部門別損益管理のポイント①
こんにちは、公認会計士の三上光徳です。
前回のメルマガでは、部門別損益管理を行う目的についてお話しました。
本日は関連して、部門別損益管理のポイントをお伝えします。
部門別損益管理はやりすぎないこと!
部門別損益管理は、やりすぎないということを意識しておきましょう。
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全体損益を中心に置く
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事業部門は、会社の一部を構成するものです。
部門ごとの業績を把握し、次の戦略・戦術を考える上で、部門別損益管理はとても有用です。しかし、それは全体の損益との関係の中で押さえておきましょう。
例えば、あるひとつの事業部門にのみフォーカスが集中してしまうと、いわゆる“部分最適”の状態に陥ってしまう可能性があります。大切なのは、会社の“全体最適”を実現することですので、その意識を強く持っておくようにしましょう。
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間接費はシンプルに配賦する
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部門別損益管理を行うにあたっては、当面は部門に直接的に紐づけできる、売上と費用を優先しましょう。部門に直接的に紐づけできない“間接費“(例えば、事務所の家賃や管理部門の人件費など)は極力シンプルに部門に配賦するように意識しましょう。精緻にやろうという意識が強すぎると、間接費を1段階、2段階、ともすると3段階で配賦計算しようとしたりしがちです。あるいは、やたらと複雑な配賦基準を設けがちです。
その結果、大きな効果が得られればよいのですが、たいていの場合は『会社全体の採算を良くする』という目的には寄与しないことが多いです。
ちなみに、間接費の大小や要否の判断のためには、操業率等の設備の稼働状況を図る指標(KPI)を用いることが有効ですので、その視点も知っておくとよいでしょう。
本日は以上です。
次回も引き続き、部門別の損益管理について説明していきます。
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三上光徳
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