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逆カクテルパーティー効果(ADHDにはこう聞こえる編)


皆様、カクテルパーティー効果はご存知かと思います。

意味をざっくり説明すると

騒がしい中でも自分が必要としている情報には

即座にフィルタリング出来て反応できる効果です。

2つの例をシチュエーション別に挙げると

・騒がしいカフェや居酒屋でも友人や
会社の仲間、商談相手などの
声ははっきりと聞き取れる。

・電車で爆睡していても車掌さんが

まもなく○○駅~○○駅~...
このように目的の駅名がアナウンスされた際に
ぱっと起きるケース。

たまに扉がしまったあとに起きて焦るケースもありますが(笑)

このように普通は必要な情報に集中出来る訳ですが、
私のようなコテコテのADHDになってくると

どんなに静かな場所で相手と話していても、
鳥のさえずり、空調音、風の音、遠くで聞こえる人の声、
プラス私の中にある雑念。
(このあと何食べようかな…みたいな)

目の前の人がいくら重要な事を話していても
これら全て同じ音量になってしまい、
私の耳には雑音と化します。

瞑想を取り入れてから大分改善はされてきていますが
それでも本当に興味がある事以外は必要な情報さえも
雑音に分類されてしまうのです。

当然、今言った一連の流れをもう一度
説明して頂いても良いですか?
と聞いて相手を不快な思いにさせてしまう事も
珍しくありません。

私の中では聞く気満々なつもりで、
最初こそしっかりインプットさせようと思っていても
1分後には心ここにあらずとなってしまい、
逆カクテルパーティー効果状態になってしまうのです。

逆に、興味ある事に関しては
驚異的な聴力と記憶力を発揮します。

実はもう一つこのシチュエーションになると
無意識に頭の記憶に根強く残る事があります。

それはリラックスしている時です。

「覚えなくてもいいや」

このモードに入っている時に
聞いた事は意外と興味ない事柄も
記憶している事が多いです。

あくまで私のケースなので断定はできませんが、

皆様の同僚や部下、後輩に
指示通りに出来ない方がいたら、

単にやる気が無い人間とレッテルを貼らずに、
やさしく根気よく指導して頂けると幸いです。

特に普段からちょっとしたミスで怒ったりすると
萎縮してより聞かなきゃと強迫観念にかられ
穴の開いたバケツに水を入れるかの如く
全ての指示がそのまま流れ出てしまう事にも
繋がりかねません。

皆様が教育係で
ADHDで特に集中力が欠如している
傾向が強い部下の教育に
悩まれていらっしゃったら

「今から言う事絶対忘れるなよ!」

と伝えるよりも

「少しずつで良いから覚えてね!」
「理解できてない所は何回でも教えるから遠慮なく聞いて!」

このように伝えた方が断然、

成長スピードが変わります!

ちなみに部下が以前に説明した事を
繰り返し聞いてきた時に

「それ説明するの2回目だよね?」

これ言ったら部下との信頼関係は一気に崩れたと
思ってください。

これまでの経験でこの言葉を吐く上司もまた
例外なく仕事が出来ない人が多かったのもまた事実です。

私は昔よく後輩から
教えるの凄く上手いですね」
と言われた事があります。

私は決して教えるのが上手いのではなく、

・どう伝えれば相手に理解してもらえるか?

・少しでも疑問に思ったことを
聞いてもらえる環境づくり

この二つを徹底していたからに過ぎません。

仕事を辞める理由のぶっちぎり1位は
人間関係によるものです。

時には厳しく緊張感を持たせる
空気づくりも必要ですが

萎縮しない環境づくりは
絶対に必要だと思います。

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