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「正しい孤独マインド入門」を読んで。私もやっぱり陰キャかも?

背景

この本の著者であるコスメティック田中さんが自身のYoutube動画の中で紹介されていて気になったのと、たまたま図書館で目に止まったので読みました。

ざっくり内容

陰キャ(内向的な人間)が上手く社会で生きていく方法について書かれていました。個人的には最近読んだ『「静かな人」の戦略書』に近いイメージの本で、今回紹介する本の方が自分が言語化出来ていない部分を突くようなことが書かれていた気がします。

感想

この本の感想を一言で表すなら、「私も陰キャなのかも?」です。正直、陰キャか?陽キャか?のような括りは「まあ、どっちでもいいのでは?」と思っています。けれども、著者の動画を見てアイデアがユニークだな~と感じます。この本には、「よく見るYoutuberは?」という話をした時、コスメティック田中さんの名前を挙げると、何とも言えない空気になったことが書いてありました。たまに似たような話を友達とすることもありますが、ゲーム系のYoutuberの名前を挙げることが多く、田中さんの名前を出したことはありませんが、同じ空気になりそうなことは容易に想像できます。

陰キャなのかも?と感じたのは、著者が挙げる陰キャの特徴について「それ、わかる」と思う部分が多かったのかもしれません。というよりもむしろ、内向性・陰キャ・HSP・オタクと呼ばれるような性質は互いに似たり寄ったりの部分があることに気づいたのが大きいかもしれません。過去に読んだ本リストを見ていても、この本と似た性質の本(例えば、先に挙げたような『「静かな人」の戦略書』もそう)があります。他にも色々見てみると、未来のテクノロジーは?や、人生とは?など似たり寄ったりのものが多いです。狭く深い興味関心はオタク的な性質と思われたりします。

参考になったこと

マインドセット

ここから、生きづらさを解消するマインドセットで紹介されていた個人的に前向きにとらえられたことを紹介します。

著者は「孤独は最強の筋トレ」という表現を使っています。というのも、孤独なのだから、何でも自分で解決するしかないからです。

これは結構分かります。強く孤独感を感じたのは就活していた時くらいです。けれども大学に入ってから勉強について相談できる友達(正確に書くなら、正解を教えてくれる友達)がいなかったのがこのマインドを強くしたと思っています。

大学に入ると、高校までのような「演習問題」みたいものは極端に減る傾向があり、抽象的な概念を理解した上での応用的な問題が多くなります。数学では、この定理知ってたらこの問題解けるよね?みたいな一見何も関わりが無さそうな問題でも、公式の成り立ちを知ったら「ああ、なるほど~」みたいな問題があります。私は数学科ではなかったので証明できないと解けない問題は無く、どっちかと言うと、高校数学の延長線上みたいな雰囲気でしたが、演習問題は圧倒的に減りました。理科系科目は物理化学は普通にゴリゴリの計算でしたが、教科書には解答が無かったり、略解しか載っていないなど、「これ本当にあってるの?(そもそも答えが間違っているなんてものもあります)」という問題があります。さらには、文章で答えさせる問題も多く、「なぜこの反応が進むのか?」みたいな、高校化学とは違い、「○と×を混ぜたら△ができる」と理解していてはダメです。そもそも一般名で知られるような物質にならない物質ができることもあります。こういう点では数学の延長線上で、この法則が成り立つ理由を抑えておかなければ対応できません。

友達は答えを知っているわけではなく、大学教授に聞きに行って変に目を付けられるのも嫌だったので、1人で解決するしかない姿勢が身についたと思ってます。

自分語りはこの辺で、こういうような自分で何とかしてきた経験は必ずプラスになると書いています。

その場でもらえる成績は振るわなくても、その過程で身につける実力・基礎体力は、いつまでも自分に残るものです。(p72)

現実的に自分が生きていく上でプレイヤーとしての自分に頼れることへの安心感が強いのは、何事もひとりでこなしてきた人だと思います。他人と組まなくても、自分の人生を選択できるのです。(p73)

また、イチローさんの引退会見を引用してこんなことが書いてあります。

「本を読んだり、情報を取ったりすることはできたとしても、体験しないと自分の中からは生まれない。孤独を感じて苦しんだことは多々あったが、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるだろうと、今は思う。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然だが、エネルギーのある元気なときにそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じている」

p76~77

1つ目の引用で言うと、学業はどうにかなったけれども、今は「生きていくこと」に関して基礎体力を作っているのかなって思ってます。

イチローさんのでは、まさにこの読書感想もひとつではあると感じてます。けれども、回想であって新たな経験ではありません。本を読んで、「過去にこんなことあったから「それわかる」」だからです。解決していないこと・したいことに対して言えば、分かっているけれども出来ていない(自分なりに少しずつはやっているつもりではあります。)感じです。

まあ、似たような表現としては、問題(演習問題・宿題など)の解法は分かっているのに「紙に書くのがめんどくさい」という理由で書いていない。とでも、実際に紙に書くと「あれ、解けない…」みたいな状態だと思います。

やらないと分からないのに分かった気になっているそんな感じです。

情報収集

twitterのリスト機能による情報収集は参考になるって感じました。リスト機能に関しては詳しくは知らないですが、情報収集用のアカウントを作って、
関連する人をたくさんフォローする。その人たちが投稿した内容をリスト内検索で調べる。こんな流れなのかな~って理解しました。日付の選択もできるそうで、すごく便利そうだと感じました。


最後に

共感することが多かった(心情・情報収集すること)です。
先日、世界仰天ニュースで秋葉原通り魔事件の解説を見ました。犯人も孤独を感じていて行動を起こしました。この本やひきこもり関連の本を読むと、この事件が大体載っているイメージです。
今はこのnoteも精神的な支えにはなっていますが、ネットだけを精神のよりどころにするのは大変危険なのかな~って思いました。何かしらの形で(現実の)社会参画することや参加するコミュニティーを増やすことも大切だと改めて感じました。

生きづらいな~、苦しいな~って感じる人は読んでみるといいと思います。

では、この辺で。


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