イメージにとらわれない生き方にふれる、2022年のACP的ブックリスト
2022年の目標に読書を挙げている人も多いのでは?
そこで今回noteでは、性別や年齢、イメージに縛られることのない生き方をとりあげたACP的ブックリストを作ってみました。
小説やエッセイからインタビュー集まで、ジャンルや時代を問わずピックアップした中で、気になる一冊がありましたら幸いです!
女ふたり、暮らしています。(キム・ハナ、ファン・ソヌ)
Twitterを介して出会ったふたりの女性、キム・ハナとファン・ソヌは、40歳を目前にローンを組んでマンションの一室を購入。「分子式家族」とふたりが呼ぶ、ルームシェアでも結婚でもない共同生活の様子をつづったエッセイです。
新しい家族のありかたとして話題になりましたが、そこで語られているのは老後にバーを開く妄想で盛り上がったり、湯沸かしポットのサイズでケンカしたりといった“誰かと暮らす楽しさ・大変さ”。
「結婚か独身か」の問いに縛られない生き方のヒントとなるのはもちろん、パートナーと暮らす人にとっても新しい発見がある一冊だと思います。
グレート・ギャツビー(スコット・フィッツジェラルド)
アメリカ文学を代表するこの作品で描かれるのは、主人公と謎の富豪ジェイ・ギャツビーとの出会いから別れ。
彼の人生を富や名声を求める生き方と言ってしまうこともできますが、読みながら、自分が狂おしいほど何かを追いかけたいものとはなにか考えてみることもできそうです。
なんども映画化されているだけでなく、村上春樹を始めとした翻訳も複数出ていますが、それぞれで描かれるギャツビー像が違うのでぜひお気に入りの作品を見つけてみてください。
ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーリンズ)
ノースカロライナの湿地地帯で暮らす孤独な少女・カイアの一生を描いたこの小説は、2021年の本屋大賞翻訳部門第1位に輝いた話題作。
サスペンスの要素もあり、物語自体も目が離せませんが、注目したいのは動物学者でもある作者の美しい自然描写。
カイアが家族同然に愛した湿地のさまざまな生き物を通じて、社会でどう生きるかだけではなく、自然との関わり方も考えさせられる一冊です。
自分で「始めた」女たち(グレース・ボニー)
各国でベストセラーとなった、働く女性たちのインタビュー集。職業も、人種も年齢もバラバラな112人の女性たちの答えは、やはり千差万別。励まされるポジティブな回答をする人も、悩みつつ前に進んでいることを包み隠さず話してくれる人もいます。
一人にフォーカスしたインタビューではなく、多様な人たちにあえて話を聞くことで「活躍している人=こうあるべき」といったイメージが取り払われる一冊だと思います。
あなたを選んでくれるもの(ミランダ・ジュライ)
脚本執筆中にスランプに陥った筆者が思いついたのは、ネット全盛期にも関わらずフリーペーパーに売買広告を出す人を訪ね、インタビューすること。おたまじゃくしやスーツケースを売り出す、少し奇妙な彼らとの会話は、いつしか筆者自身の人生観をも変えていきます。
「生き方」というと堅苦しいですが、人生には幸せの定義も失敗の定義もなく、ただひとりひとりのかけがえのない生活があるだけなのかもしれないと、そう思わせてくれるあたたかさを感じる出会いが詰まったノンフィクションです。
2022年のACPがピックアップしたのは、“こうあるべき”にとらわれない生き方をとりあげた5冊。あなた自身が気になったものや、2022年に読みたい本もぜひ教えてくださいね!
ACPのブックリストシリーズ
読書をさらに心地よくするBGMも
いつもよりどっぷり読書に浸るなら、BGMを流してブックカフェのような特別感を楽しんでみてもいいかも。ACPのオリジナルSpotifyのプレイリストでは、おうち時間に寄り添うようなリラックスできる音楽をセレクトしています(無料でも使えます)。
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アジャイル コスメティクス プロジェクトは「天然由来成分」の持つ「豊かな有効性」を最大限引き出しながら、製品の「官能性」を追求するスキンケアブランドであり、購入者の意見を取り入れ、製品を迅速に進化させていくプロジェクトです。
このnoteでは私たちのプロダクトに込められたストーリーや、自分の肌が心地よくあるためのヒントをお届けしていきます。
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Written & Photo by Tomoyo Akasaka
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