起業するのが怖くて2年間ビビってた、会社員の私に、カナダ人実業家がくれたアドバイス。
本日は、私が会社員をやめて起業した時についての話をしようと思います。
これから起業、自分の力で稼ぎたい人の参考になればうれしいです。
会社員時代、起業前
私は大学を出たあと、大手メーカーに就職し、海外営業を行っていました。
一般的にはホワイト企業と言われる会社に入れたのですが、どうにも会社の仕事の回し方や雰囲気、労働環境に馴染めませんでした。
そこで、もともとマイペースでわがままで、起業に漠然とした憧れがあった私は、起業したいと思うようになりました。
しかし、何をどうすればいいのか分からない状態でした。
特徴としては、
・会社員としても特に際立って優秀でもない
・プログラミングなどの独立しやすいスキルもない
・有力なコネクションもない
・給料も普通の会社員なので多くはない
・資金はなし、奨学金(つまり借金)はたくさんある
こんな感じですね。
カネなしコネなしスキルなし!ビジネスアイデアもない。
書いていて悲しくなりますね。笑
そんな中、いつも、起業の体験記や起業についての本やネットブログを読むような日々でした。
どうせ普通の会社員は、起業して食べていくことなんて出来ないんじゃないか、そういうふうに思うこともありました。
カナダ人実業家との出会い
そんな中、一人との出会いが私の人生を一変させました。
それはカナダ人の実業家の人でした。
とある会社の先輩に「知り合いに、カナダ人の実業家がいるから紹介しようか?」と言われたのがきっかけでした。
海外の関係の仕事をしたい自分にとっては、願ってもないチャンスであり、是非お願いしますと答えました。
当日、どんなすごい金持ちが来るのかと思い、緊張していたのですが、カジュアルなパーカーを来た、人当たりの良さそうな、カナダ人が来ました。
あまり時間をとれないとのことで、ランチを一緒に食べました。
まず簡単に互いに自己紹介をしたのですが、世間話をしてても仕方ありません。
単刀直入に自分の状況を伝えて聞きたいことを伝えました。
・今の仕事は、学生時代やりたかったと思っていた仕事だったが、正直満足ができていない。
・起業したいけど、実際何からしてみればいいかわからない。もう2年近くくすぶっている。
・ギリギリ英語が使えるので、ビジネスアイデアについては、海外転売や、リスクの少ないコンサル業務などを考えているが、どれがいいのかも検討がつかない。
・どういうビジネスがいいのか、何から始めるべきか、教えてもらえる範囲でアドバイスが欲しい。
彼は、 一通り笑顔で聞いてくれていました。
つたない英語で話したのもあり、伝わったのかどうかも不安でした。
そして期待していたのは、「君はこれができるのであればこのビジネスがいいと思う」のような具体的なアドバイスでした。
世界中で仕事をしている実業家なら、何か答えを持っていると思ったのです。
カナダ人実業家の起業の際のアドバイス
そこで受け取った回答は、
Just jump into the water.
