男性の生涯未婚率の高さについて
はい!やってまいりました。孝太の雑録。
今日は、男性の生涯未婚率の高さについて僕なりに検証したいと思います。ただ、かなり僕の悪い所というか、ひねくれた視点が出てしまうと思うので、そこはご容赦下さい。
そもそも何でこの記事を書くに至ったかは、ネットでこのトピックを見たのが、きっかけでした。
ここでは、どちらかというと「モテる男が余裕かましてたら、いつの間にか一生独身でした」的な感じの内容でしたが、じゃあ逆は何で書いてないんだろう?と思い、僕の経験というか見聞きしてきた事を基に書こうと思った次第です。
では早速始めます。Ready go(笑)!
1 思春期における見えないカースト制度
出だしからいきなり何言ってんの?ってタイトルですが、僕が中学生位の時に、暗黙の了解みたいなのがあったんですよ。ずばりそれは
「異性と付き合っていいのは、スポーツ優秀者か不良だけ!」
これです!僕と同世代の方は、何となく思い当たる節はありませんか?
とにかく僕がいた環境は、この風潮が強く、これを破った者には見えない制裁、つまりイジメの対象にされてました。特にあまり優秀でない男子(女子)が、ルックスが良くて人気もある女生徒に告白して、フラれようものなら、分不相応のことをしてるとして、容赦なく叩かれますし、また女子(男子)もフる側になったら「自分の顔、鏡で見たことあるのかよ!」とか「身の程を知れ!」という暴言を容赦なく浴びせていくわけですよ。でも、これがイケメンや優等生、腕っ節の経つ人だったら受け入れるわけで、逆に劣る側の人間と付き合ったら、「自分も下に見られる」とか「自分もいじめられる」という浅ましい考えが浮かぶから自己防衛のためにやっていたとも考えられるんですよね。まあ、あの年代はある意味無邪気な面もありますから、残酷な言葉を平気で投げつける事はよく見受けられました。こんな背景が分かるようになったのは、社会人になってからなんですけどね。
余談になりますが、このカースト制度、恋愛のみならず学力にもありまして、特に酷かったのが大学受験。僕の高校は進学校でなかったのもあるのですが、あまり成績の良くなかった僕は、浪人した時まで模試の成績などろくに見られずに、教師から「志望校を下げろ!」と言われました。当時は大学のレベル云々より、どこでも良いから大学に行ったという実績が欲しかったんでしょうね。その結果、25年後の今、当時より偏差値が大幅に下がり、いわゆる底辺高校に近くなってしまいました。
また、「進学校なんだから下手な大学には行けない」、逆に「お前の高校は底辺なんだから大学進学など望むな」だの、はっきり言って「余計なお世話だ!」と言いたくなる話なんですが、実際にこの考えがまかり通ってました。それだけに受験が終わってから人間関係が悪くなることも多々ありましたね。
この動画を見るとなんとなくその構図が見えると思います。
2 見せつけられる現実
話がそれてしまい、すいません(;゚ロ゚)
本題に戻りましょうか。最初のカーストで振り落された人達は、その後の人生で挽回できるのか?答えは難しいと思います。幼少期及び思春期の心の傷はそう簡単に癒えるものではありません。この時の経験から、自己防衛本能が強くなります。例えば異性からデートに誘われたとしても、「勧誘なのではないか」「自分のような人間を誘うなんて罠に決まっている」と警戒心が強くなり、応じることはありませんし、やがて同性からも距離を置くようになります。実際にこいつは簡単に引っかけられると思って、詐欺狙いで来る人もいますしね。そういった意味では危機管理能力が強くなっているとは言えますが・・・。
結局の所、思春期の経験が悪い方向に作用し、自己肯定感を下げてしまうのです。仕事等で成功すれば、自己肯定感も高まってくるのですが、恋愛はまた別の話ですからね・・・。
そして、その場で振り落されなかった人達も次の段階でまざまざと現実を見せつけられます。イケメン、金持ちというだけでモテる人がいる反面、例え真面目に生きていても、見た目が悪い、貧しいというだけで、存在自体も否定される。前にインセルの話を書きましたが、これが原因で生まれることもあるのです。
一番分かりやすい例を挙げましょうか。
A:優秀、性格良い、ブサメン、貧しい
B:やや劣る、性格悪い、イケメン、金持ち
どっちがモテると思いますか?僕が見てきた限り、圧倒的にBでしたよ。今は時代が違うからなんとも言えませんが、この事実を知った時、僕自身もやりきれない気持ちになりました(-_-)けどこれが現実なんですよ。
また、「夕陽丘の総理大臣」「3年B組金八先生」あたりから、真面目な人間が悪役になる風潮が出てきました。こういったことが真面目な人間が忌み嫌われる世の中になってきたと思うし、更には成果主義によって「結果を出せば良い!」という考えが主流になりました。その結果、おいしいとこ取りする人が増え、それを見て絶望する人も増え、ひいてはそれが未婚率への遠因になってきているのではないかと思います。
