ACTANT_FOREST

Design with Nature。自然とともにつくったり、書いたり、くらしたり。A…

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Design with Nature。自然とともにつくったり、書いたり、くらしたり。ACTANT FORESTは森のなかにあるデザインラボです。自然と都市のあいだに心地よい循環をつくるためのデザインリサーチを進めています。→ https://forest.actant.jp/

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    ほぼ毎月お届けしているニュースレターを時差ありで転載しています。リサーチする中で発見したナレッジを「自然とデザインをつないで考えるためのヒント」としてお伝えします。

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Comoris:都市で森を育てる仲間募集

みんなで、近所で、森をシェアする。 土や微生物とお隣さんになる。「Comoris(コモリス)」は、近所でアーバンフォレスト(街中の小さな森)を育てるメンバーシップ制のシェアサービスです。シェアオフィスならぬシェアフォレストという新しい自然体験は、遠方に出かけずとも気軽に豊かな自然とふれあい、まるでサテライトガーデンのように、自由に木々や草花を育てる機会を提供します。みんなで、近所で、森をシェアすることで、都市での暮らしをもっとネイチャーポジティブにしていきます。 そのコンセ

    • INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 4月

      自然とデザインをつないで考えるためのヒントをピックアップする「INSPIRATIONS」。新旧問わずに、デザイン、アート、ビジネス、環境活動、サイエンス等の領域を横断し、ACTANT FORESTメンバーそれぞれのリサーチに役立った、みなさんにお薦めしたい情報をご紹介します。 01:都市の遊休地に緑地をつくるゲリラ・ガーデニング遊休地がガーデニングの場として利用されてきたことは、これまでの歴史を見ても珍しくない。レクリエーションや美観のためだけでなく、ハーブのような食事に役

      • Comoris BLOCK:分解されて消える、環境共創型デザインの習作

        昨年、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「Material, or」(2023)に展示した「Comoris BLOCK」に関して、その思考プロセスや作品の背景をまとめたので、ここで紹介したい。 ACTANT FORESTでは、森でのリサーチから得られた様々な気づきをさらに先へ推し進めるために、デザインという文脈のうえでカタチ化にするトライアルを重ねてきた。その成果のひとつが「Comoris BLOCK」だ。以下、作品に込めた意図や仕掛けを概説する。 素材開発・

        • INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 2月

          自然とデザインをつないで考えるためのヒントをピックアップする「INSPIRATIONS」。新旧問わずに、デザイン、アート、ビジネス、環境活動、サイエンス等の領域を横断し、ACTANT FORESTメンバーそれぞれのリサーチに役立った、みなさんにお薦めしたい情報をご紹介します。 01:アーバンフォレストのデジタルツインシミュレーター都市におけるグリーンのデジタルツインを作成するサービスをふたつ紹介する。ひとつはダークマターラボのTreesAIが関わる「Green Urban

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          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 11月

          自然とデザインをつないで考えるためのヒントをピックアップする「INSPIRATIONS」。新旧問わずに、デザイン、アート、ビジネス、環境活動、サイエンス等の領域を横断し、ACTANT FORESTメンバーそれぞれのリサーチに役立った、みなさんにお薦めしたい情報をご紹介します。 01:未来は菌類にありアワード開催「The Future is Fungi Award」は、環境課題を解決するための菌類を活用したイノベーションに対するアワードだ。菌類分野の知見を探求するスタートアッ

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 11月

          ラディクル・シビックス|後編 ー 市民社会の萌芽、その可能性を実装する

          Dark Matter Labs Translated by Takeshi, Mai, Ryuichi この記事は、ダークマターラボによるMedium記事「Radicle Civics — Building Proofs of Possibilities for a Civic Economy and Society」を訳出したものです。前半では基本理念と共に3つの重要なシフトの方向性が設定されました。後半はそれぞれの方向性に関連する具体的な実証プロジェクトの紹介となって

          ラディクル・シビックス|後編 ー 市民社会の萌芽、その可能性を実装する

          ラディクル・シビックス|前編 ー 市民社会の萌芽、その可能性を実装する

          Dark Matter Labs Translated by Takeshi, Mai, Ryuichi この記事は、ダークマターラボによるMedium記事「Radicle Civics — Building Proofs of Possibilities for a Civic Economy and Society」を訳出したものです。ダークマターラボの了解を得たうえで、日本語への翻訳と掲載を行いました。前半をセオリー、後半を具体的なプロジェクトの解説として二分割しまし

          ラディクル・シビックス|前編 ー 市民社会の萌芽、その可能性を実装する

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 9月

          自然とデザインをつないで考えるためのヒントをピックアップする「INSPIRATIONS」。新旧問わずに、デザイン、アート、ビジネス、環境活動、サイエンス等の領域を横断し、ACTANT FORESTメンバーそれぞれのリサーチに役立った、みなさんにお薦めしたい情報をご紹介します。 01:参加型デザインにノンヒューマンなアクターを取り入れるアプローチアールト大学デザイン学部のEmilija Veselovaによる博士論文がオープンアクセスで閲覧できる。ACTANT FORESTの

