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【連載】お迎え、間に合うかな・・・ 2017.08



会社員ワーママ として
育休後アドバイザーとして
育児と仕事の両立に役立つ情報、
日々のことを発信しているワーママaiです。


仕事と育児の両立に苦戦した日々の記録を
ストーリー形式で振り返っていきます。

1.お迎え、間に合うかな… 2017.01 
⒉ お迎え、間に合うかな… 2017.02
3.お迎え、間に合うかな… 2017.03
4.お迎え、間に合うかな… 2017.04①
5.お迎え、間に合うかな… 2017.04
6.お迎え、間に合うかな… 2017.05
7.お迎え、間に合うかな… 2017.06
8.お迎え、間に合うかな… 2017.07



2017年8月


母親のカンは当たるものだということを身を持って実感している。
例えば、子どもの体調などだ。
子どもの身体に触れた時にちょっといつもより身体が温かい?ちょっと元気ないかも?と思うと、翌日には熱が出たりする。
どうやら私の場合、仕事ではカンが働かないようだ。
今思うと、あの時がその「予兆」だったのだ。
それなのに、全く気がつかなかったのだから、我ながら鈍カンだと思う。



部署では当番制で数ヶ月に1度、休日出勤する場合がある。
その日は、私が当番で休日出勤をしていた。
実は、休日出勤は嫌いではない。
たいてい夫が休みなので娘は保育園を休んで夫と過ごしていた。
保育園に預けないとなるとお迎えや呼び出しの心配がない。
そんな日は、溜まっていた仕事を片付けたり、時間に追われず仕事ができるのだ。
しかも、ちょっとしたお楽しみもあるのだ。
休日出勤の日は早起きし、カフェで過ごしてから出社することが楽しみの一つになっている。



休日出勤の日は早起きしてカフェに寄った後、某コーヒーショプのカップを手にしながらオフィスに入るのが休日出勤のルーティーンだった。
私は冷めてしまったコーヒーを飲みながら、後回しにしてしまっていた仕事を片付ける。
課長や部長も今日はデスクにいた。
少しすると、全国に何箇所かある事業所の管理職たちがオフィスにやってきた。
「相田さん、久しぶりだね。」
数年前までここ東京のオフィスにいた神戸事業所の部長に声かけられた。
どうやら今日は全国事業所会議らしい。
珍しいな、こんな時期に。
しかも、役員も交えての会議ということで課長や部長があわただしく準備をしている。
管理職が会議室に入って会議が始まっても、課長たちがデスクに資料をとりにきたりと、確認の電話をしたりなど、ただならぬ雰囲気だったことを思えている。
実は、この時に行われていた会議が下期から始まる大きな業務改革だったのだ。
この業務改革で、私は「激しい奮闘」をすることになる。
そんなことになるとは思ってもいない当時の私は、部長たち大変そうだなぁ、と思いながら自分の仕事へと意識を戻した。




最近、私の業務は少し落ち着いてきた。
8月の半ばには、リーダーの仕事も新リーダーである奥村さんへとシフトしていた。
奥村さんはリーダーシップもあり優秀なので、私のサポートはあまり必要でなかった。
リーダーの仕事がなくなったのもあるが、本で得た効率化のテクニックや工夫してきた仕事術が「効いてきた」のだ。
本で得た内容を取り入れ自分の仕事で試した結果、効率化もアップし、最速のルートで仕事を処理できるようになってきていた。




実は、取り入れた仕事術の一つで、嬉しいことがあった。
私の効率化として行った業務フローを各課にレクチャーしてほしいと管理チームから要望があったのだ。
その内容とは、大きな取引先であるB社の請求業務だ。
各課の担当者は、B社独自の請求システムを利用し請求処理を行なっているのだが、B社のシステムと自社の受注システムとの請求金額を照合、一致させる作業がかなり複雑だったのだ。
そのため、各課で請求金額の誤差が発生していることが問題となっていた。
このように「複雑」な業務のため、リーダーである(あった)私がこの業務を担当している理由でもあった。
しかし、時短勤務で残業できない私にとって、請求金額の不一致は「命取り」なのだ。
膨大な明細から不一致を探すことはかなり骨が折れる作業だ。
地道にひとつずつ不一致の箇所を探す他に方法がなく、かなり時間がかかる。
請求照合作業には処理可能なタイムリミットがあるので、また後日というわけにもいかず、もし発生した場合は残業してでも金額を一致させる必要がある。
残業ができない私にとっては、金額不一致は絶対にさけたいトラブルだ。
そこで、B社と自社の請求情報をエクセルに落とし込み、照合するオリジナルの業務フローを作成した。
この方法だと、効率もよくミスもなかった。
私の部署では金額不一致が起きなかったので、この方法を各課へのレクチャーを開催することになった。





実は、上記の全課へ共有した業務フローは業務評価には繋がらなかった。
もちろん、評価されたいからやっているわけではない。
常に工夫し、業務の改善、効率化を図っていくことは当然のことだとわかっている。
しかし、全く評価されないさみしい気持ちもあったのは事実だった。
上記の例をはじめ、効率化とミス防止の仕事術が功を奏し、同じ業務内容でも作業時間削減、ミスやトラブルが劇的になくなり時間圧縮に成功した。
誰かに評価されることよりも、これが一番私にとって嬉しいことなのだと、自分を納得さるしかない。
作業時間が減ったとはいえ、まだ残業する日もあるのが現実だ。




私は、この休日出勤で、ある「課題」にとりかかっていた。
その課題とは、来月開催される「育児時短勤務者セミナー」の課題だ。
来月、育児時短者とその上司向けに講師を招いてセミナーが開催される。
私の働く会社には各課に育児時短勤務者が数人がいて、さらに年々増えているのだ。
増えてきた育児時短勤務者とその上司に人事部が働き方やサポート方法などについてのセミナーを開催を決めたのだ。
それは私にとって希望だった。
増えてきたとはいえ、まだまだ会社内では育児時短勤務者の働き方については手探りが多い。
その働き方を学べる機会があり、大いに期待していた。
事前課題にも熱が入る。
今の仕事や家族の状況などを事前に書き出す課題が与えられていた。
上司への希望を書く欄もあった。
私は正直に書いた。
「時短勤務申請内で終わらないことも多いのでアドバイスをいただきたいです。」
きっと、このセミナーはあの不安をうまく解決してくる手助けになるはず。
そう、いつも私が心配していること・・・


お迎え、間に合うかな・・・・。


つづく・・・。

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