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【連載】お迎え間に合うかな・・・ 2017.05

会社員ワーママ として
育休後アドバイザーとして
育児と仕事の両立に役立つ情報、
日々のことを発信しているワーママaiです。


仕事と育児の両立に苦戦した日々の記録を
ストーリー形式で振り返っていきます。

1.お迎え、間に合うかな… 2017.01 
⒉ お迎え、間に合うかな… 2017.02
3.お迎え、間に合うかな… 2017.03
4.お迎え、間に合うかな… 2017.04①
5.お迎え、間に合うかな… 2017.04



2017年5月


どうにか月末と大型連休前の繁忙期を乗り越えた。
疲れでヘトヘトになった私のゴールデンウィークはあっという間に終わってしまった。
ゴールデンウィーク中の私の誕生日はどうしたのかというと・・・当日は出勤日だったため仕事をしていたのだった。
出勤したおかげか、ゴールデンウィーク明けは仕事がすっかり落ち着いていた。


今日は仕事も比較的落ち着いている。忙しくて整理できず溜まってしまった書類の整理をはじめた。
整理をしながら、先月のことを思い出していた。
先月は忙しさのあまり、かなり情緒不安定になっていたけれど、どうにか乗り越えられた理由のことを考えた。



4月下旬に課長に業務のことで相談した翌日。
私は、会社に着くなり慌ただしく荷物を置きに女子ロッカーのドアを開けようとしていた。
「相田さん。おはようございます。」
同じ部署のもうひとつの事務チームリーダー、三橋さんに呼び止められた。
「三橋さん、おはよう。」
三橋さんは、復職前までは同じチームで彼女が入社当時に私が担当した後輩だ。
「今日の朝、課長から話しがあって相田さんの業務が大変と聞いたので、お手伝いします。」
課長が朝礼で私の業務の状態とフォローの話しをしてくれたんだ。
三橋さんの申し出で私はそう理解し驚いた。
「ありがとう。三橋さんも忙しいのに、そう言ってくれるなんて・・・。もし終わらなそうな時はお願いします!うれしくて涙、出る〜。って、ヤバイ!早く準備しなくっちゃ。」
涙を見られそうになり、私は足早に女子ローッカーの部屋に入りドアを閉めた。
三橋さんも忙しいし、チームが違うのに、そう言ってくれるなんて・・・。
そして、みんなに私の状況やフォローの事を話してくれた課長にも感謝した。
このまま涙が止まらなくなりそうだった。
忙しいのに、ここで時間ロスしていられない。
フォローの申し出の気持ちは嬉しいけれど、迷惑はかけられない。
そのためにもすぐに仕事を始めなきゃ。
私は、涙を拭くと急いでデスクに向かった。



それ以来、同じチームのみんなも忙しい中、書類整理の手伝いをしてくれるなど、フォローしてもらうことが増えたのだ。
実は、当時の手帳に、声をかけてくれたり書類整理を手伝ってくれてた人の名前が感謝の言葉とともに残してある。
奥村さん、増田さん、三橋さんをはじめ事務メンバーの方々。
さらに、営業メンバーも心配して声をかけてくれたのだ。
もちろん、私の話しを聞いてくれて、みなさんに声をかけてくれた課長にも感謝しなければいけない。
恐縮しつつ感謝と嬉しい気持ちでいっぱいになった。
ただ、自分の担当業務はフォローしてもらうということで迷惑をかけないよう心がけていた。
実際には迷惑にならないようフォローを頼まなかったけれど、書類整理やフォローの申し出の言葉に支えられたと強く感じている。
そのお礼・・・と言っては足りないほどだけれど、私が休日出勤の時に、みんなの業務のフォローを積極的に行った。
そうする事で、仕事量の面で貢献できたように思え、申し訳ないという気持ちが軽くなった。


それから、忙しい中でも続けていたの読書の影響も大きかった。
これがストレス解消になっていたのはもちろん、ある本との出会いによって自分の指針を見失わず乗り切ることができたのだ。
その本とは「7つの習慣 最優先事項」だった。
「7つの習慣」は有名なビジネス書なので知っている人も多いと思う。
「7つの習慣 最優先事項(スティーブン.R.コヴィー)」は完訳版として新たに出版された書籍だ。
名著と言われるこちらの本を手に取った時は、小難しいことが書いてあるのでは、と読むことに気が重かったことを覚えている、
ところが、ノートを取る手が止まらなくなるほど大事な事でいっぱいだったのだ。
仕事やビジネスの大切な事だけではなかった。
もっと大きな事・・・「自分の人生の価値観」を明確にすることだった。
わかっていたつもりだったけれど、この本を読んで改めて私の人生の価値観をノートに書き出した。
それを人生のミッションステートメントとしてまとめた。
それは、「幸せになる選択をする」「周りの人間にとってプラスになる手助けや言動をし、よい人間関係を築く」というものだ。
これを意識し、日々の仕事で貢献、人間関係、自身の成長につながるよう工夫した。
また、「時間管理マトリクス」のテクニックも役立った。
やり方はこうだ。紙に大きな十字を書き四分割する。
左上が緊急度重要度の高いエリア、左下が緊急度が高いが重要度が低いエリア。
右上が緊急度が低く重要度が高いエリア、右下が緊急度重要度が低いエリアという区分になる。
早速、自分の仕事を時間管理マトリクスに当てはめてみる。
私の場合、事務職で裁量権が少ない。その中でも優先順位が明確になった結果、やるべき事に集中できるようになった。
また、プライベートでもこの時間管理マトリクスを作成した。
ネットサーフィンの時間や時短できる家事など削減できる時間を洗い出した。
そして、子育てや自分自身のブラッシュアップなどの大切な時間を確保する時間を生み出すことができた。
この考え方は、私の大きな指針となり支えになった。
そして、今後、私の行動に大きな影響を与える事にもなる。


もちろん「家族」の支えが大きかったのは言うまでもなかった。
毎日私の泣き言を聞いてくれた夫には感謝している。
夫は、私の話の話しを黙って聞いててくれたし、「がんばってると思うよ。」と励ましてくれていた。
残業しなければいけない夫は、娘のお迎えに行けない代わりにフレックスを使い、娘を保育園へ送る日も多かった。
私の休日出勤の際には夫が娘を1日みてくれてた。
夫のサポートのおかげで、早く会社に行ったり、休日出勤で仕事が進められた事は大きかった。
また、娘にも感謝しなければいけない。
長時間保育園で過ごして私の帰りを待ってくれていた。
娘は、私が泣き言を夫に言っているのを耳にしたのか、
「わたしがママを困らせている人やっつけてあげるよ。」(おそらく課長のことだ・・・笑)
と言ってくれることもあった。
家族の協力と精神的な支えで無事に乗り越えられたので感謝をしている。


そして、私には乗り越えるための「希望」があった。
それは、育休から復職する小野さんの存在だ。
「小野さんが戻るまでの辛抱だ。」
その言葉を何度も繰り返していた。
小野さんが戻ってくれば、人員増となり業務量の負担軽減にもなる。
何よりも、先輩であり仲のよい小野さんと働けることを楽しみにしていた。
実は、この後、小野さんは私とともに戦う「戦友」となる。
小野さんが復職する日はもうすぐだ。



私は、安堵した気持ちで書類の片付けを終えた。
この後は、奥村さん達と小野さんが復職した際の業務分担についてのミーティングがある。
お迎えの時間に間に合うようにミーティングがうまく進めばいいんだけれど・・・。


お迎え、間に合うかな・・・。


つづく・・・

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