすじ
毎日新聞のIさんのおかげで、西日本限定ですがアイゴの金型製作業者を募集する記事が掲載。問い合わせのあった中のサンテック社に連絡をした私は……。
2012年8月下旬、サンテック社の杉山会長とお電話でお話しました。
会長は、自らが記事を読んですぐ社内会議をして、金型製作について協力できないか検討してくださったそうです。
そのお話の中で、私が耳を疑うようなご提案がありました。
そ
アイゴヒストリー4 碁盤金型の復活(前編)
前回までのあらすじ
日本福祉囲碁協会のMさんの計らいで補助金をゲットし、めでたく碁石金型が復活、大量生産できるようになった。
さて、お次はいよいよ碁盤の復活です。
書いていたら長くなりそうだったので前後編で分けました。
2011年1月、私が日本福祉囲碁協会の会員になって何年目かのお正月。
毎年恒例となっていた日本福祉囲碁協会主催の新年打ち初め会が開かれ、私も参加しました。
打ち初め会には、協会
アイゴヒストリー3 碁石の復活
前回までのあらすじ
アイゴの碁石が先に底を尽きかけているので、碁石金型から作らないといけない。
日本福祉囲碁協会に利用者として登録した私は、週一で会員の方と碁が打てるようになりました。
地元の公民館で待ち合わせをし、毎週、週替りで4名の方々に教えてもらっていた時は、本当に幸せな時間と言って良いほど、囲碁に没頭していました。
ある時、会員のお一人に碁石が少なくなっているので、どうにかならないかと話
アイゴヒストリー1 『アイゴ誕生」
アイゴは、目が見えても見えなくても見えづらくても、どんな視覚の状態の人でも打てる囲碁盤です。
碁石は裏面に刻みが掘られているので、立体的に浮き上がった線に固定でき、黒白の違いも触って判別できる造りになっています。
元々アイゴは、1980年代に奈良県桜井市にお住まいの米田昌徳さんによって考案されました。
糖尿病の合併症で失明してしまったおじさんのために、再び大好きな囲碁を打ってもらおうと作ったと、
もしも佐為に会ったら聞いてみたいこと
が何を言っているのか分からないと思うので、簡単に解説をしておこう。
『ヒカルの碁』(ヒカルのご)は、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした日本の少年漫画。
※ウィキペディアから抜粋
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒカルの碁
以降はヒカルの碁のネタバレを含むので、未読の方はバックしてください。
もしも私が藤原佐為に会うことができたら聞きたいことがある。