3 経済的事情他社会的背景
さて、恋愛の話メインで書いてきましたが、ここからは別の視点でお話します。
1991年頃から2000年代前半まで、就職氷河期となり、職にあぶれる人達が続出しました。その結果、個人の経済力が圧倒的に下がり、生きるだけでも精一杯という時代に突入しました。そうなると結婚どころではありません。お金がないから明日の生活もままならず、考える余裕などないのです。その状態は就職氷河期が終わっても、続いており、僕らその世代の人間の平均給与は低いままです。僕自身も独身ならやっていけますが、結婚するとなると共働きでなければ厳しいと思います。
また、昔は社内恋愛で結婚する人も多かったのですが、今はそれもなくなりました。理由としては、パワハラ、セクハラ等のハラスメント防止が推進されたことで、社内での異性との会話が減ったこと。更にはこのハラスメント防止を悪用し、出世のために社内美人局なる悪辣な行為を目論む輩まで出てきている事です。失業までしかねない、下手をすれば人生を棒に振る・・・。そんなリスクを取ってまで社内恋愛する人なんていませんよね。
こうなるとハラスメント防止は、労働環境を整えるのが目的なのに、人間関係が悪化し、ひいては労働環境の悪化に繋がってしまうので、逆効果ですね。皮肉な話です。
そしてそれが少子化に繋がる遠因にもなるのです。
後、これは僕自身も嫌な思いをした事があるのですが、僕位の年齢(40代前半)だと結婚してないだけで欠陥人間扱いされるんですよ。向こうは軽い気持ちで言ってるのでしょうけど、こっちはそうは受け取らないですからね。人それぞれ色々な事情があり、持病がある人もいれば、過去の経験から恋愛すらおぞましいと思ってる人もいる。人は1種類じゃないんです。これはね、地方に多い。小さい事かもしれませんが、こういうのも嫌で、東京一極集中が起きてるのかなとも思います。
「平等な世の中を作ろう」とうたっていても、実は平等など望んでいないし、人はどこかで差をつけたがる。この年になって益々そう思うようになりました。
4 出来ない理由を探しているわけではない、余りにも幼稚な現実に嫌気がさしただけ
タイトルが長くてすいません(笑)。
最近、結婚詐欺や拉致監禁のニュースが結構出ていると思いますが、大体犯人が男ですね。その中で僕が思った事を批判覚悟で書きます。
まず40代の男が16歳の女性に売春させていたという件。16歳の女性は、捨てられたくなかったから続けたと。「はぁ(;゚ロ゚)おっさんやん、何言ってんの?」と最初この話を聞いたとき、思いました。で、犯人の顔を見たときに全てが合点が行きました。「何だよ!但しイケメンに限るってかぁ!」呆れて物が言えませんでした。
次は結婚詐欺師。この男は自分の身分を偽り、被害者女性のクレジットカードをだまし取ったと。でもよく見ると相手のおごりだと思って、一緒に遊んでいたら、自分のカードを使われたのが真相でした。そしてこの男も例に漏れなくイケメンでした。はっきり言ってイケメンと肩書に目が眩んだだけ。悪いけど同情の余地はないと思います。
以上、事例を2件挙げさせて頂きましたが、共通しているのは結局の所「但し、イケメンに限る」(笑)。市橋達也事件の時に警察署に集まった市橋ガールズ。「イッチー(市橋)は無罪。被害者の外国人女性はビッチ」とまで宣い、被害者親族の感情を逆撫でにした事で、英国の新聞では我が国の異常さを批判していました。更にはその後に起きた女性監禁事件の犯人もイケメンだったため、監禁王子なる別名を勝手につけて、持て囃してました。結局この国の人間は何も学んでないんですね。
この記事を読んで妙に納得してしまいました。正直これからの世の中が不安でしょうがありません。こんな考えでは、一時的に繁栄したとしても、真面目な人間や心の優しい人間は「弱者」として切り捨てられ、駆逐されてしまうので、結果、心の無い人間ばかりになり「国」が成り立たなくなるでしょう。
5 では、どう生きるか
これからの世の中、大事なことは「周りに流されない」事なのではないかと思います。人がなんと言おうが、自分のスタイルは変えない。それを曲げてまで結婚しても自分が不幸なだけですし、相手も不幸だと思います。
こんな考えでは未婚率が増える一方かもしれませんが、互いを尊重する事は大事です。認め合うことが出来れば良い結果へと繋がっていくのではないでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございます。一部感情的になってしまい、申し訳ありません。こんな世の中だからこそ、周りに流されることなく生きていきたいですね。
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