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決算で分析を活用する~基本編~

こんにちは! 本日も分析ラボ通信の開封ありがとうございます。

今回は、決算において分析をどのように活用するのか?という点につき、まずは基本的な活用法をお伝えしようと思います。 知っている内容かもしれませんが、うまく「できているか」「活用できているのか」という視点から改めて確認してみることをおすすめします。

では、早速内容に入りましょう。


「分析」活用の基本は"品質チェック”


決算という観点から考えた場合に、 「分析」活用の基本は”品質チェック機能”として使う、ということです。 分析ラボ通信の第2号で 「分析とは、仮説に基づいて分析対象を検証すること」 ということをお話ししましたが、 仮説を用いることで効率的に品質チェックを行うことができます。


例えば、 決算において「未払費用」項目のチェックを行う場合、 当期に計上している項目と前期に計上されている項目を比較することで、当期の未払費用の計上漏れを発見しやすくなります。 分析による方法によらなければ、請求書を1件1件見ていく等の力技になりますが、 分析を用いれば「前期に計上があるのだから当期にも計上があるはずだ」 というような推測ができますので、
イタズラに探すよりもはるかに効率的にあるべき金額の算出が可能となります。

別の例で考えると、 売掛金残高が月次売上高の何ヶ月分残っているのか(=回転期間) という視点で推移をみることによって、 売掛金残高に異常がないかどうかを確認することができます。 科目明細などが非常に良い例ですが、 当期の科目明細だけを見て、誤りを発見するというのは 非常に難しいと言えます。

何か対象物をみて、 他のものとの比較をせずに(=絶対的に) 正しいとか間違っている判断を行うことは 、人はあまり得意ではありません。 逆に、比較対象とするものがあれば、 比較的簡単に正しいとか間違っているという 判断を行いやすくなります。

このように分析は想定されるストーリーという基準を用いることで、 現状の決算数値が正しいか否かを効率的に判断する手法と言えます。
個別の仕訳レベルでの確認はもちろん大切な作業で欠かすことはできませんが、 より「大きな視点」 ・個別の仕訳とは「異なった視点」 での決算時の最終的な品質チェックとして 分析を活用してみてはいかがでしょうか?


今回は以上となります。 次回もお楽しみに!



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