見出し画像

つれづれ弓道:出会ってしまったのよ。

出会いは何となく

弓道を始めたのは高校生のとき。
部活をどうしょうかと思っていた時に目に飛び込んできた。

特に誰かを誘ってとかはなく、一人で見学に行ってみた。道場を訪れると同じ出身中学の人がいて、ホッとした。

道場の中で先輩が稽古をするのを見る。
何となく他に入りたいと思えるものもなかったのでその日のうちに入部を決めた。
弓に憧れていたとか前から入りたかったとかなかった。でも、かっこいいな、とは思った。
何が劇的な出会いがあったわけでもなく、強烈な憧れがあったわけでもなく、ただただ出会ってしまっただけ、そんな形で始めたのでした。

生きていると何かしら選択を迫られることがあるけど、たぶんこの選択は私の人生の中でのベストオブベストと言っても良いくらいの決断だと思う。よくよく考えたらすげーな。

弓を持つまで

入部してすぐに弓を引けるのかなという考えは甘いにもほどがあった。
数ヶ月はトレーニングが続いた。
腕立て伏せ、腹筋、スクワット、マラソン。
弓道にそんなに筋力必要ですか?と思わずにいられないレベル。

その中でも特異なトレーニングがあった。
ニノウデ、おそらく二の腕のことと思うのだけど、坂道で足を坂の上方に向け、頭は坂の下に向けて体の左側を下にして横を向き、左腕を真っ直ぐ伸ばして体を支えるというものだ。わかる?誰かイラストにしてください。
このとき、左腕の肘をうちがわにひねった状態で体を支え続けるというものだ。
弓道では弓を持つ腕の肘を内側に回す回内といいう動作が重要だけども、このトレーニングがその役に立ったのかは今も謎だ。
ただ、右腕よりも動きがスムーズなので効果があったと信じたい。

弓道部は入部希望者が多いのでトレーニングで人数を絞っているのではないかという噂があったりなかったりしてたけど、実はそこまで深く考えてはなかった気もする。
ただ、人数が徐々に減っていくにつれ同学年の結束は強くなっていった。このときの仲間は何十年経った今でも付き合いがあって、今でも合うと部活時代のバカ話を何度もしてしまう。
はからずも良い方向に向かったんじゃないかな。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?