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日本のサイバーセキュリティの危機的実体(27)

 25年前から存在意義が謎だった #日経Linux という印刷された雑誌がついに休刊になるようです。この雑誌の最大の謎は『一体こんな雑誌を誰が買うのか?』という疑問です。 #Linux を理解している人なら、日経Linuxなど読まずにネットで検索すれば必要な情報は全て無料で入手できます。必要なコマンドやソースコードがあれば、雑誌を見ながらタイプなどせずに、ネットで検索して、コピペした方が早いです。しかも、雑誌に書いていないことでも、検索すれば直ぐにわかることです。

 逆にLinuxが何であるか分からない人が、日経Linuxを買っても意味がないので、何のために存在していたのか本当に謎でした。

 このブログは時々 #AI倫理 について書かれているので、読者の皆さんは、少なくともOSが何かということは分かっていると思います。ところが、最近はパソコンユーザーよりもスマホユーザーの方が多くて、『 #OSとは何か』という根本的なことを理解していない読者もいるかもしれないので、OSとは何かについて説明します。

#OS #オペレーティング・システム (Operating System)の頭文字をとったものです。オペレーティングとは『操作』という意味で、『システム』が何かを説明すると、OSが何かが解っていない人は、余計に混乱するかも知れないので、可能な限り簡単に説明してみます。

 スマホを例にとると、画面やカメラやスピーカーやマイクなどの装置のことを #ハードウェア と言います。懐中電灯や古いラジオなどは、電池を入れると機能しますが、スマホやパソコンなどは、部品を組み合わせただけでは動かないのです。これって不思議じゃないですか?

 読者の皆様は、電池式のラジオや髭剃り機は電池を入れると機能するのに、スマホやパソコンは充電しても、それだけでは機能しない理由を明確に説明できますか? 機能しない理由を説明するためには、 #論理回路 の基礎から説明する必要がありますが、これは面倒なので、以前説明した論理回路が何か解っている前提で話を進めます。

 コンピュータの中には、論理演算するために必要なCPUや、文字や画像や音声などの情報を記憶しておくためのメモリなどが入っていて、このようなハードウェアは、CPUに何か命令しないと、CPUは何をしたら良いか分かりません。

 それで、CPUに命令するためにあるのが #ソフトウェア です。なぜ、 #プログラム と呼ばずにソフトウェアというのかも謎かも知れませんが、ハードウェアのように固くないので、ソフトウェアと呼ばれるようになったのがプログラムです。

 このプログラムは、ハードウェアを操作するための最小限のプログラムで作られているOSと、Twitterのようにあっても無くても構わないアプリに分かれます。実際にはOSを動かすためには、 #BIOS というソフトウェアもあるのですが、そういう細かいことは気にしないでください。

 OSの主な役割には、CPUやメモリや画面などの #デバイス管理 をしたり、ファイルの作成、保存、削除などの #ファイル管理 などがあります。アプリはこれらの基本機能を使って動いています。

 最近は #ガラケー #ブラックベリー を使っている人は少ないので、世界のスマホシェアの80%以上を占めている #アンドロイド と、日本ではシェアが大きくて世界的には、20%以下のシェアしかない #iPhone のOSについて説明すると、Googleが開発した #Android というOSが搭載されているのが、世界のスマホの主流です。iPhoneはiOSというOSで動いています。最近はiOSを追い抜きそうな勢いで伸びている中国のHarmonyというOSもあります。

 Windows OSとmacOSは基本的には、パソコン専用のOSです。Googleが開発したChrome OSは、パソコン、タブレットのどちらでも使えますが、これらのOSの基盤になっているのがLinux OSです。

 Linux OSは少し手を加えるだけで、スマホ、タブレット、ノートやデスクトップパソコンやサーバーだけでなく、スパコン用に改造すると、スパコンのOSにもなる優れものです。

 そこで、次回からは、コンピュータのイロハが解っていない、 #サイバーセキュリティ責任者 向けに、最も用途の広いLinuxというOSについて説明します。

 ちなみに、日本国のサイバーセキュリティの最高責任者は、内閣総理大臣で、 #内閣サイバーセキュリティセンター #NISC )に関係している様々な大臣や長官、サイバーセキュリティ担当官僚、日本中の企業の社長、銀行の頭取などもサイバーセキュリティの責任者に相当します。

 実際にアンケートや筆記試験をして確認したわけではありませんが、これらのサイバーセキュリティ責任者の99%以上は、 #脆弱性診断 #ペネトレーションテスト の明確な定義すら説明できないでしょう。

つづく…


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