2021年3月に読んだ本7冊
久しぶりの投稿になってしまいました。
表題の通り、3月に読んだ7冊の本の紹介とそこから感じたことをまとめていきます。
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
2冊とも若林さんのエッセイ本になります。
若林さんは極度の人見知りにもかかわらず承認欲求は強いから、表現の仕方がどこかぎこちなくなってしまうのがめちゃくちゃ面白いです。
その表現や感覚が人とは違ったものだから、それを文字にできるから、若林さんを慕う芸人さんやファンがたくさんいるんだろうなと思います。
特に2冊目は、繊細な若林さんが新自由主義をルールとする日本やアメリカとは異なる3ヵ国を訪れ、今後の人生で大事にすべきものを見つけていきます。
日々の喧騒に飽きたり疲れたりしている人は、是非読んでみてください。
世界の見え方が変わるかもしれません。
歴史のじかん
乃木坂46の山崎怜奈さんの歴史本。
歴女を謳う彼女とお偉いさんとの対話を通じて、歴史を学んでいきます。
ただこの本の最大の醍醐味は歴史を学べることではなく、各章ごとに挟まれたコラムに詰め込まれています。
歴史のトピックに紐付けて、例えば恋愛や戦略、趣味や好きなこととの向き合い方など、山崎さんの人生観を知ることができます。
同い年とは到底思えない言語感覚に、終始ワクワクさせられました。
夜を乗り越える
東京百景を読んでからすっかりファンになってしまった又吉さんの読書論です。
なぜ本を読むかと聞かれると、面白いからと答えるのが1番しっくりくると冒頭に書かれていて、一瞬で購入を決めました。
芸人と作家の二足の草鞋を履く又吉さんですが、根底にあるのはやはり、誰かを笑わせたいであったり、何かを言葉で表現したいという欲求であることがわかります。
又吉さんは最近YouTubeを開設されたのですが、この本で書かれていることが結構語られています。
本なんて読めないよ。。と思う人にこそ読んでもらいたい一冊です。
営業思考
本職である営業職をなんとかせないかんと思い手に取った本。
前回紹介した恋愛工学の本とかなり類似した内容が載っていました。
結局は人間関係の部分であり、信頼関係のもと成り立つ契約であるので、似てくる部分はあるんだろうなと感じました。
営業は確率論、質の高い提案も大切だがまずは量をこなしてこそ分かることがある。
媚びるのではなく、相手を思い、サービスする。
1人のお客様にしつこく固執せず、相手にとって必要だと思えば押していく。
やはり色んなことに置き換えられる真理だなあと感じました。
3つの幸福
幸せになりたいって言うけれど、幸せっていったい何なの?を科学的な知見から教えてくれる一冊です。
結論から言うと、幸せとはセロトニン、オキシトシン、ドーパミンなどの成分を脳が感じる時のことを指すとのことです。
上記の成分が出るのはそれぞれ、健康を感じたとき(セロトニン)、良好な人間関係を築いたとき(オキシトシン)、お金など社会的な成功を手にした時(ドーパミン)で、大切なのはこの順番を間違えないことであると。
お金を追い求めるあまり健康と人間関係を疎かにするのは、幸せの観点から見ると全く合理的ではなく、まずは健康と人間関係の基盤を固めてから。
マズローの欲求も段階を踏んでとありますが、あれはまさに幸せの順番を示しています。
また、いわゆる没頭やフロー状態は上記のホルモンが分泌されまくるので、没頭できている状態と言うのは幸せそのものであると言うのも、科学的に証明できるそうです。
一に健康、ニに人間関係、そして最後にお金や社会的成功。
幸せという漠然とした概念をこの歳で定義できたのはよかったなと感じています。
くまちゃん
振った人が別の人に振られていく振られ小説です。
角田光代さんの本はお恥ずかしながら初めて読んだのですが、恋愛感情をリアルに描写されているので読んでいて全く飽きません。
人を好きになるということは、この人には敵わない、この人のこういうところが凄い、自分とは違うという側面が見えた時に現れるのかなと思いました。
共通点や似た性質が少なからずあるのは前提として、違いを尊敬できる人を好きになってしまうのは、すごくわかるなあと読んでいて思いました。
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3月は以上の7冊でした。
4月も既に読み進めているので、今月分も紹介できればなと思います。
気になった本があれば是非、手に取ってみてください。
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