見出し画像

チチLIFE 〜長女誕生。難産になってわかった、立ち会うべきか〜

※2013年12月16日のfacebook投稿の転載です※
毎年、読み返して初心に戻るようにしています

想定外の難産

皆さん、たくさんのお祝いメッセージ本当にありがとうございます!

今回の出産は、ひとことで言うと、めちゃくちゃ大変でした。正直言って、完全に出産をナメてました。男に出来ることなんてないから、ある意味部外者で遠巻きにただひたすら待つだけ的な想像でしたが、ところがどっこい、ガッツリとメインキャストの一員として体力勝負の参加型の出産を体験させてもらいました。

妻はなんだかんだで、”らしきもの”も含め、土曜の晩から昨日(月曜)の昼まで、30時間以上昼夜問わず2〜5分間隔で来る陣痛と格闘しました。しかもすべてが終わって先生から聞いたところによると、骨盤と赤ちゃんの頭がピッタリと合わなかったのが原因で、妻の陣痛はおそらく普通の陣痛よりも痛みが伴うものだったのではないかということでした。

日曜の午前中から、陣痛来る度に義父、義母とひたすら絶え間無く、妻の腰をさするサポートをし続け、日付をまたいだ月曜の朝3時頃にやっと病院から分娩室にほど近い鎮痛室へ移りました。

帝王切開の決断

やっと出産に近づいた‥。
ヘトヘトでやっとの思いで迎えた朝イチ9時の診断で、遅くとも昼までには生まれるだろう‥と思っていたのに、診断結果は今日中には決着、早くとも夕方に帝王切開とのことで、愕然としました。

自然分娩出来るほどの子宮口の開きはまだないこと、また逆に、皮肉なことに赤ちゃんの心拍数が健康ゆえに緊急性もないので帝王切開をせずの経過観察を勧めるとのことでした。

ますます強くなり続ける痛みを夕方まで耐えれる気力も体力も妻には残っていないかのように見え、とても、もうすぐだからと昨日の晩から励まし続けた妻に、その診断結果を伝えることが出来ませんでした。

とりあえず休憩して来いと義父にいわれ、誰もいなくなった病室でウトウトとつい仮眠しました。

どのくらいたったのか、義父に先生が呼んでると起こされて、あわてて戻って話を聞くと、たまたま昼に手術室が空いた、帝王切開決めるなら出来るが?との提案。これは実は義母からの妻を痛みから早く解放してあげたいとの希望に、どうやら病院の好意で急遽、自分たちの昼休憩を調整してまで組んでいただいたようです。

決断を迫られましたが、私自身の気持ちはすぐ固まりました。
帝王切開でええなと妻に確認したとき、ゴメンねと涙ぐむ妻とその妻を優しく抱きしめる義母の姿に、ただただ慰めることしか出来なくて、自分の無力さを痛感しました。もう妻も義父、義母も、私も、体力の限界でした。

ついに誕生

昼過ぎに手術室に入る最後の最後まで、妻が我を忘れるほどの激しい陣痛が襲いました。助産師さんから教わった深呼吸を促し、腰を押したり、さすったりしてなんとか持ちこたえました。ようやく手術室に入って、待合室でまたしばらく仮眠させてもらいました。

おい、来たで!起きろっと、義父に起こされた目の前には、生まれたての娘がいました。
その瞬間、それまでの苦労が吹っ飛びました。義父も、義母もニッコニコになって、かっわいらしいわぁー、疲れ吹っ飛んだわーと言ってました。

はじめて抱かせてもらって、あぁ、良かった無事生まれた。と同時に自分の子どもなんだ、これが今までお腹に入ってたんかというなんとも不思議な感じでした。

ほどなく妻が戻って来ました。「ちゃんと産声聞けたの。先生や看護師さんたちにおめでとうって言われて号泣しちゃった」と聞いて、これでホントによかったと涙が出ました。長く、しんどい体験でしたが、妻とも、義父、義母ともホントの意味で家族一体になった出産となりました。

妻とは昨晩も病室に泊まらせてもらったおかげで久々にゆっくりと話すことができました。
術後の痛みもあるようですが、陣痛に比べればとへっちゃらと昨日が嘘のように元気です。

また思えば、産気づいた日は私の父の命日であり、私たちの入籍記念日だったことにも何かの縁を感じます。すっかり一部では、私に瓜二つで話題の娘ですが大きくなるに連れて、妻の要素がだんだん増えた方が娘にとってはいいななんて早くも思います。娘の名は妻が予め考えていた名前に決めました。


「女の一大事に駆けつけられない男は価値はない。今すぐ行きなさい」

終わりに、この間、FBなどを、通じて励ましやアドバイスを下さった多くの方々、(特に先輩ママさんたちの具体的なアドバイスはとても参考になりました)

急遽、昨日と今日とお休みをいただき、ご迷惑をおかけした社長をはじめ会社の仲間の皆さん

また仕事を休んで妻の実家である奈良にすぐ行くべきか否か悩んでいたときに「女の一大事に駆けつけられない男は価値はない。今すぐ行きなさい」と一喝し、またこんな苦労を7回もして私を産んでくれた母に感謝します。(私の母は双子を含め、8人出産しました。私は7番目)

立ち会うべきか→里帰り&立ち合いたくないと言われてたけど立ち会ってよかった

実は妻からは、出産前は立ち会いが恥ずかしいし嫌だと言われてました。結果、立ち会うことになりましたが「立ち会ってくれて本当によかった。頭ではわかっていても立ち会ってくれなかったことを責めてしまったかも」と怖いことを言われました。あのとき、経験者として助言をくれた母にとても感謝しています。

よくよく考えてみれば、妻にとっても人生はじめての出産ですので、出産前の妻にも、本当に立ち会って欲しいかどうかなんて想像できなかったわけです。(一方で立ち会ってもらいたくなかった話も聞いたり)

ということで、奥さんから恥ずかしいからいいよとか言われても、出産はなにがあるかわからず正解はわかりませんので、【いつでも立ち寄れる範囲の場所にはいたほうがいい】のではと思います。

皆様、本当にありがとうございました!

※長女のその後の成長についてはこちら

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?