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【連載】お迎え、間に合うかな・・・2017.04①

ご覧いただきありがとうございます。
会社員ワーママ として
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仕事と育児の両立に苦戦した日々の記録を
ストーリー形式で振り返っていきます。


【これまでの話】
1.お迎え、間に合うかな… 2017.01 
⒉ お迎え、間に合うかな… 2017.02
3.お迎え、間に合うかな… 2017.03

2017年4月前半

大型連休のゴールデンウィークを目前に控えた4月。
この会社に入るまではゴールデンウィークが楽しみで仕方なかった。
連休は嬉しいのはもちろんだけど、なんと言っても私の誕生日があるからだ。
もう誕生日が楽しみな年齢ではないけれど・・・。
しかし、この会社に入ってからは、ただ「楽しみなゴールデンウィーク」でなくなってしまった。
というのも、月末と連休前の繁忙期という「ダブルパンチ」状態になる。
さらに今回は一人欠員のため業務量が増え「トリプルパンチ」だった。




そんなわけで、4月に入るとかなり忙しくなっていた。
先ほどの理由でトリプルパンチをくらった私は文字通りフラフラの毎日だった。
夫にその状況を話すと、娘を保育園へ送ってくれる日が多くなった。
そんな日は、朝早く会社で仕事を始めることができた。
昼休みも仕事を進めるための貴重な時間だった。5分でお弁当を食べ、すぐ仕事に戻る、という日々。
もちろん、忙しいのは私だけではない。チームのメンバーは日々残業している。
お迎えがあるため私は早く帰ってしまっているけれど、みんなは遅くまで残業しているのだ。
そんなある日、チームメンバーの奥村さんと増田さんに声をかけられた。
「お昼、一緒にどうですか?」
正直に言うと、昼休みの時間に仕事を進めたかったけれど、何か話しがあるのかもしれない。
メンバーとのコミュニケーションもチームリーダーの役目だ。




「相田さん、大丈夫かな、と思って・・・。」
空いている会議室に入りお弁当を食べながら、ひと通り雑談を終えると増田さんがこう言った。
そう、心配してくれていたのだ。
リーダーなのに、後輩に心配をかけている。情けない。
「残業できなくて、ごめんね。みんなも忙しいのに。」
心配させてしまい申し訳ない気持ちだった。
やはり心配させてしまう仕事ぶりだったのだ。
毎日、余裕なく仕事をしていてバタバタと帰っていく。
後輩たちにはどんな風に見えているんだろう。
リーダーとしての力もなく、みんなに迷惑をかけている。
心配してくれてうれしい気持ちもあったけれど、情けなく恥ずかしい気持ちで会議室を後にした。




実は、後輩たちが心配したのは、図星だった。
というのも、家ではかなり情緒不安定になっていた。
「もう、無理!!!全然終わらない仕事量なんだよ。」
出勤前の朝、私は涙ながらに夫に訴えた。
娘がいるのに構わず、私は泣き続けた。
「もう辞めたい。今、すぐに・・・。」
これから会社に行けば、終わらないほどの仕事量とお迎え時間との戦いが待っている。今日もそんな思いをするのかと思うと、もう会社には行きたくなかった。
「ママ・・・。大丈夫?」
娘も心配している。
夫はしばらくして「どうしても無理というなら、辞めるしかないけど・・・。」
と冷静に話し始めた。
「でも、突然やめるのは無理だよ。確か、法律で何週間前とかって決まっているはずだし。」
というではないか。
「ママ、いやなら仕事やめちゃえば?」
娘の意見はこうだった。
どうやら・・・今日は会社に行くしかなさそうだ。
二人の意見を聞き、少し冷静になった私はしぶしぶ会社へ向かった。




私はあることを決心していた。
もしかしたら業務を期限内に処理できない事態になるかもしれない。それは仕事をしている上で一番まずい。
そして、プライベートでまずいのは、お迎えの時間に間に合わないことだ。
娘を保育時間までに迎えに行かなくては・・・。
果たして今日は、


お迎え、間に合うかな・・・



*余裕なしワーママを変えた幸せな両立テクをまとめました↓






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