設備投資のポイントを理解する
こんにちは、公認会計士の三上光徳です。
今回から『設備投資』をメインテーマとして考えてみます。
この『設備投資』は、経営者にとって超重要テーマです。それと同時に、少し難しい内容を含むテーマでもあります。したがって、丁寧に丁寧に説明していきます。
設備投資のポイント
設備投資のポイントは2つありますが、本日はそのうちの1つ目を説明します。2つ目のポイントは、次回のSuBAL通信で説明します。
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設備投資のポイント その1:設備投資資金の回収期間の設定
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ポイントの1つ目は、設備投資資金の回収期間の設定を何年にするか?という話です。設備投資資金とは、例えば以下のようなものです。
このように、少し考えただけでも最初に出ていくお金は多額になります。
この投資資金を何年で回収するのかというのが、設備投資のポイント その1の内容です。以下では、その際に考慮すべき点や考え方を説明していきます。
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市場動向の変化の可能性を厳しく捉える
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設備投資の段階では、意識せずともこれから数年間の市場動向を熟考すると思います。しかし、いくら考慮に考慮を重ねても、根拠となるデータを積み重ねても、
それが“予測”であることには違いはありません。予測である以上は、それが当たるかもしれませんが、外れてしまう可能性も当然にあります。
特に近年は、市場動向が急激に変化する傾向があります。
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投資回収期間の長期化リスクを慎重に慎重に検討する
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市場動向の急激な変化の可能性は、まずは受け入れることが必要です。
急激な変化の結果、投資回収ができない、あるいは大幅に遅れるとなると
それはその事業の失敗です。
また、その事業の失敗で済めばよいのですが、会社全体の資金繰りに影響を与えたり、最悪の場合、資金ショートにより倒産という事態にもなりかねません。
では、どのように考えればいいでしょうか。
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投資回収期間は2年以内を目安とする
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前提として、投資回収期間の設定に正解はありません。
しかし、お勧めの考え方は“投資回収期間は2年以内”として設定することです。
一昔前までは、3~5年程度が一般的だったかと思います。
5年で投資回収計画を立てた場合と、2年で投資回収計画を立てた場合を
比べると、当たり前ですが5年のほうが市場動向の急激な変化の可能性に
長くさらされることになります。事業開始後3年目で、急激な市場動向の変化に直面した場合、5年計画で走っているケースでは投資額を回収できないという結果に陥ってしまうのです。
投資をするか否かの判断基準、あるいは目安として、“投資回収期間2年”
というのを覚えておいてください。
三上光徳
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