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弓を引くこと

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つれづれ弓道:中る中らないも自分次第

つれづれ弓道:中る中らないも自分次第

中らないのが当たり前?

どこの誰が言ったのかは忘れたけど、
「アーチェリーは的中することが前提で弓道は的中しないことが前提だ」と。
語弊はかなりある気もするが、何となく言いたいことはわかる。

的中することが前提なのでアーチェリーはより中心にあてた人が高得点になり、その逆の弓道は的のどこにあたっても的中数1。そういうところからきてるのかもしれない。

そういうわけで弓道はなかなか中らないと言われ

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つれづれ弓道:的に中る、枠に当たる。

つれづれ弓道:的に中る、枠に当たる。

当たり?中り?

矢が的に当たるとは書かず、中ると書く。
不思議な書き方に見えるが特殊な書き方ではないらしい。
いわゆる的中を示す時、通常は中ると書くとのこと。

ちなみに食中毒のときの「あたる」も中ると書くらしい。あと、野球とかで今日はあたってるな、とかも中ると書くらしい。
普段生活していて「中る」なんて書かないな。
でも、「的に当たる」と書くのもすごい違和感がある。
これは弓道をしている人間は

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つれづれ弓道:道具あれこれ その2

つれづれ弓道:道具あれこれ その2

しっかり弓具沼

(つづき)

弓を頂いてしばらくは道具を購入することはなかったのだが、徐々に欲がでてくる。
最初は小さく、二段昇段の自分へのご褒美にギリ粉入れを購入。ギリ粉というのはかけに使う松ヤニで、滑り止めだ。入れ物なんて何でもよくて、100均の小さなプラスチックケースで十分なのだが桜の木でできたそこそこするものを買ってしまった。

こんなやつ ↓

三段になった時は和服を買って、四段合格時

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つれづれ弓道:道具あれこれ

つれづれ弓道:道具あれこれ

そして弓道沼へ

弓を引くのが面白くなってきて、毎週のように道場に出かけるようになっていくとどっぷりとはまっていくものである。

弓は道場のものを借りて、袴とかけ(右手に着けるグローブのようなもの)は高校時代のものをそのまま使っていた。矢は自分に合う長さがあるので購入した。で、そのうちに自分の弓が欲しくなる。

だいたい初心者であれば何年かは強い弓が引けるようになるまで弓を借りて、強いものに徐々に

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つれづれ弓道: 忘れたものと忘れたいもの

つれづれ弓道: 忘れたものと忘れたいもの

経験があってもすぐにできるもんじゃないんだよ

しばらくぶりに復帰したからといってすぐに弓が引けるようになるかと思ったら大間違い。筋力は落ちてるし、いろいろ忘れてるし。あと、やはり慣習というか、いろいろな決まりごとが違ったり。まぁ、これは学生と社会人というより道場ごとの違いなんだけと。
あとは所作が昔と変わってたりするものあったりする。

あと、弓道には流派みたいなものがあったりして引きかたや体配

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つれづれ弓道:どこでもできるってわけでもないのね。

つれづれ弓道:どこでもできるってわけでもないのね。

弓道が盛んな地域とそうでないところ

私が住んでいた高校は比較的弓道が盛んだったと思う。各高校に弓道部があったし、市立の立派な弓道場があった。
県内に10人立ちの県立弓道場が2ヶ所あるというと驚かれる。確かに単に県立道場、って言ったらどっちに行ったら良いのか迷ってしまう。ややこしい。
そういうところで育ったものだから高校には必ず弓道部があるもんだと思ってたらそうでもないらしい。これは随分大人になっ

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つれづれ弓道:出会いと偶然と。

つれづれ弓道:出会いと偶然と。

社会人で弓を引くようになる

高校を卒業して大学へ進学するも弓道を続けることはなかった。県立の道場が近くにあり、顔を出してみたものの通うことはなかった。
いま思えばもったいないことをした。そこそこ立派な道場で審査なども行われる道場だった。今後も訪れることもあるかもしれない。そういう意味で慣れておけばよかったかも。

