見出し画像

【植栽家の日常】20230312 刈り取った枯れ花を生けてみたり

本題に入る前に備忘録としての日記。
明日は雑誌の取材があるため、脳の負荷を軽くしたくて起床前の読書はお休み。

起きてすぐにいつものルーティン、ハーブティーを淹れて体を内側から温ためながらピアノ朝練を開始。

6:30〜ピアノ朝練。
ウォーミングアップ
スケール ♭系全調

初見練習。
今日は、難曲とは重々承知しつつ、ラフマニノフ作曲 平井丈二郎編「アンダンテ・カンタービレ(パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏)を、読むだけ読んでみました😅

とてもお上手なピアノ友達が以前この曲を弾いていらっしゃって、すごく難しいと仰っていたので、かなり腰が引けていたんですが、せっかく楽譜があるので、チャレンジしてみました。

ま、私くらいの技量で初見だと、かろうじて何の曲(を弾こうとしている)かは分かるくらいのズタボロさ加減でした😅  買った楽譜に目を通すことができたので良かったことにしましょう。


バッハ 平均律 1巻2番、6番
2番はノーミスノンストップでプレリュードとフーガを通すのを目標に頑張り、初めてクリアーすることができました! 引き続きコンスタントに通せるようにしたいです。

弾き込み中の6番もプレリュードとフーガともに超絶ゆっくりでミスしないで通せるように部分練習も含め多めに時間を割いて練習しました。


スクリャービン エチュード op.2-1
ラフマニノフ 楽興の時 第3番、4番
秋に行われるSNSのピアノ同好会の発表会ではこれを弾きたくて、実現させるベースで練習の本気度が上がってきました。スクリャービンと楽興3はとにかく表現を豊かにしてじっくり聴かせられるように。
4番は速く激しい中にちゃんと抒情性を盛り込んだ演奏ができるようにしたいです。

ここまでやって、休日定番のご近所スタバ朝食。



帰宅して8:30am~  先生とつないでリモートレッスン。
来週ピティナステップで弾く ドビュッシー 「グラナダの夕べ」「雨の庭」
今日のレッスンも主に「雨の庭」のピンポイントで苦手な箇所を、声部を分解したり、リズムを変えたりしていろいろなアプローチで練習しました。



で、今日は春に向けて庭の片付けごとを少し進めました。

2023年1月上旬に撮影した写真。中央右の白い布に巻かれているのがアガベ アッテヌアータ、
丸で囲まれてるのがテトラパナックス パピリフェルの花穂。


アガベ アッテヌアータ 'ボーチンブルー' の冬支度不織布巻きを解いたり、テトラパナックス パピリフェル(カミヤツデ )の枯れた花穂を刈り取ったりしました。

カミヤツデは、上写真のように1月上旬くらいまではいい感じで蕾が上がっていくのですが、こちら群馬県前橋市ですと、1月下旬〜2月の寒さで花茎が凍みてしまい、開花にはいたらずフリーズドライフラワーになってしまいます😅


今朝の時点で上写真のような感じで、とても見苦しくなっていたので、すっきりさっぱり刈り戻しました。

このような状態になると「枯れちゃったのでは!?」と慌てる方も多いのですが、関東平野部くらいの気温環境では、滅多に寒さで枯死することはないです。
先端の芽が枯れ下がっても、幹の途中とか株元から新しい芽が出て復旧しますのでご安心を。

乙庭店頭植栽の個体も、枯葉と枯れた花茎をカットしたらこのように春の新芽が伸び始めていました。


カミヤツデのフリーズドライの花、間近でみると上写真のような感じで、結構オーナメンタルなんですよ。

茎を覆っている綿状の粉体が取れて空気に舞いやすく、枝同志が触れ合ったりするとちょっとホコリっぽく感じられるのがやや難点ですが、花材としても一風変わっていて面白いなと思ったので、刈り取ったドライの花茎で一種生けしてみました。

枯れた枝を数本 花器に生け込んだだけですが、かなり風情のある感じにアップサイクルできたと思います😊

剪定や刈り込みで出る枝って、花材として見ると結構ダイナミックなサイズ感で、生花に使うととても豪華な作品を作れるんですよね。

大きな枝モノ花材って花屋さんで買っても高級だし、品揃え豊富なお店じゃないとそもそも手に入りにくかったりもします。

園芸をしていると、剪定時に自分の好きな植物のダイナミックな切り枝がまさに有り余るほど手に入るんですよね。ただ「剪定作業」という先入観があると、切った枝はそのままゴミという意識に偏ってしまいがちです。

上写真は、メンテ先の刈り戻し作業で出たブドウの長いツルを使い、その動きのある姿を軸にして作った巨大な作品です。作品だけでも全高2mくらいあるので、サイズ感でいってもとてもゴージャスな雰囲気が演出できます。

こういう、一本だけでも存在感のある大きな枝モノってなかなか花屋さんでは見つけにくいですし、あっても高価だったりします。

剪定する枝って、そもそも変な曲がり方をしているからカット対象になったりするので、そのまま面白い枝ぶりとか唯一無二的な形のものが多かったりさそます。素敵花材の素質満点なんですよね。

剪定枝をそのまま枝ゴミとして捨ててスッキリするのも潔くていいんですが、捨てる前にいったん寄り道で、お部屋に生けて楽しんでから片付けるのもまた、自分で植物を育てているからこそできる、園芸家ならではのプチ贅沢な植物の楽しみ方なのではないでしょうか。


この記事が参加している募集

#最近の学び

181,413件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?