リース料を構成するもの
こんにちは、公認会計士の三上光徳です。
前回は、“ファイナンスリース”について説明しました。
ファイナンスリースとは、金融的なリース取引のことでした。
もう少し具体的にいうと、『お金を借りて、そのお金で物件を買った』と同じような状況を実現しているリース取引のことでした。これを踏まえた上で、本日は“リース料を構成するもの”について説明していきます。
リース料の構成要素は4つ
リース料を構成する要素は、大きく分けて4つあります。
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リース料の構成要素1:リース物件そのものの価格
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例えば、300万円の車をリース期間5年で、リースしたのであれば、その価格300万円を5年に渡って分割で支払うようなイメージになります。
ちなみに最近よく耳にする“残価設定型”のリースというのは、その応用編です。
(今回は詳細説明はいたしません)
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リース料の構成要素2:金利
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銀行からお金を借りたら金利がかかるのと同様に、リース取引にも金利がかかります。利率が高ければリース料が高くなりますし、リース期間が長ければ支払う金利総額も多くなります。
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リース料の構成要素3:固定資産税や保険料等
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リースする物件によって、固定資産税や保険料など維持管理に必要な費用が生じます。そして、それは物件使用者であるリース取引の借手が負担することになるので、リース料に含まれます。
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リース料の構成要素4:保守料などメンテナンス費用
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いわゆる保守とかメンテナンスと呼ばれるような、サービス提供費用が含まれることもあります。その場合には、メンテナンスサービス提供者へ支払われる
サービス提供費用がリース料に含まれます。
リース料の構成要素を把握することが重要
リース料の構成要素4つが分かった上で、それをどのように活用すればよいでしょうか?その答えはシンプルです。
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その構成要素を把握する
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例えば、契約しようとしているリース取引の金利が10%だったらどうでしょうか?この超低金利といわれる日本において、10%の金利をリース期間に渡って支払い続けることが妥当な判断と言えるか否かは、一度落ち着いて判断したほうがよいでしょう。
例えば、メンテナンスサービスがリース契約に組み込まれていて、そのメンテナンス内容が明らかに過剰だったら、どうでしょうか?その場合は、メンテナンスサービスの内容を変更したり、サービス自体を含まない契約にしてもらうなど
を検討したほうがよいでしょう。
その他にも、リース料の構成要素を把握することで、リース契約自体をブラッシュアップする余地が出てくる可能性があります。
ぜひ、意識してみてください。
本日もお読みいただきありがとうございました!
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三上光徳
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