(とりあえず水の中に飛び込むしかない)
という言葉でした。
(え?なんで水の話?おれの話聞いてくれてた…?)と焦りました。
どういうことかわからず、続きを話してもらいました。
・泳ぎ方を知りたいなら、水の中に入るしかないのに、みんなずーっと水質検査(Water testing)を行っている。
・こっちの水がいいか、あっちの水がいいか、こちらの水は安全か、あちらは冷たすぎないか、など答えのないことで延々と考え込む。
・溺れた時に、どんな風に苦しいか、どんなに危ないかを考えて足がすくむ。
・もしくは泳ぎ方について本を読んだり、人に聞いて、わかったような気になる。でもやっぱり怖いので飛び込めない。
まさに自分のことを全て言い当てられているようで、恥ずかしくなりました。
「Just jump into the water」は、「とりあえず、飛び込んでみるしかないよ」ということを伝えてくれたのです。
カナダ人実業家が思う、起業をするときについて
つまり、こういうことでした。
・ビジネスがどうなるかなんて、やってみないとわからない。
・万人にとって、確実に儲かるビジネスなんてない。
・実際に始めてみて色々なトラブルに直面して(溺れそうになりながら)失敗し、それでビジネスをやっていくしかない。
・運が良くて実力が伴えばうまいこといくし、ダメならダメで会社員に戻ればいい。死ぬわけじゃない。
・初めから万事うまくいくなんてありえない。
・また万事うまく行かなければ嫌ならば、水になんか飛び込むのはやめておいた方がいい。
このような話をしてもらいました。
「良いビジネスのアイデア」を求めていた私は、はっとしました。
私の問題はビジネスアイデアがないのではなく、飛び込む勇気がないだけ、ということに気づきました。
実際に起業にトライ
その後、起業することを決めて、片っ端からできること、考えられることにトライしました。
とは言え収入も不安なので、会社員をしながら副業と言う形式をとりました。
ただ、ずるずると伸ばしてしまうのも嫌なので、「おれ1年後に起業するで!」と周りの友人に伝えました。
「起業したいと言っていたのにできなかったやつ」と思われたくはありません。私のミニサイズのプライドが傷つきます。
強制的に、前に進むしかないような状況をつくりました。
すると、半年で結果が出て、会社員の給料を副業の収入が超えました。
1年もかからず達成しました。もちろん、色々なトラブルや苦労もありましたが。
2年間うじうじ悩んでいたことが馬鹿らしくなりました。結局、やるかやらないかだけの違いでした。
起業したころを振り返ってみて
本当に今振り返っても、あの時の彼のアドバイスがあったから今の状態があります。
一生懸命頑張ろうとしても、空回りしてしまうこともあります。
そんな時は適切なタイミングで適切な人やアドバイスに出会うことが非常に重要だと気づきました。
この「Just jump into the water」のアドバイスで、誰かが何かを始めるきっかけになれば私も嬉しく思います。
何事もとりあえず始めてみることが重要かもしれません。
よく陥りがちな状況として、これらがあります。
・終わらない準備ステージ
・最初の一歩が踏み出せない
ただ、新しいことを始めるさいに不安になるのは当たり前です。
最低限の安全対策を行ったうえで、とりあえず飛び込む勇気が必要なのです。
補足
なお、不用意に起業することを勧めているわけではありません。
私も起業するときは貯金、収入を上げる、生産性を上げるなど、たくさんの準備を行いました。
たまに「そうか!俺も頑張ってみる!」といきなり会社員をやめる人がいますが、大体、大変な目に合います。
計画性なり、何かを備えるスキルのない人はなかなか難しい世界です。勢いだけでやっていくのは至難の業です。
でも、準備だけで、始める勇気がなければ、一生始めることはできません。
後日談
後日談としてそのカナダ人実業家とは、5年以上の付き合いで今でも仲良くしています。
独立して数年経った時、
私は、「あの時のあなたのアドバイスがあったから今こうしてなっている。」と言いました。
彼は「正直なところ、けしかけるだけ、けしかけたけど、お前がやめると思ってなかった」と笑っていました。
「なぜならそのように相談する人が、100人いても辞める人は数人」
「安定した雇われをやめて、起業しても、やはりこれは自分に合わない、とすぐに雇われに戻る人もいる」
「お前は続けれててよかったな、俺も驚いている」と言われました。
正直お前ならできると思っていたよ!というような嬉しい言葉を期待していたので、少し悲しかったですが。。。
これは後々気づきましたが、以下の学びがありました。
「最初から特別な人はいない」
「努力し続けた結果、他人から特別と思われる人になるだけ」
とりあえずうまいこと行ってよかったです。笑
※その副業の内容やエピソードは、この記事の反応が良ければ、またどこかで書こうと思います。
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世間の波乱万丈の人たちに比べるとささやかなエピソードかもしれませんが、等身大の話が、誰かの参考になればうれしいと思ってます。
本日はこのあたりで。
あと、そのカナダ人実業家に、お金をたくさん稼げる人の特徴について教えてもらいました。よければどうぞ。
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