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おすすめピクニックティー ギア

外で飲食をするのが好きです。
お茶に関してはヨーロッパではピクニック※、日本では野点があるように、心地よい外気と日光を感じながらお茶を楽しむのは歴史ある娯楽の一つです。
外でお茶をするのは気持ちがいいけれど、ピクニックと言われるときちんとした公園に行かないといけない気がして敷居が高い。
そんな時に読んだのがデイリーポータルZのチェアリングの記事でした。

チェアリングとは、河川敷でも浜辺でも近所の景色の良いところへ、アウトドアチェアをひとつ持っていって、ちょっと飲んだりのんびりしたりして楽しむ行為のことです。キャンプと違って椅子一個なので、飽きたらすぐ場所移動ができ、かつ気軽に始められるのがポイントです。
「これ、お酒じゃなくてお茶でやったら楽しいのでは??」と思ったのがはじまりで、何度か繰り返してるうちにおすすめのギアが見えてきたので紹介します。

選定ポイント

「大人1〜2人、徒歩で、自分で荷物を持って移動する」ことを想定して選んだものです。
車が使えたり、もっと遠出だったり、お子さんが一緒に行くケースだとまたベストチョイスは変わってくると思います。車だったら食器フルセット持ってくしお湯は多めに持っていくしシガーソケットからお湯沸かすこともできるしミニテントも持っていけますね……。あまり重装備だと趣旨から外れますが……。
伝統的な英国ピクニックティーはウィローの籠にフルセットの食器を詰めていきます。執事さんが持ってくれるならそれでも良いんですが、残念ながら運ぶのも楽しむのも私、マッチョ以外は同じことをすれば楽しむ前に疲れ果てると思っています。「便利なものは積極的に取り入れて、できるだけ軽装備で」をモットーに選んでいます。誰かの参考になれば幸いです。

茶道の見立て茶箱からもアイディアをもらいました。コスメバッグの茶箱可愛すぎる……。
※ウィキペディアのピクニックのページ、異様に完成度の高い文学なのでぜひ読んでください、行きたくなるので。

とある日の一例

写真の全てのアイテムが左上の小さめコスメポーチに収まります

この日はおやつを現地調達する予定だったので、このポーチと水筒のみをリュックに詰めました。あらかじめワンセットの非常持ち出しお茶袋を作っておけば、「なんか外気持ちよさそうだな……」と思ったときにお湯だけ用意してすぐに外出することもできます。
以下、それぞれのアイテムについて詳しく解説していきます。

必ず持っていくもの

ステンレス水筒

アツアツのお湯を水筒に詰めます

お茶を淹れてから持っていくと味が変わってしまうので、お湯とティーバッグを持ってその場で淹れるのが好きです。あとその方が複数種類のお茶を飲めます。500mlで2-3杯、800mlで4-5杯くらいです。
最初はAmazonで800ml 1000円くらいの安いやつを買いました。カップや飲み口がないタイプの方が軽いのでおすすめてす。
予算が許せば、軽量であれば軽量であるほどよいと思います。どのみちお湯で重くなるので…。保温性と軽さだとタイガーや象印がやはり優秀です。
今はどうしても冷やしたくないときは象印のシームレスせん、後述の茶箱に合わせるときは可愛さ優先でフランフランの水筒を使っています。

夏場は水出しアイスティー1本+ステンレスボトルのお湯1本を持って海辺に行くなどしました

ティーバッグ

パッケージの可愛いティーバッグとか特に楽しくておすすめ

お気に入りのティーバッグをいくつか持ち出します。個包装になっていないものは無印のアクリル小分けケースL小分けケース・5段に入れたりしました。アクリル小分けケースLx6個を小物ケースLに収めたりもできます。リーフティーは後始末ができないので諦めるか自作ティーバッグ化(後日書きます)してしまいましょう。
お湯がだんだん冷めるのを想定して、紅茶(先に飲む)と緑茶(温くなってからも美味しく淹れられるので後半に飲む)を組み合わせることもあります。

マグカップ・ティーカップ(陶器またはガラス)

SOBOKAIのソルジェンテ、紅茶にも緑茶にも似合ってお気に入り

紙コップやステンレスタンブラーではなく、ここは少し重くてもぜひお気に入りのちゃんとした食器を!「外でお茶を楽しむ特別感」がグッとアップしますし、お茶も美味しく頂けます。以下のクロスで包んで割れ防止にします。

クロス

気分を変えるために複数枚持っていくことも

大きめのランチョンマットサイズでよいです。「クロスを広げた場所がテーブル」というのがピクニックティーのルールだとどこかで見かけました。見た目もよいですし、屋外ベンチに直接置くのはやや気が引ける食品も気持ちよく置けるようになるので結果荷物が減る気がします。ティータオルやら、手芸屋さんで切り売りしてもらった布そのままなどいろいろ持ってますが、IKEAの4枚入り400円くらいのやつが出番が多いです。大きさもちょうどよく、しっかりした厚みのある布でですし、割とどんな食器とも食品とも似合うので重宝してます。あと安くて汚しても罪悪感が少ないので…。

キッチンペーパーまたは汚れてもよいクロス

何でもいいけど繰り返し使えるキッチンペーパーとかが特に便利です

クロスに包む前に飲み終わったカップを拭きます。次のお茶を淹れるときに味が混ざらないよう拭うこともできます。

ゴミ捨て用ジップロックバッグ

ジップロックもどきではなくぜひ正規品のジップロックイージージッパーを。快適です。スープを入れても漏れないくらい水漏れしないので、二重袋など面倒なことをせずとも濡れたティーバッグのごみを安心して持ち帰れます。使用済みのティーバッグやペーパータオル、お菓子の包装紙などを全て入れます。
スライドジッパータイプが便利です。ゴミは風に飛ばされる前に入れて、こまめにジッパーを閉めています。あとゴミを全てこれにまとめておけば、帰ってからの片付けも袋ひとつ捨てるだけで楽ちんです。

