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チチLIFE 〜6歳の娘の苦悩に教えられたこと〜

2歳の時に「いつか子どもが欲しい男性に予め伝えたい、子育てしてみてわかった8つのこと(2歳の娘を持つ父編)」、4歳の時に「4歳の娘に「大きくなったらパパと結婚したい」と言ってもらうための4つの方法」と記事を書いてきた長女も早いもので6歳、小学一年生になりました。(ちなみに次女は4歳)

コロナ禍で開始が遅れた小学生生活ですが、いまではすっかり慣れて玄関口から1人で出発(その後、登校班に合流)し、1人で玄関まで帰ってくるようになりました。

そんな中、学校大好き、先生大好きという言葉とは裏腹に、夜泣きや腹痛を訴えることが増えたなと思ってたある日。

ある事件が発覚したのは、ランドセルから無造作に出された下敷きが折られていたのを私が見つけ、モノを大切にしないさいと伝えたら、娘が堰を切ったように泣き出したことがきっかけでした。

突如、気づいた娘の苦悩

「私じゃない!友達にやられたの・・・」と嗚咽する娘。その告白に驚きましたが、泣き続ける娘が落ち着けるよう、なだめながら事情を訊きました。

「イジメ」という言葉がよぎり動揺が走りましたが、以前、記事やらテレビで見た親としての対応として、「どんな時でも私たち親は味方になってあげなくてはいけないこと」「彼女が安心して話せるようにしなくてはいけないこと」を念頭に置きながら聞くことができました。

娘はその友達と席が近くなってから受けた様々な嫌がらせを吐露しました。思わず眉をひそめるようか話を聞きながら、しんどかったね、頑張ってたんだねと抱きしめました。

我が子にこんな思いをさせるなんてという想いもありましたが、娘の説明は拙く、もしかしたら娘の受け取り方が大袈裟になってる可能性もあるのでは?と冷静に考えてる自分もいました。

いじわるされたことの中でも、その子からこれやって的な行動を強制させられたことについては、その子に嫌われないようにと娘自身が甘んじて受け入れている面もあることがわかりました。

娘は以前から友達とぶつかったときに、必要以上に自分が折れて解決する傾向がありましたのでそれを是正する良い機会だと思い、本当は「その子とは仲良くしたい」という娘に娘にはこう伝えました。

「相手の言うことをなんでも聞くのは友達じゃなくて家来だよ。家来になりたいの?友達になりたいの?」

「家来」ではなく「友達」になりたいという娘に「そうだよね、本当の友達になるには嫌なことは嫌と言えるようにならなきゃならない。向こうは嫌な顔するかもしれない、もっと意地悪するかもしれない。でも自分の気持ちを伝えることが大事なんだよ」と伝えると、わかったと答えました。

それからの1週間は毎日、夜は嫌なことされた時にノーと言えたのか、またそれを受けての対応を「作戦会議」と名付けて毎晩フィードバックしました。はじめは言えたり、言えなかったりしたノーをその週の週末の頃には、きちんと言えるようになり大きく成長しました。

最初は相手に戸惑いの反応されたそうですが、相手の態度も良い方向になってきたと思っていた矢先、ある日、仕事中に妻から連絡がきました。

娘の決断、妻の決断

その連絡は、娘が思い切って先生に嫌がらせされていることを伝えたこと、また先生がすぐに対応してくださり、その子から謝ってもらったとの報告でした。

実は娘にはどうしても難しいと思ったら、先生に言っていいんだよと伝えてあったのですが、その日、いつも以上にいじわるされて対応に苦慮し、「このままではダメだ、家来になってしまう」と思ったそうで、一大決心をして勇気を出し、先生に伝えたそうです。

毎日アドバイスした中で、他にもいろいろ長女には例え話をしましたが「家来」というワードが長女には1番腹落ちしてたようです。

相手から素直に謝ってもらったことで、娘は気持ちがスッキリしたし、先生に言って良かった、もう大丈夫と笑顔で言ってました。一方、親としては、やはりその後の様子も気になり、注意深く見守り続けました。

