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ザグリ珈琲さんの新・焙煎教室でアートとサイエンスについて考えてみる。

すっかりこの珈琲日記はご無沙汰していましたが、相変わらずちょくちょくコーヒーの本を読んだり、あれこれ情報収集したり、時折ネルドリップをしたりしていました。
やっぱり、コーヒーは好きなんです。好きってすごいですね、手廻し焙煎を始めた時のようなパワフルな好きもいいけれど、好きじゃないと読めないような専門書を読むような地道な好きもあったりします。
手廻し焙煎は約1年4カ月、週1のペースでやって、ネルドリップまたは紙ドリップはほぼ毎日のようにやって、日記に書いてみて、それはそれで学びが多かったし、世界も広がったのですが、一休みして、本なんかを読んでいたら、こういう地道な好きが長い目で見ると良さそうだなとおもったことと、もう少し専門的な知識を深めてみたいなと地味に思うようになってきました。
と言うことで、久しぶりの焙煎は、なんとお店の焙煎機です。ザグリ珈琲さんの新・焙煎教室に参加してきました。

クーリングした焙煎豆を取り出す私。

とは言え、焙煎教室やシェアロースターが色々とあることは知ってはいたものの、初めてのことだったので、不安もあり事前にお店にいってみることに。コーヒーを飲んでどうしようか決めようと思っていたところ、いただいたコーヒーの酸味がとっても良質で、素敵な雰囲気もあいまって、その場で焙煎教室の予約をしました。コースはベーシック(7,000円)とアドバンス(15,000円)があります。お店の人に私のコーヒー「好き」遍歴をお伝えしつつ相談したところ、アドバンスコースに。焙煎2回を紙の焙煎プロファイルに記入する伝統的な方法とパソコンを使った方法で体験できるのと、フレーバーについて学びました。コースの詳細はお店のホームページをご覧いただくのが一番早いと思います。
https://zaguri.tokyo/2022/08/11/newroastlesson/

富士ロイヤル半熱風 1kg機を使った焙煎体験
焙煎2回目はArtisanを使った焙煎体験
焙煎した2種をフレーバーホイールを元にテイスティング

よく色々な分野でアートとサイエンスと聞きますが、コーヒーもそうだなと思いました。手廻しには職人のようアートに近いロマンがあるけれど、焙煎プロファイルとか、チャフの除去には限界がある。一方でサイエンスは精度を上げて再現性も高められる。これはもう、ワクワクすっぞ。コーヒーは提供されるまでの方法は本当にたくさんあり、それを組み合わせていくと本当に無限に近いと思う。専門店の味わいも好きだし、缶コーヒーも好きだし、コンビニコーヒーも好きだし、私がそう思うように提供される側も無限に近い好きがあって、だからこそどんな好きを選んでもよい。やっぱり、そんなコーヒーがやっぱり好きなんです。

ザグリ珈琲さんの新・焙煎教室では、コーヒーのサイエンスをとても感じました。焙煎機を触ったり、温度プロファイルを知ったり、フレーバーを学んだりはもちろんしたかったのですが、まさか、個人的に興味津々だった、水分量を測る機器、焙煎豆の明度を測る機器、液体の濃度を測る機器まで、この焙煎教室で触れることできるとは。

焙煎豆のL値を測る機器
コーヒーの濃度を測る機器

サイエンス、サイエンスと言うと、そういうお店と思われてしまうかもしれませんが、めっちゃアートでもあります。お店の内装もそうですし、なによりもサイエンスを追求することで、アートのような美味しいコーヒーを実現しているという印象を持ちました。

SCAJのカッピングフォーム。今まで記入したフォームをちらっと。

それに店主さんが最後の方におっしゃっていた「焙煎したコーヒーは二人で全部カップテイストしています。コーヒーを農園から預かっているので、僕らにはしっかりと説明する義務がある」という言葉は、なにか心が動きました。アートですね。

焙煎した2種のコーヒーだけではなく、これからにつながるワクワク感を、ありがたく頂戴いたしました。

本日のコーヒーはナチュラルのブラジル、アジアのダブルファーメンテーション。焙煎記録(2種)、焙煎度合の見方、フレーバーホイール。

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