ご飯記録53 さみーから鍋！

キムチ鍋
かぼちゃの煮物
アーリーレッドとミニトマトのマリネ

そんな今日の晩御飯。
前日との温度差マイナス10℃ということでロンTにスウェット、その上からダウンベストを着てロングコートを重ねてマフラーぐるぐる巻きという万全の態勢で外に出る。手が寒い。手袋を探す。ない。あれ……ニット帽と一緒に仕舞ったはず……マフラーのケースかな…….ない……捨てたんだった……この辺は風が強すぎて去年まで使っていた毛糸の手袋では無理があると気づき、指先が破れそうだったこともあって捨てたのだ。冬が始まる前に風通さないの買えばいっかと思っていたのをすっかり忘れていた。
なので今日は素手で出勤した。コートのポケットに手を突っ込むと猫背になるし歩きにくいのでできればしたくないけど、ポケットの中でカイロを握り締め出勤した。
夫から「キムチ鍋が食べたい。材料は買って帰る。」と連絡があった。夕飯のことをなにも考えなくていいのは楽だ。

仕事がいよいよ忙しくなってきた。私はスーパーの野菜売り場で働いている。
冬至に向けた売り込みをしつつクリスマスの提案もし、年末年始の準備もする。気温が低くなった今日みたいなタイミングで鍋商材の強化もしなければならないし、もちろんそれ以外の定番野菜も疎かにできない。一年で一番考えることとやることが多い時期である。毎日無我夢中で仕事をこなし、仕事から帰ったら食事と風呂と睡眠しかしたくない。体力がねえのに無理しちゃうの。てへっ。
でも、楽しい。
煮物以外のかぼちゃの食べ方ないかしらと声をかけられたら一緒に考えるし、クリスマスで浮かれている子供たちは微笑ましいし、おせちの準備しなきゃとあれこれ買い揃えている人の後ろにはたくさんの家族が見える。必死に働きながら、少しずつ幸せをお裾分けしてもらっている。

ほぼ毎日買い物に来てくれる常連さんから年明けに「やっと落ち着いたね、今年もよろしくね〜」と声をかけてもらって、やっと肩の荷が降りる。そこまでは今年も全力疾走だ。