それから良い日、悪い日繰り返してたある金曜日、今度はその相手に娘が叩かれ、そのことがショックで泣きながら帰ってきたとのことでした。

私からはプロである先生に情報を共有して対応お願いするべきだと言われていても、自分の経験から、先生に言うともっと悪化しないか、相手の親に言う方がいいのではないか、娘自身の解決に委ねるべきかとずっと踏ん切りつかず、悩んでいた妻が意を決して、先生に全部伝えたとのことでした。

先生は「よく話してくださいました」と事情を冷静に聞いていただき、私たち親は何よりもその子と仲良くしたいという娘の気持ちを優先したいこと、一方で手が出始めたことに対しての不安を受け止めてくださいました。

そして、その子の様子はもともと注意深く見てたこと、娘が突然、その子の誘いにきちんと断るようになったことを不思議に思ってたこと、一方で事態がそこまで深刻になってたことは気づけていなかったこと、それでもこのようなケースは決して特別ではなく、小学一年生からでもよくあること、そして早めに対応できることで解決はしやすいことなどを教えていただきました。

対応として、本人には親から聞いたではなく、先生自身が気づいた体で、事情を本人に聞いてみるとのことでした。

手を繋いで帰ってきた

月曜日、先生が対応してくれるならと安心する娘をよそに私たちは不安を感じつつ、娘を送りだしました。娘にはこれまでの経緯をまとめた先生への手紙を持たせました。

結論、娘はその子から謝ってもらい仲直りして、なんとその子と手を繋いで笑顔で帰ってきました。

先生からも連絡をいただき、その子に事情を聞いたところ、娘のことを好きで仲良くしたいのに、なぜか意地悪してしまう、そして我慢がなかなかできないという、まるで男子が好きな子に意地悪するのと同じ印象を受けたとの連絡もらいました。

また、その子が謝ったその場で、娘が返す刀で「私も○○ちゃんと、これから同じようなことをしてしまうかもしれないから気をつけるね」と伝え、相手の気持ちを軽くしようとする娘の対応に感動したとおっしゃっていただきました。

私たちもこの経験を通じて、見事に苦手を克服して、勇気を出して自分の意見を言えるよう成長し、相手に遺恨残さず仲良くなりたいという、懐深い娘を誇りに思います。

以上、長くなりましたが私たちの経験が似たような状況の方の役に立てればと思い書きましたので、何らかのヒントになれば幸いです

今回学んだことのまとめ

①子どもには、親は誰よりも味方であることを伝え、親になんでも話していい空気づくりに全力を尽くす
親に情報が来ないと対応のしようがありません。親に伝えたら何ではやく言わないのと叱られたから二度と話しなくなったという経験された方は周りにも複数いました。また「あなたがいじめる側でなく、いじめられる側で良かった」と言われることで呪縛になった人も。安易にそのような声がけしないように気をつけました。
②プロである先生にいち早く情報共有する
親の意向は伝えつつも、対応は先生にお任せする。私が子どもの頃の無神経な対応されたりした昔と違い、今は学校には対応のノウハウが溜まってそうです。また記録をとっておいて共有することで、先生の対応もスムーズになるようで先生からは経緯をまとめた手紙は感謝されました。私たちは幸いにして素晴らしい担任が対応いただきましたが、もし担任の対応が厳しそうであれば、上の先生に変えるのが良いとのアドバイスもらいました。
③いきなりの相手の保護者への直接の接触は避ける
どんな相手かわからない保護者に直接連絡してしまうことで拗れることがあるそうです。プロに任せるべきかと。
ちなみに学校に勤める友人からは学校にもよるかも知れませんが、低学年は積極的に先生が介入し、中学年あたりから徐々に本人たちで解決できるよう誘導していくとのことで、お子さんの年齢で学校側の対応変わるかもしれません。

※長女の成長についてはこちら


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