大学生活はサークルや研究等、いろいろと楽しいことが多くそこに時間を割くまでにはなら

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つれづれ弓道:有言実行の先生

つれづれ弓道:有言実行の先生

人に教えるということ

高校時代に指導していただいていた先生が、「学生を指導すると自分が上の段位にいけなくなる」と周囲から言われた、と言っていたことがあった。
これはどういう意味で言われたのかはわからない。自分の稽古量が減るためか、競技としての弓道の考え方になってしまうためか、真意はわからない。

確かにいま教えていただいている先生達は自分の稽古時間を指導に回している感はある。
弓道というのは〇〇

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つれつれ弓道:どの位置で引くか

つれつれ弓道:どの位置で引くか

皆で力を合わせて

弓道は個人競技のように思われるが、学生の大会は基本的に団体戦。3人ないし5人のチームで合計的中数を競う。

この時、バラバラに弓を引いているようで実はそれぞれがつながってたりする。いわゆるポジションのようなものが存在する。

一番手が必ず中てることによりチームを盛り上げる。特にチームの一番最初の射は必ず中てる必要がある。
二番手もそれに続く。もしくは1番手が外しても空気を変える

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つれづれ弓道 : 独特な世界

つれづれ弓道 : 独特な世界

声を出すということ

社会人の弓道になく、学生の弓道にあるものがある。声出しだ。まぁ、なんというか、声援?声援なのかな??

味方が的に中ったら声を出す。
よく聞くのは「よしっ!」というかけ声だが、私の学校は「しゃ!」でした。これがよっしゃーの略なのか「射」と言っているのか未だに謎だ。

高校の頃、トレーニングと平行して行われたのがこの声出しの練習だ。
とにかくお腹から声を出すように指導される。た

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つれづれ弓道:教えていただいたこと

つれづれ弓道:教えていただいたこと

師の教えはずっと

高校時代、教士という称号をもった先生にコーチしていただいていた。簡単にいうとすごい先生だということだ。
高校生でそのような先生に指導されたのはとても幸運だと今では思う。
高校の部活はやはり試合に勝つことが目的で、そのためには射技や体配を犠牲にすることがあるのだけど、先生に見ていただいていたせいか、かなりちゃんとした学校だったと思う。
とにかく的に当てることだけを突き詰めて、試合

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つれづれ弓道:歩き方、座り方そして立ち方

つれづれ弓道:歩き方、座り方そして立ち方

弓を引くだけではないということ

弓の引き方が決まっているのと同じようにそれ以外の動作も決まっていたりする。道場内への入り方、歩き方、座り方。入って出てくるまでの所作が全て決まっている。
道場に入る時は上座から遠い左足から、出るときは同じく上座から遠い右足から出るのだ。それによって上座におしりを向けない。
座るときは右足を半歩引いてから座る。これも半歩引くことによって上座をおしりを向けない形になる

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つれづれ弓道:弓の引き方

つれづれ弓道:弓の引き方

決められた動作を決められた通りに動く

和弓は好き勝手に引いて良いわけではなく、決まった動作通りに引かなくてはいけない。射法八節という動作を8つに分けた形に従う必要がある。トレーニングと平行してこれを覚えるために弓を持たずに動作だけを繰り返す。

八節、と言ってもあいだあいだに細かい動作が入ってくる。動作は8つではなく実際にはその倍以上はある。
そのうち無意識に体が動くようになるから、と言われても

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つれづれ弓道:出会ってしまったのよ。

つれづれ弓道:出会ってしまったのよ。

出会いは何となく

弓道を始めたのは高校生のとき。
部活をどうしょうかと思っていた時に目に飛び込んできた。

特に誰かを誘ってとかはなく、一人で見学に行ってみた。道場を訪れると同じ出身中学の人がいて、ホッとした。

道場の中で先輩が稽古をするのを見る。
何となく他に入りたいと思えるものもなかったのでその日のうちに入部を決めた。
弓に憧れていたとか前から入りたかったとかなかった。でも、かっこいいな、

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