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シュワッと

あれ?

梅雨は?

明けたの?

暑さ脳天直撃

ってなもんで。

夏だ。

太陽がギラギラしている。

昔そんな歌があったな。

それにしても

この暑さ。

季節はひと言申し送りをしてくれても良いんじゃない?

明日から夏ですよ。

っ的な。

いやはや環境の気まぐれには困ったものだ。

夏の訪れ…

猛暑といっても過言ではない。

冷房などで対策を。

対策をしつつも…

夏は夏ならではの心地良さがある。

夏には夏の楽しみを…。

最近楽しんでいること。

冷蔵庫に入れていた、よく冷えたグラスコップ。

「キンキンに冷えてやがる~!」

何かの漫画でこんなセリフあったな。

冷えたグラスに氷をコロリと。

そして冷えたウィルキンソン。

ペットボトルのフタを開けると、「プシュッ」という炭酸が抜ける音が。

この音。

夏との相性が抜群であると自分は思っている。

仕事帰り。
暑い部屋。
外は明るい。
もう身体は暑さと疲労でグダグダ。
あ~、今日も疲れた。
1日の終わり。
暑さと疲労を解き放つ「合図」がほしい。

冷蔵庫におもむろに手を伸ばし

手に取る、よく冷えたウィルキンソン。

ビールの方が良いんじゃない?

アルコールは控えている。

なので「ウィルキンソン」。

炭酸の魔力は絶大。

開けよう。

「プシュッ…」

良い音だ。

不思議な感覚に襲われる。

暑さの中に消えていく、揮発した泡の魅力。

ペットボトル内には炭酸が立ち上る。

閉じ込められていた泡が、解放されていく。

その様子は涼しげに見える。

そして泡は「開放感」を連想させるものなのだろうか。

浮かんでは消えていく泡。

冷たい液体。

夏の暑さを紛らわすように…。

「プシュッ!」

心地の良い瞬間だ。

グラスにウィルキンソンを注いでいく。

炭酸が揮発する。

「シュワシュワッ…」

氷が液体に浮かぶ。

泡が氷の隙間をかいくぐり、液体から空間に蒸発していく。

「カラン」

氷が音を立てる。

グラスが水滴を発生させ、冷たさが視界を通しても伝わるようだ。

このまま氷入りのウィルキンソンのみを楽しもうか?

いやいや…

レモンを入れよう。

8分の1の大きさに切ったレモンを。

少し探すのに手間取った無農薬のレモン。

ウィルキンソンに、無造作に果実を絞る。

搾った果実はそのまま液体に。

泡がその衝撃に反応する。

氷もレモンという存在を受け入れている。

搾ったレモンと液体を静かに混ぜ合わせる。

泡が消えない様に。 

レモンの果汁が均等に混ざり合わさるように。

ゆっくり、丁寧に混ぜる。

気分はプロのバーテンダーが見せるステアという技法。

まあ、ほど遠いけど。

混ざり合ったウィルキンソンと、氷と、レモンの果汁と、レモンの果実。

最近の楽しみだ。

この夏の楽しみだ。

凄くハマっている。

ウィルキンソンの強炭酸+氷+レモン果汁+レモンの果実。

抜群の相性だ。

まあ合わないわけないですよね。

コンビニとかでそれ系の酎ハイとか売っているし。

アルコールを口にせずとも、充分に開放的な気分を味わえる。

魅力的で、夏の暑さを演出してくれんですよね。

レモンのクエン酸がさっぱりと
揮発する炭酸が、暮れ行く夏の時間に寄りそうように
氷は冷たく全てを冷やし
ウィルキンソンが喉を刺激する。

泡は何もウィルキンソンだけではない。

それこそビールや缶酎ハイ、ハイボールなど立ち上る「神泡」は様々だ。

良いですよね。

蓋を開け、「シュツ!」っと音がして、見た目にも「涼し気」な泡が立ち上って、喉越しを刺激する炭酸の爽快感って。

その爽快さに絞ったレモンの果汁が加わると、気持ちがキリっと変わるんですよね。

ええ、自分だけかもしれませんけど。

なので最近よく飲んでいます。

「レモン入りウィルキンソン」

全て飲み干したグラスには、絞ったレモンの果実が転がっている。

まだまだ果汁の味がする。

飲み足りない。

ウィルキンソンを再び注ぎ入れよう…。

立ち上る泡と炭酸の揮発。

そして抜ける音。

その様子は「涼し気である」と連想できる、夏の暑さ。

夏ならではの楽しみ…。

そうとも言えるのかもしれない。

二杯目も飲み終えた。

このへんで止めとこう。

グラスを片付けようと手に持ち、おもむろにグラスの底を除いてみると

底の空間には「気泡」が浮かぶデザインが施されており、その様子が炭酸の「ソレ」を連想させる。

心憎い仕掛け。

何も涼しさを感じるのは「液体」の様子だけではなく、その「全体像」を楽しめということなのだろう。

この夏、このグラスもヘビー・ローテーション確定だ。

泡が消え入るように、静と動を表現し、夏の貴重なひと時を楽しめるように。

音数を少なく、間をたっぷりと使い、炭酸が揮発するような一瞬がそこにあるように。

ピアノの音色は悲しげに、歌声は祈りのように。

夏と共に過ごす「ウィルイキンソン・タイム」にこんな曲はいかがだろう。

イギリス出身のシンガー・ソングライタ―

ジェイムズ・ブレイク。

楽曲と歌声の狭間にひそむ「間」みたいなものが凄く印象的ですよね。

ジェイムズが2010年にファイストの楽曲をカバーした

「リミット・トゥ・ユア・ラブ」

夏の暑さと、一瞬の揮発する泡の時間をより涼やかにしてくれるかもしない。

良い曲です。












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