ペーパーナプキン

キッチンペーパー、ティッシュ、何でも。少しあると重宝します。

おやつ

クッキー缶をひとつ持ち出すのも手軽でいい

お気に入りのクッキー缶を1つ持ち出してもよし、好きなおやつを少しずつパッキングしてもよし。チェアリングの精神に則り、散歩した先で現地調達するのも気軽に楽しめてとても良し。美味しいパン屋さんに寄ったり、和菓子屋さんで日持ちしない生菓子を買うのもいいですよね。

行った先のローカルスーパーでお弁当を買ってみてもいい
笑っちゃうほど大きいおむすびのお弁当が売ってました

リュックのときはレジスタントソレイユ(パッカブルの薄いやつ)を使ってました 1gでも軽くしたくて

アウトドアチェアがあるときはリュック(楽であるということはより遠くへ散歩できる、お茶の時間を純粋に楽しめるということを意味します)に全て入れてました。水筒+ヘリノッ○スサイズのチェアだと入ります。
チェアをやめてからは安達紙器のTime VoyagerシリーズコレクションバッグSSに、ボトルストラップ(LEPSIM)、水筒(FrancFranc)を合わせるのがお気に入りです。

かっちりした素材の方が転倒したり割れたりする心配がなくて使いやすいけど軽さと要相談です(これはもはや「(多少重い)でも可愛いからOKです」になった)
ボトルストラップのほか水筒用カバンなるものも存在します
どこで買ったか忘れてしまった fifthか楽天だった気がする ボトルバッグで検索してください

気分で持って行ったりするもの

おやつ用小皿

生涯で使える小皿1枚だけって言われたらSTUDIO Mのポンポネを選ぶと思う

缶入りのおやつだとなくてもいいかも。カップ同様あると気分が上がりますが、カップほどマストではないので、軽くしたいときは持っていかないときもあります。

ティーポット

小さめのティーポット+ミニカップまたはマグ/ティーカップ(ティーバッグ1個分にちょうど良いサイズのもの)を持ち出します。割るのが怖い場合は曙産業のトライタン樹脂のティーポットシリーズがおすすめです。

ウェットティッシュ

100均一で売ってた小さいやつ。あると便利です。

アウトドアチェア

ヘリ○ックス風のチェアをアマゾンで2000円強くらいで買って使ってました。コンパクトでリュックに収まるのにしっかりリラックスできます。
最初はチェアリングから開始したんですが、私の近所はなんだかんだいい位置に椅子が設置されていたりで使う機会が減り、途中から軽量化のために持ち出さなくなってしまいました。

ミニテーブル

セリアのプラスチックのアウトドアテーブルが軽くてちょうどよかったです。ヘリノックス型のチェアはアームレストや物が置けるところがないので、熱いカップを置いておけるところを作るために持っていっていました。常にカップを持っていると気が休まらないので。
しかしチェアとともにだんだん持ち出さなくなりました。

インフレータークッション

「地面や外付けの椅子は硬くてお尻が痛くなるからピクニックは嫌い」という方へ。
クッションマットと空気を組み合わせたインフレータークッションがおすすめです。バルブを開けると空気を取り込みはじめ、3-5cm厚のしっかりしたクッションになる。ただのビニールクッションではなくマットも入っているから座り心地がよいし、空気を抜いて丸めることができるのでコンパクトになります。amazonで1つ1000円くらいで手に入るほか、snowpeakなどのおしゃれキャンプメーカーからも良いものが出ています。私は座り疲れたら散歩すればいいので一人のときは持って行かないです。

ピクニックラグ

寝っ転がりたい人へ。ブルーシートやビニールシートだと気分が上がらないので山陽製紙のcrepを持っています。すごく軽量かつおしゃれ。水洗いもOKで便利です。しわのついたクレープ紙の手触りはもはや畳やゴザに近く、とてもリラックスできます。

おすすめしないもの or 持っていくのをやめたもの

ペラペラのビニール袋、紙コップ、など

ピクニック御用達の軽い使い捨てグッズ系全般は風に飛ばされがちです。ちゃんとしたもの持ってくほうが勝手に飛んでいったり倒れたりしなくて便利だし、ハラハラせずに楽しめます。

おまけ: 中国茶の場合

中国茶派の方はティーポットからカップから時には茶葉ケースまでミラクルに収まるトラベルティーセットなるものが豊富に存在しています。pinkoi、amazon、アリエクなどで探してみてください。茶漉し部分が荒めなので深蒸し煎茶やブロークンの紅茶には適さず私は使えないのですが、フルリーフの中国茶だとぴったりだと思います。 

おわりに

肌寒い秋に外で飲む温かいお茶、春の桜や藤を楽しみながら近所で飲むお茶、夏に海辺で飲む水出しアイスティー、どれも楽しいですよ。軽装備なので寒くなったり暑くなったりしたらすぐに場所移動できるのもよいところです。今はまだ寒すぎると思いますが、次の気候のよい時期に思いを馳せて、お気に入りのピクニックギア探しをはじめてみてはどうでしょうか。素敵なお茶時間になりますように!
あとおすすめの楽しみ方があったら私にも教えてください。

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