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詩の集まりみたいなもの

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詩、詩みたいなものをまとめてみました。
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#冬

【詩】 雪の陰影

【詩】 雪の陰影

甘く 溶けた 温かみ

雪と 混じる 暖かみ

かしこに感じる その気配

見つめれば 静かに話し
神々しく 微笑みかける

只々 映し出して
密かに 映し出して…

熱く 凍える秘密を打ち明けず

何事もなく
白く 丸く
心を通わせる

しんしんと…
限りなく
しんしんと…

美徳のような温かみ

冷たく混じる暖かみ

見つめれば
限りなく透明で
不誠実に美しい

淡々と

そう

淡々と…

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【詩】朝光

【詩】朝光

光と暗闇
対でいて同一の恵み物
外は霜風 雪しまき
雪達による百鬼夜行
暗闇の過剰 意識の充電
蓄える強さ 凍雪の弱さ
刻々と感ずる暁風の気配

やがて覗くは白緑か
光が時を支配する
目覚めし台地に冬の靄
光の粋な恵み物
疲れた大地の朝風呂を見る

朝の光で蘇生する
意識は放出されてゆく
現世は-+で壱になる

光と暗闇
対でいて同一の恵み物
人々は恵み物で壱になる
日々日々新たな新人間  

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【詩】窓の世界

【詩】窓の世界

家でボンヤリと窓を見つめて、ふと浮かんできた言葉達。
少し言葉を綴ってみよう。
詩のルールに疎く、言葉の羅列で「詩みたいなもの」ですが、言葉を連ねてみようと思う。大分と勇気が…。
どうかご容赦願いたい。

窓の世界

窓の世界  
覗けば雪が降る
しんしんと
しみじみと
やがて色彩失う色失い 

やがて涙を流す涙窓
寒さに震える涙窓
心を震わす窓心

窓を見る
覗かなければ色戻り
色失い
色戻り

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