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 9月

          デジタル・サステナビリティへ、初めの一歩

          7月にリニューアルしたACTANT FORESTのウェブサイトでは、デジタル・サステナビリティに配慮したサイト設計を行っています。情報の視認性やアクセス性を保ちながら、サイト訪問時のエネルギー使用量とCO2排出量をできるだけ低減しようと様々な選択肢を検討した結果、このようなシンプルなUIのウェブサイトに行きつきました。 サイトに搭載しているCO2計測サイト「Website Carbon Calcurator」によると、ローンチ時点での排出量は、1訪問あたり0.02gとなって

          デジタル・サステナビリティへ、初めの一歩

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 8月

          自然とデザインをつないで考えるためのヒントをピックアップする「INSPIRATIONS」。新旧問わずに、デザイン、アート、ビジネス、環境活動、サイエンス等の領域を横断し、ACTANT FORESTメンバーそれぞれのリサーチに役立った、みなさんにお薦めしたい情報をご紹介します。 01:日本初のReFi? 「MORI」のNFTを購入してみた「MORI」は、森の持つ環境価値を、資産として所有・取引可能なNFTにして発行し、誰でも環境改善の取り組みを支援できるようにするサービスだ。

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 8月

          SPUN:地下世界のフロンティア、菌根菌ネットワークをリサーチする

          Ryuichi Nambu はじめに 気候変動や生物多様性の問題にとって植物が重要なアクターであることは周知の事実だが、その土の下に、「菌根菌」という微生物の活躍があることは、まだあまり注目されていない。彼らは植物にとって必要不可欠な養分を土から吸収し、植物と交換している。ほとんどの植物は、菌根菌と共生関係を持っていて、彼らなしではうまく育つことができない。 とある菌根菌は、非常に多くの炭素を地下に蓄え、地球温暖化を防いでいる。植物から菌根菌に送られている炭素の総量は、

          SPUN:地下世界のフロンティア、菌根菌ネットワークをリサーチする

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 6月

          自然とデザインをつないで考えるためのヒントをピックアップする「INSPIRATIONS」。新旧問わずに、デザイン、アート、ビジネス、環境活動、サイエンス等の領域を横断し、ACTANT FORESTメンバーそれぞれのリサーチに役立った、みなさんにお薦めしたい情報をご紹介します。 01:ソーシャルインパクト重視の会計を実現するために「自然資本」を企業の会計に組み込む必要性は以前から議論されてきたが、具体的な施策はまだ明確になっていない。そんな現状に一石を投じる提案として、インパ

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 6月

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 2月

          自然とデザインをつないで考えるためのヒントをピックアップする「INSPIRATIONS」。新旧問わずに、デザイン、アート、ビジネス、環境活動、サイエンス等の領域を横断し、ACTANT FORESTメンバーそれぞれのリサーチに役立った、みなさんにお薦めしたい情報をご紹介します。 01:ソーラーパネルを戴く巨石のアミニズム《ストーン・サークル》(2018)は、ロンドンを拠点とするアーティスト、ハルーン・ミルザによる野外インスタレーション。ボールルーム・マーファからの委嘱でテキサ

          INSPIRATIONS: 自然とデザインをつないで考えるためのヒント 2月

          アーバンフォレストってなんだろう 03:国際カンファレンス参加レポート

          Rina Horisawa 昨年6月末にベルギーで行われたアーバンフォレストの国際カンファレンス「Urban Forest, Forest Urbanism, Global Warming」にACTANT FORESTのオランダ在住メンバーが参加した。ルーベンカソリック大学建築学部のInternational Center of Urbanismというリサーチグループが中心となって企画した初開催となる国際会議だ。その3日間のカンファレンスの様子を3回に分けてお伝えするシリー

          アーバンフォレストってなんだろう 03:国際カンファレンス参加レポート

          アーバンフォレストってなんだろう 02:国際カンファレンス参加レポート

          Takeshi Okahashi 2022年6月末にベルギーで行われたアーバンフォレストの国際カンファレンス「Urban Forest, Forest Urbanism, Global Warming」に参加した。ルーベンカソリック大学建築学部のInternational Center of Urbanismというリサーチグループが中心となって企画した初開催となる国際会議だ。その3日間のカンファレンスの様子を3回に分けてお伝えするシリーズ2本目の今回は、カンファレンスのDa

          アーバンフォレストってなんだろう 02:国際カンファレンス参加レポート

          How forests tell(3/3) : 森の未来洞察をしよう

          植生メモリー開封レポート第3弾。二回目のnoteでは、植生メモリーを利用して森の現在、過去を読み取ってきました。最後となる今回のnoteでは、少し考察のベクトルを変えて、森の“未来”に目を向けていきたいと思います。 しかし、その前に重要な障壁を越えなくてはなりません。 植生メモリーが、ACTANT FORESTの森が抱える諸問題も浮き彫りにしたのです。これを蔑ろにして、森の未来を考えることはできないよなあ……。ということで、その③のスタートは少しネガティブな内容となります…

          How forests tell(3/3) : 森の未来洞察をしよう