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【連載】お迎え、間に合うかな・・・(2017年4.②)


会社員ワーママ として
育休後アドバイザーとして
育児と仕事の両立に役立つ情報、
日々のことを発信しているワーママaiです。



仕事と育児の両立に苦戦した日々の記録を
ストーリー形式で振り返っていきます。

1.お迎え、間に合うかな… 2017.01 
⒉ お迎え、間に合うかな… 2017.02
3.お迎え、間に合うかな… 2017.03
4.お迎え、間に合うかな… 2017.04①


2017年4月後半

「瞑想」という言葉を聞いてどういうイメージを持つだろうか?
座禅のようなスタイルで座る僧侶のイメージ。または、怪しげな部屋で宇宙と交信するイメージするかもしれない。
私は前者だった。とにかく、ストイックな宗教や怪しいイメージが真っ先に浮かぶ。
では、「マインドフルネス」はどうだろうか。
「マインドフルネス」を、Google社をはじめとする多くの企業が取り入れていると聞くと、スマートで最先端のビジネステクニックにさえ思える。
「マインドフルネス」は今に集中することだ。呼吸に集中する「瞑想」はマインドフルネスの中で代表的な手法だ。
これまで読んできた本の中で度々目にする「瞑想」はストレス改善、集中力アップなどの効果が数々の研究で証明されている。
私が、メンタル面や仕事効率化の効果を期待し「瞑想」をはじめてしばらく経つ。
瞑想は朝活のひとつとして取り入れている。ほんの10分ほどだが、いつも慌ただしい日常に静かな時間を持てることにメリットを感じている。
瞑想の効果は、・・・正直に言うと効果のほどの実感はあまりない。


その他にも、仕事の効率や集中力を上げるために本で得たことを取り入れていた。
集中力を上げるためアロマオイルでのリフレッシュや、効率化のための業務手順の見直し、Excelやメールを活用する効率方法などを試したりしていた。
集中力は上がったり多少業務効率は上がったけれど、仕事を終えるのに苦戦する毎日は続いていた。
そこで、とうとう決心をしたことを行動に移した。



「課長、お時間よろしいでしょうか。相談したいことがあるんです。」
意を決して、課長を呼び止めた。こう言う時は、デスクにいる課長に改まって話しを始めるのがよかったのかもしれない。
私は、オフィスを歩いている課長を見つけるなり、慌てた様子で話しかけていた。
ちょうど、ミーティングルームが近かったので空いているミーティングルームに課長と入った。
「実は、業務量が多すぎてこのままだと期限内に処理ができない可能性があります。」
正直に状況を伝えた。
「みなさん忙しいのに申し訳ないのですが、お迎えの時間があるので夜まで残業ができない状態です。今の業務量では締め切りに間に合わないかもしれないので以前話したように他の部署からのヘルプを要請できないでしょうか。」
以前提示した案を再度持ちかけた。
「時短なのに残業させちゃって申し訳ないね。でも、上の事情があって他の課から誰かの手を借りるのはできないんだよね。」
課長は、申し訳なさそうにこう述べた。
きっぱりと「へルプは頼めない」と断られてしまった。
課長に謝らせてしまって、申し訳ない気持ちだったけれど、私はこれまでのようにぐっと言葉を飲み込むことはなかった。
業務が間に合わないことも問題だし、何よりも・・・誰が娘を時間までに迎えに行くのだろうか。
そのためにも、わかりました・・・、と言って終えるわけにはいかなかった。
「今は欠員のため忙しいのは理解しています。延長保育を使って、できるところまで業務を進めたいと思ってます。でも、どうしてもキャパオーバーになってしまうと思います。また、落ち着いたらお迎えの時間もあるため時短勤務申請時刻に上がりたいと考えています。そのためにも課長のアドバイスをいただけないでしょうか。」
実は、(時短勤務申請時刻に上がりたい)と、これまで言えなかった。
みんな忙しい中、そんな事言ってはいけないと考えていた。
けれど、時短勤務申請時間を記入した書類で保育時間が決まっているのは事実だ。
もちろん最善の努力をするけれど、私一人では改善できない点も多い。
課長の助言やそのほかの協力、サポートも必要だった。
「今はこういう状況だから申し訳ないけれど、みんなにも相田さんの状況を説明してフォローしてもらえるよう話すね。しばらく迷惑かけるけど、ごめんね。」
ありがたかったけれど、私としては、みんなも忙しいので迷惑をかけたくない気持ちが強かった。
私からフォローは頼まないつもりだった。
意を決して相談したけれど、結果として私の希望の他部署からのヘルプは望めなかったし、業務量の調整などとという具体的な解決にはならなかった。
だけど、自分の状況や希望を話せた事は大きかったはずだ。
ひとまず、なんとかやり切るしかなさそうだ。



その時の私の気持ちは失望感というか、あきらめに近かったと思う。
実は、この翌日に思いがけないことが起こり、図らずも会社のロッカーで涙することになる。
デスクに戻り仕事を再開させた私は必死に仕事を進めた。
忙しくてちょうどよかったのかもしれない。余計なことを考えているヒマはない。
すっかり時間が押してしまっている。
あと少しで、もう会社を出なければいけない。


お迎え、間に合うかな・・・・


つづく・・・

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