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経理における細かいけれど細かくない話

こんにちは、公認会計士の三上光徳です。


会社は、日々経理作業を行い、会社の経営数値を把握するわけですが、その管理がルーズな会社は比較的すぐに分かります。
本日は、ルーズな会社に生じているよくある事例をご紹介します。



ご紹介する事例ひとつひとつは、けして大きな問題ではないかもしれません。
しかし、大きくはない問題を放置している会社は、会社における重要事項の管理もできていないケースがほとんどです。
逆に言えば、小さな問題も放置せず適時に対応している会社は、会社における重要事項もしっかりと管理できているといえます。
ぜひ、そのような視点で読んでいただければと思います。



事例1:現金有高が帳簿と一致していない


現金を扱う必要がある場合は、現金出納帳を作成し、その出納帳に現金の出入りをすべて記録するのが基本中の基本です。つまり、現金出納帳残高と実際の現金有高は、常に一致しています。
また、現金出納帳と帳簿も当然に一致している必要があります。

会社において、現金の残高はけして多くはないはずです。しかしそれでも、現金の実際有高と現金出納帳は常に1円違わず一致するように管理するようにしましょう。



事例2:仮払金・仮受金が長期間放置されている


仮払金、仮受金というものがあります。すなわち、一旦仮で支払ったお金、あるいは一旦仮で受け取ったお金です。仮で支払った、あるいは受け取ったお金なので、それはすみやかに精算する必要があります。しかしながら、その精算を怠り長期間放置されているケースがあります。これもルーズな会社によくある事例のひとつです。



事例3:事業に関係ない貸付金があり、それが回収されていない


会社は、事業を行いそれで利益を獲得し、その利益を再投資しさらに利益を獲得するというサイクルを繰り返します。本来はそれをひたすら繰り返すはずですが、なぜか事業とは全く関係のない貸付金が残っているケースがあります。

この状況は、本来事業に使えるお金を使えない状態にしている、つまり塩漬け状態にしてしまっているということです。これもルーズな会社に生じがちな事例です。


まとめ


本日は、ルーズな事例を3つ紹介しました。
事例ひとつひとつは、そんなに大きな問題と感じないかもしれませんが、
経営管理への意識が強い会社では起こりえない事象でもあります。金額の大小にかかわらず、基本的な管理事項は着実に淡々とこなしておきましょう。




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三上光徳

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